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	<title>医療問題研究会 &#187; 450号2013年2月発行</title>
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	<description>エビデンスに基づく保健・医学・薬学（EBM）の実践的研究を！</description>
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		<title>医問研奈良事務所開き公開勉強会報告（NEWS No.450 p01）</title>
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		<pubDate>Mon, 06 May 2013 09:21:25 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[福島原発事故]]></category>
		<category><![CDATA[450号2013年2月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[放射能から子どもを守るコラボレーション 学会（大阪）、４月の日本小児科学会（広島）での演題発表に向けて、公開の勉強会を開催しました。当日は早朝から、近鉄奈良線学園前駅前にある奈良事務所には、医問研会員のみならず、奈良・市民放射能測定所のスタッフや、メールで知った地域の方々の参加がありました。 まず山本さんから福島県民健診でみつかった甲状腺がんは、この年齢では有意に高い発見率であること、結節とのう胞の出現率についても自分の病院で調べた過去の検査と比べて高率なので、さらに詳しい調査が必要との報告がありました。入江さんからは、診療放射線の被ばくによる発がんリスクについて、1950年代から現在に至る有意のリスク上昇を示した疫学調査のまとめが出されました。 参加いただいた医薬ビジランスセンターの浜さんからは、有意差を示さなかった論文の問題点を検討することも重要、とのコメントがありました。 午後はロシアのヤブロコフ博士の東京講演をユーチューブで観た後、林さんより日本小児科学会が150mSvでも安全する見解について、アドバイザーの広島大学田代教授が参考にしたとする文献の検討結果が報告されました。しかし、どの文献を当たっても根拠となる内容は見当たらず、子どもたちを放射能の被曝から守るため早急に撤回を取り組むことにしました。高松さんからは、ロシア小児放射線防護臨床研究センター長ラリーサ．バーレヴァさんや医薬基盤研究所の野村大成さんなどとの交流から学んだ研究成果や、福島の子ども健康相談会の報告がありました。伊集院さんからは、大阪での避難者健康相談会の取り組み報告と4月28日大阪市ドーンセンターでの相談会への参加協力が呼びかけられました。相談会スタッフの増田看護師さんからも活動の報告がありました。 参加いただいた奈良県保険医協会の宮際さんからは、奈良県での避難者健診の結果とともに、関東での先天性形態障害発症例が報告されました。勉強会の隣の部屋では、奈良・市民放射能測定所が測定開始に向けて、計測器の調整・測定実習が続けられており、スタッフの多くの皆さんも勉強会に関心をもっていただきました。また測定所のメーリングリストをみて、近所で環境保護活動をしている方や、大学で心理学を教えている方なども参加され、医学界の体質などについて率直な疑問が出されるなど、幅広い領域の方々と公開で討論できました。この成果を是非3月と4月の小児科学会で花開かせたいと確認して閉会となりました。 （なお、JIPの浜六郎氏から、事務所開きのお祝い酒をいただきました。）]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/radioactive.jpg"><img src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/radioactive-150x150.jpg" alt="" title="radioactive" width="150" height="150" class="alignleft size-thumbnail wp-image-905" /></a><strong>放射能から子どもを守るコラボレーション</strong></p>
<p>学会（大阪）、４月の日本小児科学会（広島）での演題発表に向けて、公開の勉強会を開催しました。当日は早朝から、近鉄奈良線学園前駅前にある奈良事務所には、医問研会員のみならず、奈良・市民放射能測定所のスタッフや、メールで知った地域の方々の参加がありました。</p>
