浮き雲保健婦ぷーやんの呟き(NEWS No.451 p05)

「スマイル 0円です~」の巻

三「は~い。朝ですよ~。起きてくださ~い。」「さぁ~。いらっしゃい!いらっしゃい!美味しい物 お安くしておくよ~」「くださ~い」・・・

ドーンセンターの保育室で 7歳同士の かわいいおままごとのシーン。

今日は、映画「普通の生活」の自主上映会だ。http://ordinarylife.bgettings.com/

大人たちが映画を見ている間、子どもたちはここで遊びながら待っている。

本日は「保育士ぶ~やん」の呟き。

皆 ここで初対面だが、さすが子供同士? 速攻で仲良く遊び始めた。大泣きしているチビちゃんを、気にもせず即席夫婦になった小1ペア。

「かわいいな~。かわいいね~」と女心をくすぐるセリフも慣れてる小1boy。

言われた小1プリンセスは満更でもない顔で、喜ぶわけでもなく鼻であしらっている。

そして、どちらが言うでもなくママゴト遊びに突入していった。

設定は、それぞれ夫・妻役で夫婦の様だ。素朴な『おかあさんごっこ?』

どうも、食品雑貨屋さんらしい。朝起きて、ママは朝食を作り、パパを起こして…お店の開店時間になると、お客さんもおこしに来てくれる(客=私) 買に行っては食べ、片付けては買いに行くのを、繰り返し。その頃には、チビちゃんも、すっかり泣き止んで笑顔で参加していた。暫くするとパパ(小1boy)が大慌てで「大変だ~。嵐が来るぞ~逃げろ~」ママ(小1プリンセス)は「みんな荷物をまとめて!」パパは慌てて家財道具をまとめていると「パパ!何やってるの!そんなのいいから、大事な物だけ持って!」と叫んだ。『ドキッ』としたのは私。大人びた小1夫婦は、それぞれ福島から、関東から避難してきた二人だったから…。『この小さな二人は、どんな風に避難してきたのだろう?』

そんな大人の心配もどこ吹く風。

パパは「わかったよ~、仕方がないなぁ」と渋々。保育室をみんなで走り回って「ふぅ~。助かった。もう大丈夫よ!今度はここでお店を作りましょう!」たくましい…ちびママ。

2011.3.11東日本大震災から2年。この子たちのママ(本当の)も、大変な思いで避難して2年が過ぎた。これからが…。

「いらっしゃい!いらっしゃい!新鮮な果物や野菜があるよ~」客の私が店に行き「くださ~い」「はい、何しましょうか?」「イチゴください」「はい!ありがとうございます。1万円です」「えぇー!? 高いよぉ=」「お客さん、すいませんね。このイチゴは、おフランス製なもんでね!」スマイル~

川崎恵子

*4月28日(日)ドーンセンターで「第3回福島避難者こども健康相談会おおさか」を開催予定。
医師・医療従事者、保育担当など様々なボランティア募集中!

保健師 川崎恵子