日本脳炎ワクチン、副反応の脳炎12名に被害認定

接種による効果が認められず、重大な副作用のある日本脳炎ワクチンについては、これまでワクチントークのパンフレットでも中止を呼びかけてきた。6月に入り、日本脳炎の副反応に関する報道が相次いでおり、厚生労働省としても見過ごせない状況となっているようだ。

6月3日の共同通信は、「6人にまれな副作用 昨年度の日本脳炎予防接種」の見出しで、「日本脳炎のワクチン予防接種後に、急性散在性脳脊髄炎 (ADEM)という極めてまれな副作用が、昨年度6人に起きていたことが厚生労働省の3日までのまとめで分かった。…中略…ADEMは日本脳炎のワクチン 接種後に起こることが知られ、通常は接種後数日—2週間程度で頭痛やけいれん、発熱、嘔吐、運動・意識障害などの症状が出る。脳、脊髄障害が原因とされる が、ワクチン接種との詳しい因果関係は明らかになっていない。今回の6人も、接種後にADEMとみられる症状が出たため、2003年4月—今年3月にかけ て医師が報告したが、接種との関係は分かっていないという。6人はいずれも命に別条はない。日本脳炎ワクチンは国内で年間400万人以上が接種を受けてい る。」と伝えている。

さらに17日には、「接種の12人に健康被害認定 日本脳炎ワクチンで」の見出しで、「日本脳炎ワクチンの接種を受けた後、まれに起こるとされる急性散在 性脳脊髄(せきずい)炎(ADEM)で健康被害認定を受けた患者が、医師の副作用報告制度が始まった1994年以降、12人に上ることが17日、分かっ た。発症は同ワクチン製造で用いるマウスの脳の残留成分が原因との指摘がある。厚生労働省は「ワクチンの安全性は一定程度確認されている」とする一方で、 被害認定が続いていることを重視、メーカーに製造法変更を求める方針を決めた。…中略…同省の疾病・障害認定審査会は今年、4人の発症までの期間や症状な どから「接種との関連の可能性がある」と健康被害を認定。予防接種法に基づく医療費などの被害救済を認め、厚労相も承認した。」と報道。何年も前から指摘 されてきた、他のワクチンと比較にならない日本脳炎ワクチンの危険性が表面化してきた。

一方、昨年一年間の日本脳炎患者の発生はたった1名で、ワクチンの接種と関係なく栄養状態と環境の改善により引き続き激減している。

1億2千万人で1人しか発症しない病気のために、重篤な副反応が確実に起こる中で健康な子ども達400万人に毎年接種される日本脳炎ワクチン、誰のための何のためのものであろうか?