<p>まず山本さんから福島県民健診でみつかった甲状腺がんは、この年齢では有意に高い発見率であること、結節とのう胞の出現率についても自分の病院で調べた過去の検査と比べて高率なので、さらに詳しい調査が必要との報告がありました。<span id="more-967"></span>入江さんからは、診療放射線の被ばくによる発がんリスクについて、1950年代から現在に至る有意のリスク上昇を示した疫学調査のまとめが出されました。</p>
<p>参加いただいた医薬ビジランスセンターの浜さんからは、有意差を示さなかった論文の問題点を検討することも重要、とのコメントがありました。</p>
<p>午後はロシアのヤブロコフ博士の東京講演をユーチューブで観た後、林さんより日本小児科学会が150mSvでも安全する見解について、アドバイザーの広島大学田代教授が参考にしたとする文献の検討結果が報告されました。しかし、どの文献を当たっても根拠となる内容は見当たらず、子どもたちを放射能の被曝から守るため早急に撤回を取り組むことにしました。高松さんからは、ロシア小児放射線防護臨床研究センター長ラリーサ．バーレヴァさんや医薬基盤研究所の野村大成さんなどとの交流から学んだ研究成果や、福島の子ども健康相談会の報告がありました。伊集院さんからは、大阪での避難者健康相談会の取り組み報告と4月28日大阪市ドーンセンターでの相談会への参加協力が呼びかけられました。相談会スタッフの増田看護師さんからも活動の報告がありました。</p>
<p>参加いただいた奈良県保険医協会の宮際さんからは、奈良県での避難者健診の結果とともに、関東での先天性形態障害発症例が報告されました。勉強会の隣の部屋では、奈良・市民放射能測定所が測定開始に向けて、計測器の調整・測定実習が続けられており、スタッフの多くの皆さんも勉強会に関心をもっていただきました。また測定所のメーリングリストをみて、近所で環境保護活動をしている方や、大学で心理学を教えている方なども参加され、医学界の体質などについて率直な疑問が出されるなど、幅広い領域の方々と公開で討論できました。この成果を是非3月と4月の小児科学会で花開かせたいと確認して閉会となりました。</p>
<p>（なお、JIPの浜六郎氏から、事務所開きのお祝い酒をいただきました。）</p>
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		<title>フィリピン「AKCDF25周年記念式典」「2013 PEACE FORUM」に参加（NEWS No.450 p03）</title>
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		<pubDate>Mon, 06 May 2013 08:50:32 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[450号2013年2月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[今年は1月11日のAKCDF25周年記念式典と12日の2013PEACE FORUMに参加した。ポール・ガランの母であるマミー・ガランさんがイーストリバーサイドのスラム街の子どもたちに就学前の教育と食事を1日1ペソ（当時4円、日本での貨幣価値として40円程度）で提供するイーストリバーサイドデイケアセンタ（ERDC）を開設したのが1988年。1990年から子ども全交との交流が始まり、高校生のスタディツアーや親子でのスタディツアーやERDCとの交流キャンプが行われるようになった。これらに医問研メンバーも参加していたが、1992年の子ども全交のツアーに医療問題研究会の医師が同行して、子どもたちやスタッフの健診を実施するようになった。そして、ツアーとは別にERDCの新学期にあわせて6月に健診を実施するようになり、2009年からは7月に実施し現在も継続中である。 ERDCは地主による追い出し問題に土地買い上げで乗り越え、バランガイ（区）によるイーストリバーサイドデイケアセンタ設立に対してAKCDF（アバカダカユマンギ地域発展基金）デイケアセンタを設立し、就学前教育の受入数の拡大、高校大学進学支援やミシン加工による収入支援へと活動範囲を広げ、さらにフィリピンの就学前教育の法整備の中で会計士やソーシャルワーカを配置して法人化をしている。 こうした歴史を思い出しながら、AKCDFに到着したら保護者や地域の人たちであふれかえっていた。フィリピンの子どもたちや保護者のダンスなどの出し物と、日本から同行したシンガーソングライターの阿部さんやウクレレ歌手の西山さん、広田氏の三線に合わせて踊った村上母娘の着物姿や清谷翼くんのエイサーを交互に演じ、会場は大いに盛り上がった。 翌日はケソン市のベテラン病院の近くの会場で2013PEACE FORUMと動物園と公園で子どもたちのピースキャンプが開催された。