医療トピックス 危険な日本脳炎ワクチン!発病しないのに予防接種で死亡続出(NEWS No.466 p05)

乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンによる予防接種の積極的勧奨が再開されて4年目を迎え、この間に日本脳炎予防接種に関連する死亡例が平成24年度に2例(ニュース2012年12月号で詳報)、25年度にも1例みられています。この2年の間には18歳未満の子どもに、日本脳炎の発症は1例もみられていません。
昨年度の接種後死亡例は10歳未満の女児。平成25年8月に第1期1回目を単独接種し5日後に最高39℃の発熱がみられ、坐薬投与して一旦解熱しましたが再発熱したので近医を受診、全身状態良好のためアセトアミノフェンをもらって帰宅しました。翌日の睡眠中にうつ伏せで呼吸せず、動かないのを家族が気づき救急車を呼びましたが、病院到着時には心肺停止の状態でした。心臓マッサージなどの心肺蘇生術に反応せず、早朝に死亡が確認されました。
剖検の結果、著明な脳浮腫と脳軟化が認められ、抗日本脳炎ウイルスエンベロープE糖蛋白IgG抗体マウスモノクローナル抗体陽性を示す脳血管内皮細胞が免疫組織学的に証明されました。病理解剖の結果から、死因は急性散在性脳脊髄炎(ADEM)とされました。
報告した病院担当医は、ワクチン接種と死因との因果関係は関連ありとし、報告を受けて検討した厚生労働省の調査会でも専門家3名の全員が、因果関係を否定できない、と結論づけました。
重篤な副作用により平成17年に積極的勧奨が差し控えられ中止となった旧ワクチンよりも、治験段階から高い副反応率を示しながら不可解にも承認・認可されたのが現行ワクチンです。定期接種再開により接種数が増えれば重篤な精神神経系の副作用が増加することは明らかでした。厚生労働省の副反応報告(集計は2年後なので2012、2013年は中途)年次推移をみると、再開後から接種による脳炎・脳症、けいれんが増加しているのがわかります。それに伴って副作用による入院が激増し、回復しても後遺症がみられます。このような中で死亡事例が発生したのは偶然ではなく、特に昨年の死亡例は日本脳炎単独接種と死亡の強い因果関係を示しています。
日本脳炎の発生は20年以上の間、人口約1億人に対して毎年数人ですがほとんどが高齢者です。子どもでの発生は接種を実質中止し、接種率が1桁台になっていた期間でも全く増加はみられず、予防接種による効果でないことを証明していました。
このように死亡も含めた犠牲者を出し続ける有害無益の日本脳炎予防接種は、直ちに中止しなくては更に犠牲者を増やし続けるでしょう。とともに治験段階での明らかな危険性にも拘らず、商品として承認・認可された過程の不可解さにメスを入れるべきでしょう。
(入江診療所 入江)