医問研新年会を開きました(NEWS No.461 p01)

1月19日(日)に医問研事務所で新年会を開きました。

まず初めに、林さんから2013年の総括と2014年の方針案が報告されました。

2013年は前年に引き続き、福島第一原発事故の被曝問題、特に甲状腺癌多発を明確にする活動を中心に、低線量・内部被曝問題の研究・活動に取り組みました。
この過程で、臨床疫学専門家の岡山大学津田敏秀教授との連携を強化し、科学性をより厳密にすることができました。またドイツ放射線防護協会、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ドイツ支部などの海外団体との交流の端緒もつかむことができました。

薬剤問題では、薬剤師の小林さんや寺岡さんを中心に、抗凝固剤リバーロキサバン、新しい糖尿病薬、ディオバン問題などに取り組みました。精神科医療問題を中心に過剰診断・過剰治療問題を提起しました。

フィリピン健診は、放射線障害の講演も含めた取り組みとなり、成功しました。

社会保障改悪の情勢を適宜ニュース記事で取り上げました。
医学生加畑さんの寄稿や健康相談会協力者の新規購読など医問研活動やニュースへの参加拡大もあります。紙面内容を3ヶ月遅れでホームページに掲載することができています。
今年からは2か月遅れとさせていただきます。

2014年は、引き続き、科学的医療と民主的社会保障を求めて活動します。

被曝問題では、低線量・内部被曝による障害を明確にする活動を強化します。
海外との交流も発展させます。

医療・医薬品問題では、過剰診断・過剰治療の問題にも取り組みます。

秘密保護法など広範な民主運動を阻害する政治問題についても積極的に意見を表明していきます。

入江さんからは臨床懇話会・臨床薬理研究会の報告を受けました。
合同例会になっていますが、症例検討、健康相談会のケース検討、HPVワクチンや糖尿病治療薬インクレチン関連役などの検討を通じて、日々の臨床や学会発表、原発避難者支援に活かせていると思います。
みなさんからもテーマ提供をお願いします。

フィリピン健康診断については、森さんと山本八穂さんから報告を受けました。
子どもたちの階層などの変化も出ていますが、発達課題など新たな取り組みの端緒もつかみつつある状況です。

雪がちらつく寒い日でしたが、森さんが腕を振るった料理と山本さんのおいしいケーキの差入れやアルコールも戴いて、交流もでき、身も心も温まりました。

ことしも放射線障害の問題や日常臨床における課題、社会保障問題、関連する政治課題に積極的に取り組みます。
研究会や健康相談会、フィリピン検診活動やニュースへの寄稿などにみなさんのご参加とご協力もよろしくお願いします。

(いわくら病院 梅田)