PEACE FORUMでは午前中は子どもの権利の関係で児童労働の問題の報告と討議が行われ、午後は平和の関係で原発問題の報告と討議が行われた。福島からの地脇さんが報告、東京に避難している菅野さんが報告、私が内部被曝の危険性の報告をして、フィリピンの反原発団体や活動家の報告が2件あり、会場からの質問や意見も活発であった。2年前は条例制定の関係で区の主催であったが、昨年と今年はロータリークラブの主催であった。日本のロータリークラブとは違い、「慈善」の枠ではなく、社会の問題に積極的に関わろうとする人が多いように感じた。 保健所　森]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/Ph_regions_and_provinces.png"><img src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/Ph_regions_and_provinces-200x300.png" alt="" title="Ph_regions_and_provinces" width="200" height="300" class="alignleft size-medium wp-image-1009" /></a>今年は1月11日のAKCDF25周年記念式典と12日の2013PEACE FORUMに参加した。ポール・ガランの母であるマミー・ガランさんがイーストリバーサイドのスラム街の子どもたちに就学前の教育と食事を1日1ペソ（当時4円、日本での貨幣価値として40円程度）で提供するイーストリバーサイドデイケアセンタ（ERDC）を開設したのが1988年。1990年から子ども全交との交流が始まり、高校生のスタディツアーや親子でのスタディツアーやERDCとの交流キャンプが行われるようになった。<span id="more-970"></span>これらに医問研メンバーも参加していたが、1992年の子ども全交のツアーに医療問題研究会の医師が同行して、子どもたちやスタッフの健診を実施するようになった。そして、ツアーとは別にERDCの新学期にあわせて6月に健診を実施するようになり、2009年からは7月に実施し現在も継続中である。<br />
ERDCは地主による追い出し問題に土地買い上げで乗り越え、バランガイ（区）によるイーストリバーサイドデイケアセンタ設立に対してAKCDF（アバカダカユマンギ地域発展基金）デイケアセンタを設立し、就学前教育の受入数の拡大、高校大学進学支援やミシン加工による収入支援へと活動範囲を広げ、さらにフィリピンの就学前教育の法整備の中で会計士やソーシャルワーカを配置して法人化をしている。</p>
<p>こうした歴史を思い出しながら、AKCDFに到着したら保護者や地域の人たちであふれかえっていた。フィリピンの子どもたちや保護者のダンスなどの出し物と、日本から同行したシンガーソングライターの阿部さんやウクレレ歌手の西山さん、広田氏の三線に合わせて踊った村上母娘の着物姿や清谷翼くんのエイサーを交互に演じ、会場は大いに盛り上がった。</p>
<p>翌日はケソン市のベテラン病院の近くの会場で2013PEACE FORUMと動物園と公園で子どもたちのピースキャンプが開催された。PEACE FORUMでは午前中は子どもの権利の関係で児童労働の問題の報告と討議が行われ、午後は平和の関係で原発問題の報告と討議が行われた。福島からの地脇さんが報告、東京に避難している菅野さんが報告、私が内部被曝の危険性の報告をして、フィリピンの反原発団体や活動家の報告が2件あり、会場からの質問や意見も活発であった。2年前は条例制定の関係で区の主催であったが、昨年と今年はロータリークラブの主催であった。日本のロータリークラブとは違い、「慈善」の枠ではなく、社会の問題に積極的に関わろうとする人が多いように感じた。</p>
<p>保健所　森</p>
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		<title>ブータンの医療（体験報告その１）（NEWS No.450 p04）</title>
