2016 ZENKO in 大阪成功!(NEWS No.492 p04)

7月30-31日に2016ZENKOin大阪が開かれ、人間の尊厳を守る世界の実現、改憲阻止・安倍内閣打倒のための国際共同行動強化が確認されました。

30日の開会集会は参院選の成果と意義を確認する場となりました。
当選した社民党福島さん、惜敗した共産党わたなべさんをはじめ多数の地方議員が参加し、市民と野党の共闘強化を方針化しました。
MDS佐藤委員長が相模原大量殺害事件に言及。容疑者は「障害者に生きる価値はない」と述べたが、麻生財務相が「90歳になっていつまで生きてるつもりだ」と暴言を吐いたのと同根で、新自由主義のもとで憎しみ合い殺しあう社会でなく、人間の尊厳を守る社会をつくる戦いを進めようと提起されました。
開会集会では、沖縄の上間芳子さんが「沖縄には日本国憲法が適用されていない」と告発。
イラク労働者共産党のサミール・アディルさん、米IVAW(イラク帰還兵の会)のクロード・コープランドさんらも、ヘイト、マイノリティ攻撃を許さず、自分たちの未来を自分たちで決める社会へ前進しようと訴え、参加者に勇気と希望がもたらされたと思います。
帰還強要と原発再稼働に反対する市民と福島避難指示区域住民らの報告も共感を呼びました。

31日には分野別討議「尊厳ある暮らしを!医療介護の破たんを止める集い」に参加しました。
介護事業所の従事者を中心に介護する家族や医療従事者なども参加していました。
基調では、2025年問題が取り上げられるが、人材確保や賃金、財源確保には触れられず、報酬単価引き下げと自助・自己責任に基づく制度設計が進められようとしていることがおさえられました。
当事者に寄り添った小規模デイサービスなどの実践報告がされ、「尊厳ある暮らし」「公的責任」をキーワードにつながる事業者・介護労働者・当事者・家族の連携をつくり出すこと、国庫負担増を求める署名の準備などが決議されました。
梅田は医問研として、「安倍内閣の健康・医療戦略と医療情勢」について報告しました。
公的医療保険を縮小して、病気づくり戦略も活用し、医療・健康産業の市場拡大を図り、医療供給体制の大合理化や、医療介護関連産業の海外進出・グローバル産業化の狙いを明らかにし、医問研としては無用で危険な薬剤の批判を柱に活動していることも報告しました。また全交大会決議に、医療関連産業の儲けのためでなく医療の人員拡大や内容の充実に医療費を使うべきという趣旨を反映させました。

「人らしく生きるために」闘う国内外からの850人の参加で熱い討議が展開され、改憲阻止・安倍内閣打倒の行動方針が決議されました。人間の尊厳を守り希望ある社会をつくり出す勇気と展望を得られた充実した2日間でした。

いわくら病院 梅田