500号記念シンポジウム(10月8日)大成功(NEWS No.506 p01)

おかげさまで、シンポジウムは大成功でした。
まず、医問研をこれまで支えていただき、今回のシンポジウムを実現させていただいた読者のみなさまに感謝します。

シンポジウムは、予定を上回る35人の方々に参加していただきました。
報告者は30歳前後の方が3人、40歳前後2人、60歳以上3人という、若手中心に年齢的にもバランスのとれた8人の方々から報告をしていただきました。内容は、大変よくまとめられており、比較的短い報告時間にもかかわらず、これまで取り組んでこられたことを簡潔にまとめていただき、また参加者の協力で質問や意見もうまくかみ合いました。

参加者は、医師、薬剤師、理学療法士など医療関係者が中心でしたが、医療関係以外の方々も相当おられました。その中には、長年医問研ニュースを購読していただいている方、この間の医問研の活動に注目され始めた方やジャーナリストの方などでしたが、このような集まりには初めての方々もおられました。みなさん、少々専門的な内容にもかかわらず、熱心に議論に参加していただきました。

この状況は、私が喘息に対するいわゆる経口抗アレルギー剤のコクランレビューのためにイギリスのヨーク市で開催された会議の内容とある意味で似ていました。レビューの専門的な議論に消費者団体の一般の方があたりまえのように参加されていました。英語のわからない私には雰囲気だけしかわかりませんでしたが、専門家・医学者は一般の方々を含めて真剣に議論していたように感じました。
もちろん、報告に対する医学者としての意見も、JIPの浜氏や木元氏をはじめ多く出していただきました。

感想は、「とてもためになった、来て良かった」「すべての報告、うれしく考えさせられました。」「周産期死亡率の論文は、……すばらしい活動です」「若い世代からの医療の本質的な問題に迫る発表に感動し、多くの示唆をいただきました……」 「根気のいる風邪当たりの強いテーマを医問研が取り組んでこられたこと、今後も注目させていただきます」「続けること、バトンタッチができることを期待しています」など、多くの勇気づけていただく感想をいただきました。また、それぞれの発表に対する感想・意見もいただいています。

今後、議論の中でいただいたご意見や感想を含めて、報告したいただいた方々と共に、医問研をどう発展してゆくかを検討したいと考えています。
当面は、報告していただいた内容を、医問研ニュースでご紹介し、読者のみなさんからのご意見をいただけばと期待している次第です。

はやし小児科 林