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		<pubDate>Mon, 06 May 2013 08:40:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[450号2013年2月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[こんにちは！私加畑は、先月1月18日から28日の間「京大ブータン友好プログラム」第10次訪問団メンバーとしてブータンを訪問しました。風土や文化だけでなく医療状況も視察することができましたので、今月から3回にわたってご報告いたします。今月はブータンの風土や社会、来月は医療システムと伝統医療について、最後は医療の課題について見聞きしたことをお伝えしたいと思います。 さて、もう1年以上前になりますが、ブータン第5代国王がお妃とともに来日され被災地などを訪問し激励の言葉を贈られたことは、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。ブータンが世界的に注目を浴びている一番の理由は、「国民総幸福」＝「GNH」という概念です。この概念は1976年に当時21歳の第4代国王によって提唱されて以降、国の政策の基本指針となっているものです。「GNH」の理念は「人間社会の発展とは物質的な発展と精神的な発展が共存し、互いに補い合って強化していったときに起こる」という考え方であり、物質的豊かさを追求することだけに終始してきた近代文明のあり方に鋭い問いを投げかけています。ブータンの国会を通過した政府は必ず「GNH委員会」で討議され、「この政策は国民の幸せに貢献できるか」という点から審査を受けます。「GNH委員会」で承認されなければ、その政策は実行されません。 ブータンは南アジアに位置し、インドと中国という二つの大国に挟まれた小さな国です。面積は約3万8千㎢、人口は約72万人（2012）ですので、九州の面積に島根県の人口が住んでいるというイメージです。人口密度が低いですが、これは山がちな地形と関係しています。国土の大半は標高2千ｍ以上の山地で、北は7千ｍ級の峰が連なるヒマラヤ山脈の主脈です。しかしインドに近い南部では標高が200ｍほどですので、標高差の非常に大きな国であることが分かっていただけると思います。亜熱帯から寒帯まで、ひとつの国の中に多様な気候が存在するのは日本と共通しています。ですので、地域によって問題となる感染症も異なり、たとえば南部ではマラリアやデング熱などが依然はびこっているとのことです。人口の約7割は農村に住み耕作を営んでいますが、都市の人口は急増しています。首都ティンプーではこの10年で人口は2倍以上になり、至る所で建設現場を目にしました。識字率は約56％（2012）で、平均寿命は67.3歳（2011）です。公用語は西ブータンの言語であるゾンカ語ですが、実際には様々な言語が飛び交っています。というのも、ブータンは多民族国家なのです。「ブータンは多民族国家」という事実は、現地で私を驚かせたことのひとつです。ブータン人は日本人に姿形が似ていると言われますが、それはチベット系ブータン人のことです。チベット系が国民の約7割、残りの3割の大半はネパール系で、その他に少数民族もいます。ですから、たとえば医療現場では、スタッフ同士は英語で会話し、西ブータン出身の患者に対してはゾンカ語、東ブータンの患者に対してはツァンラカ語、ネパール系の患者に対してはネパール語で会話するといった具合です。多民族性はブータンをその外からマスコミを通して眺めているときには見えにくい事実だと思います。それは、ブータン政府にネパール系住民の存在を隠そうとする意図があるからです。彼らは19世紀後半以降ブータンへ移住した移民で、歴史的背景について書くのは別の機会に譲りますが、とにかくチベット系住民とネパール系住民の仲は良くありません。この話ひとつ取っても分かるように、ブータンは決して「桃源郷」ではなく、いくつもの課題を抱えたひとつの国です。日本人は絶対視しがちといいますか、ブータンに関しても美化しているようですが、医問研で勉強させていただいている身として、その裏に何があるのかを見なければいけませんね。（次号へ続く）　（京大医学部学生　加畑）]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/Flag_of_Bhutan.svg_.png"><img src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/Flag_of_Bhutan.svg_-300x199.png" alt="" title="Flag_of_Bhutan.svg" width="300" height="199" class="alignleft size-medium wp-image-1006" /></a>こんにちは！私加畑は、先月1月18日から28日の間「京大ブータン友好プログラム」第10次訪問団メンバーとしてブータンを訪問しました。風土や文化だけでなく医療状況も視察することができましたので、今月から3回にわたってご報告いたします。今月はブータンの風土や社会、来月は医療システムと伝統医療について、最後は医療の課題について見聞きしたことをお伝えしたいと思います。</p>
