2017年マニラピースフォーラム・キャンプ報告集が発行される(NEWS No.499 p07)

医問研として園児の健診活動を展開しているAKCDFデイケアセンターとフィリピン平和活動家たちとのマニラピースフォーラムが開催されました。
日本からの参加者はAKAYメンバー、子全メンバーを始め、日本でのポールガランコンサートで活躍されているスイングマサさんと美馬母娘の参加で、関東6名、関西11名となりました。1月6日(金)から1月9日(月)までの日程でした。
1日目はバンタヨン・マガ・バヤン博物館の見学とのことです。この博物館は、1980年代の反マルコスの闘いを知らないフィリピンの若者にその記録を展示するために私財を投じて開設したとのことです。しかし、現フィリピン大統領ドゥテルテは変化を望む人々に選出されたにもかかわらず、閣僚は前政権を引き継ぎ、相変わらず新自由主義政策を引き継いでいます。このような中で、フィリピン人民の貧困からの脱出はおぼつかない状況にある。そして、あろうことかドゥテルテはマルコスを英雄の墓地に埋葬しなおすといいます。
2日目は早朝からパラダイス・アドベンチャー・キャンプというキャンプ場へ出発。子どもたちのキャンプと並行して、ピース・フォーラムの開始です。
ローランド・シンブラン教授による「平和と非核アジア太平洋を展望して」との基調講演を受け、平和女性パートナーシップ代表のメルシー・アンヘレス氏がフィリピン人の4分の1以上の2648万人が最低限度の貧困ラインを下回った生活を強いられている現状を報告され、ドゥテルテはそれを改善する意思がないことを明らかにしつつ、大衆の力で、内閣内の民主的勢力に圧力をかけ、変革していく方向性を示されました。
日本からは、反原発の取り組み、沖縄の辺野古と高江の闘い、歌舞団の公演の報告がされました。
キャンプでは、AKCDFから30家族の参加があり、関東大学生の倫さんを中心に、芙由子さん、小5の由々さんとともにAKCDFスタッフとの事前協議を積み重ねて、共につくるピースキャンプを実現しました。
「二人三脚、紙飛行機飛ばし、しっぽ取り、じゃんけん列車などの遊び、そしてフィリピンの子どもたちと一緒に踊るエイサーを企画しました。ABAKADAの先生方にもご協力いただき企画の説明とプログラムの進行をやり遂げ、どの遊びも子どもたちに楽しんでもらえるものになりました。」漆山倫さんの報告です。村上由々ちゃんも「みんな元気なので驚きました。みんな、私たちの考えた遊びを楽しんでくれてよかったです。」と報告しています。
医問研からは参加できませんでしたが、報告書(500円)をぜひ読んでください。

保健所 森