AKCDF健診の報告(NEWS No.481 p03)

今年のAKCDFの検診を7月11日(土)に実施してきました。
健診の様子はAKAYの山田さんからの報告があったので、私からはAKCDFの経済レベルの見直しと健診結果について報告します。

AKCDFの生徒数は162人ですが、そのうち73人の参加と、例年より少なくなってしまいました。
それは、我々が到着する3日前から雨が降り続け、検診当日も1日中雨が降り続いたからだと思います。
健診は8時すぎから始めた健診が11時過ぎには終了し、保健センターの健診やロータリーからの薬サービス、ラサールの歯科診療を見学できました。
また、雨の関係で、ポール宅でマイマイをたくさん見つけました。
エスカルゴやカタツムリとは貝の形が異なり、沖縄のマイマイとそっくりでした。

イーストリバーサイドのコミュニティの人が郊外に移住し、3A3Bが少なくなったこともあって、経済評価が1、2、3の3段階に変りました。
人数的には1は従来の1と同じぐらいで、2は従来の2Aと同じぐらいで3は2B、3A、3Bを加えたぐらいです。

year12A2B3A3BTOTAL
20091229751570138
201013308527128175
201110218537121166
201215249637140186
201318241012460173
20148231012011154
123
20151012621233162
※ランク外=負担を求められない人達

スラムの子供たちの通園は無くなりましたが、フィリピンの初等中等教育の就学率は低く、貧困が就学を困難にさせています。
そうした中で、他の就学前教育施設の3分の1程度の費用で通えるAKCDFの存在意義は大きいと思います。今後とも支援を続けていきましょう。

さて、栄養状態ですが、カウプ指数20以上の肥満の子が6人(男3女3)8%と増加しました。
カウプ指数10未満の消耗症の子は今年も0でしたが、13未満の痩せすぎの子は15人20%に上りました。
経済レベル3の平均KAUP指数は14.7で1と2の計の15.4より低かったです。(単年では有意差なし)

レベル12A2B3A3B
200815.516.215.616.214.5
201015.115.415.815.215.9
201115.815.515.915.715.7
201216.116.515.815.713.8
201315.015.515.815.113.4
201416.616.115.215.314.2
レベル123
201515.315.414.7

2015年の虫歯も経済レベルが上だと8本以上の割合が少なく、0本の子の割合が多くなっていました。

2015虫歯8本以上1〜7本0本
1と212%29%59%100%
321%46%32%100%