<p>さて、もう1年以上前になりますが、ブータン第5代国王がお妃とともに来日され被災地などを訪問し激励の言葉を贈られたことは、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。<span id="more-973"></span>ブータンが世界的に注目を浴びている一番の理由は、「国民総幸福」＝「GNH」という概念です。この概念は1976年に当時21歳の第4代国王によって提唱されて以降、国の政策の基本指針となっているものです。「GNH」の理念は「人間社会の発展とは物質的な発展と精神的な発展が共存し、互いに補い合って強化していったときに起こる」という考え方であり、物質的豊かさを追求することだけに終始してきた近代文明のあり方に鋭い問いを投げかけています。ブータンの国会を通過した政府は必ず「GNH委員会」で討議され、「この政策は国民の幸せに貢献できるか」という点から審査を受けます。「GNH委員会」で承認されなければ、その政策は実行されません。</p>
<p>ブータンは南アジアに位置し、インドと中国という二つの大国に挟まれた小さな国です。面積は約3万8千㎢、人口は約72万人（2012）ですので、九州の面積に島根県の人口が住んでいるというイメージです。人口密度が低いですが、これは山がちな地形と関係しています。国土の大半は標高2千ｍ以上の山地で、北は7千ｍ級の峰が連なるヒマラヤ山脈の主脈です。しかしインドに近い南部では標高が200ｍほどですので、標高差の非常に大きな国であることが分かっていただけると思います。亜熱帯から寒帯まで、ひとつの国の中に多様な気候が存在するのは日本と共通しています。ですので、地域によって問題となる感染症も異なり、たとえば南部ではマラリアやデング熱などが依然はびこっているとのことです。人口の約7割は農村に住み耕作を営んでいますが、都市の人口は急増しています。首都ティンプーではこの10年で人口は2倍以上になり、至る所で建設現場を目にしました。識字率は約56％（2012）で、平均寿命は67.3歳（2011）です。公用語は西ブータンの言語であるゾンカ語ですが、実際には様々な言語が飛び交っています。というのも、ブータンは多民族国家なのです。「ブータンは多民族国家」という事実は、現地で私を驚かせたことのひとつです。ブータン人は日本人に姿形が似ていると言われますが、それはチベット系ブータン人のことです。チベット系が国民の約7割、残りの3割の大半はネパール系で、その他に少数民族もいます。ですから、たとえば医療現場では、スタッフ同士は英語で会話し、西ブータン出身の患者に対してはゾンカ語、東ブータンの患者に対してはツァンラカ語、ネパール系の患者に対してはネパール語で会話するといった具合です。多民族性はブータンをその外からマスコミを通して眺めているときには見えにくい事実だと思います。それは、ブータン政府にネパール系住民の存在を隠そうとする意図があるからです。彼らは19世紀後半以降ブータンへ移住した移民で、歴史的背景について書くのは別の機会に譲りますが、とにかくチベット系住民とネパール系住民の仲は良くありません。この話ひとつ取っても分かるように、ブータンは決して「桃源郷」ではなく、いくつもの課題を抱えたひとつの国です。日本人は絶対視しがちといいますか、ブータンに関しても美化しているようですが、医問研で勉強させていただいている身として、その裏に何があるのかを見なければいけませんね。（次号へ続く）　（京大医学部学生　加畑）</p>
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		<title>医療トピックス（NEWS No.450 p05）</title>
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		<pubDate>Mon, 06 May 2013 08:32:33 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[450号2013年2月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[近畿小児科学会で、低線量放射線被曝-医療被曝の危険性を問う 本年3月24日に第26回近畿小児科学会が大阪国際会議場で開催されますが、医問研の仲間が低線量放射線被曝、とりわけ医療被曝の危険性を問う一般演題を４題出しています。 福島第一原子力発電所の事故による放射線被曝による健康被害に関して、現在の日本では、100mSvが放射線の発がん影響の閾値で、100mSv以下の被ばく量では、放射線被ばくによる人体影響がないかのごとき議論がなされています。しかし、実際には、100mSv以下の被ばくレベルで、半世紀以上前から数多くのがんの多発の実証研究が行われて論文として示されています。