〈例会報告2〉コロナワクチンでの死亡は「たいしたことがない」「まぎれこみ」か?(NEWS No.551 p05)

日本では毎日3800人死亡しているから、ワクチン接種後500人以上亡くなっているのは問題ない、とする意見が週刊文集に載っていました。

本当にそうかどうかを1)死亡を含めて害作用の報告がしっかりされているか。2)死亡とワクチン接種との時期的関連はどうなっているのか、を簡単に報告しました。

(縦軸は接種者千人当りの死亡数。横軸は接種時期。2月17日から医療従事者が始まり、4月12日から高齢者の接種が開始され6月27日までほとんどが高齢者。2本並んだ棒は左が6月13日まで、右が27日までのデータ。)

図のように、高齢者の接種が始まった4月12日以後、医療機関からなされている接種数に対する死亡報告数は一時さがりますが、再び増加、その後は時期が遅くなるに従い少なくなっています。もし害作用発生から1-2週間後に報告される例もあることを考慮しても、前述のことが言えます。

また、高齢者接種が始まって以来、平均年齢はほぼ変わらず、少なくとも若返っていないので、年令の違いによる死亡者の減少は考えにくい。(下図)

同じ性能のワクチンだとすれば、実際は最も多く報告された時期の人数が最も実際に近いといえます。

また、接種から死亡までの期間が長くなるにつれて、報告数が少なくなっています。(下図)

(6月13日までの集計。縦軸は人数、横軸は接種後日数)

もしも、毎日3800人の死亡者が、単にまぎれこんでいるのなら、1)接種日から離れても、ほぼ同じ人数が報告されるはずである。2)接種日から近ければ近いほどワクチンとの関連を疑い、離れれば関連しないと医療機関が判断してしまうかも知れない。(縦軸は被接種者の平均人数、横軸は接種時期。年令はむしろ高くなっている。)いずれにしても、ワクチンが原因で死亡する本当の人数は、接種後早期の死亡人数が続いているはずであり、厚労省報告よりずっと多くの人がワクチンの害で死亡していることになる。

議論では、浜六郎氏から、単に紛れ込みでないもう一つの理由として、一般の死亡原因と接種後の死亡者の死因に明らかな相違があるとの指摘がありました。既にTIP誌に紹介されているように、医療従事者のワクチン後の循環器死亡は84%、同年齢一般のそれは22%です。紛れ込みなら、これほどの死因の違いはありえません。(薬のチェックNo.96参照)

以上より、「紛れ込み」説は間違いであるといえます。

はやし小児科 林敬次