医問研年間活動方針を提案します(NEWS No.509 p01)

今年一年の医問研の活動を提案します。基本的には昨年までの活動を一歩前進することを目標とします。そのため、例会、医問研ニュース、フィリピンでの活動、学会や福島原発事故関連の運動は基本的にこれまでの方針を継続します。

今年、日本の行方を極めて危険な方向に変更する、安倍内閣の戦争政策を本格化するための憲法改悪が発議されようとしています。同時に生活保護費の5%減に象徴される、医療・介護など社会保障費の削減、他方で効かない薬に巨額の予算を充てかつてなく巨大企業を儲けさせる政策が実行されています。この方向は憲法が改悪されれば際限なく強化されることは明らかです。

私たちは、これまでこの様な政治的な行動は、平和と民主主義をめざす全国交歓会などの一員として担ってきました。しかし、今年は医問研としても安倍内閣の改憲に対する闘いをしなければならない状況になっていると判断しました。

今、改憲に反対する人々は、政党を超えて「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名=3000万人署名」に取り組み始めました。これに合流し、医問研ニュース読者のみなさんにぜひとも署名を周囲に広げていただきたく、1月号ではニュースと同封して、署名用紙と返信用の封筒をお送りしますので、医問研に署名を集中していただきたく存じます。

次に、昨年は新進気鋭の方々の積極的参加でシンポジウムが成功しました。その内容を読者の皆さんにはもちろん、多くの学生などにも知ってもらうために、内容をパンフレットにして、紙媒体とネットで広げます。今年もシンポジウムを開催しようという提案を若い方からもいただきましたので、企画も若い方々にしてもらえる形で開催します。内容は日本でのまともなEBMの発展を目標としたものになるかと思います。また、研究テーマを決め論文作成も検討します。

例会について、シリーズ「臨床薬理論文を批判的に読む」を基本にしながら、サブの報告の充実、事前に内容を広く知らせるために現在のメイルでの連絡に加え、ネットを通じて広く情報を周知する手段を検討します。

福島問題への取り組みを継続発展させます。ドイツの生物統計学者との連携で論文掲載を目指します。4月日本小児科学会、10月公衆衛生学会など学会活動、協力関係にある学者・市民のみなさんと講演会などに協力します。避難者健康相談を継続します。

医問研ニュースの充実・拡大を図ります。当面はB5サイズからA4サイズへ変更し、図表などの掲載をしやすくします。また、情報を早急に発信できるよう体制を強化します。

フィリピンでの健康相談の継続発展を図り、活動を広く紹介し、若い医療関係者が参加できることを目標とします。

はやし小児科 林