反原発の共同行動を世界各地で取り組もう!(NEWS No.432 p01)

今年の平和と民主主義をめざす全国交歓会は,反原発を中心に活発な議論が行われました。
福島現地からの報告,東京などで汚染の測定やそれを元に自治体交渉をしている方々,佐賀県のプルサーマル燃料を初めて使用した玄海原発の運転再開に反対されている方々,福井など反原発運動をされている方々など,原発に反対されている全国のさまざまな方々が集まり熱心な討議がされました。
海外からも,ドイツの原発凍結の運動を進めてきたドイツ連邦議会議員(左翼党員団)ドロテ・メンツナーさんが全交に参加のために来日され,ドイツの反原発運動のこれまでの経過,そして福島後の運動の高まりを報告されました。韓国からもウルサン環境運動連合事務局長オ・ヨンエさんら反原発運動を勧めている団体の方が参加されました。

楽しかったのは,反原発コンサートでした。反原発運動で知り合った音楽グループが次々と登場して,得意の歌を歌ってくれました。極めつきは,「制服向上委員会」の「ダッ!ダッ!脱・原発」の歌でした。14-17才ぐらいの女の子たちが元気いっぱい原発廃止を訴える姿は,現在の反原発運動に若い人たちが積極的に参加していることの反映かとも思えました。

医問研としては,短い時間でしたが,被曝による健康障害に関して集まりを持ちました。急きょ決めた集まりでしたので,宣伝もままならず,広い場所で少人数でした。それでも,医師や看護師など医療関係者に一般の方も交えて,議論ができました。また,だいぶ以前,医問研のフィリピン健診団に参加し,現在東京を中心に小児精神医療で活躍している清水医師も参加してくれました
今回計画中の低線量・内部被曝の本の内容について山本・林両医師から解説があり,主にその討議がされ,本の内容のイメージが膨らみました。

全交は,最後に,以下のようなアピールを採択しました。
全ての原発を今すぐ停止・廃止させよう!子どもたちを放射線被曝から救おう!福島の子どもたちを避難させよう!原発事故の被災者・被曝者への全面補償を実現しよう!原発の新設・輸出を食い止めよう!2011年9月11-19日および,2012年3月11日に反原発の共同行動を世界各地で取り組もう!