そして、最も大規模に放射線被曝が生じ、データ収集が行われているのが、診断や治療に用いる医療被曝の分野の患者のデータです。これは被ばく量の測定もきわめて正確です。そして現在の福島県等の議論から全く排除されているデータでもあります。 わが国の医療被曝は世界で突出して高く、診断用放射線による発がんリスクは世界一と言われています。Berringtonらは日本のがんの3.2%は診断被曝が原因で、発がんは年間7587名に及び、がん寄与度は英国の５倍であると推計しています（Lancet 2004; 363）。わが国の医療被曝線量が多い原因はCT検査時の被曝であり、CT装置の設置台数は1993年の約8000台（世界の1/3以上）から2003年には約14000台と倍増しており、国民総被曝線量の増加が懸念されています。さらに小児のCT被曝リスクは高く、乳児の1回の腹部CTで発がん死亡は1万人当たり23人と推定されています（AJR 2001;176）。国民被曝線量を下げるためには、CT検査適応の厳密化、ならびに被曝低減対策が重要です。 その1－-低線量医療被曝の危険性を考える（高松）、 その２－-診療放射線でのエビデンス（入江）では、上記の件を訴えていきます。 その3－胎児への障害（発がん・催奇性以外）（林）では、医療被曝による胎児への発がんと奇形以外の影響を医学論文レビューによって検討し報告します。結果は、いずれも、100mSvよりもはるかに低い被曝でも障害が生じていました。日本小児科学会は、150mSv以下は障害性がないとする見解を撤回し、患者や小児科医を含む医療従事者の被曝を可能な限り軽減する努力をすべきであることを訴えます。 その4－福島避難者こども健康相談会を取り組んで（伊集院）では、原発事故により関西地方に避難した子ども達を対象に2012年4月と9月に健康相談会の取り組みを報告します。相談内容は、体調不良に関するもの、健康不安や避難生活に関する事柄など多岐に亘り、医療機関受診・甲状腺検査への強い希望も確認されています。多様な子どもの症状が存在し、多くの親の健康不安の言葉を謙虚に受け止め寄り添うことが求められ、それに応える医療体制を求めていきます。大阪以外の地域での健康相談会の開催も訴えていきます。 貴重な機会です、ご参加ください。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/MC900397598.jpg"><img src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/MC900397598-300x292.jpg" alt="" title="MC900397598" width="300" height="292" class="alignleft size-medium wp-image-945" /></a><strong>近畿小児科学会で、低線量放射線被曝</strong><strong>-</strong><strong>医療被曝の危険性を問う</strong></p>
<p>本年3月24日に第26回近畿小児科学会が大阪国際会議場で開催されますが、医問研の仲間が低線量放射線被曝、とりわけ医療被曝の危険性を問う一般演題を４題出しています。</p>
<p>福島第一原子力発電所の事故による放射線被曝による健康被害に関して、現在の日本では、100mSvが放射線の発がん影響の閾値で、100mSv以下の被ばく量では、放射線被ばくによる人体影響がないかのごとき議論がなされています。しかし、実際には、100mSv以下の被ばくレベルで、半世紀以上前から数多くのがんの多発の実証研究が行われて論文として示されています。<span id="more-979"></span>そして、最も大規模に放射線被曝が生じ、データ収集が行われているのが、診断や治療に用いる医療被曝の分野の患者のデータです。これは被ばく量の測定もきわめて正確です。そして現在の福島県等の議論から全く排除されているデータでもあります。</p>
<p>わが国の医療被曝は世界で突出して高く、診断用放射線による発がんリスクは世界一と言われています。Berringtonらは日本のがんの<strong>3.2%</strong>は診断被曝が原因で、発がんは年間<strong>7587</strong>名に及び、がん寄与度は英国の５倍であると推計しています（Lancet 2004; 363）。わが国の医療被曝線量が多い原因はCT検査時の被曝であり、CT装置の設置台数は1993年の約8000台（世界の1/3以上）から2003年には約14000台と倍増しており、国民総被曝線量の増加が懸念されています。さらに小児のCT被曝リスクは高く、乳児の1回の腹部CTで発がん死亡は1万人当たり23人と推定されています（AJR 2001;176）。国民被曝線量を下げるためには、CT検査適応の厳密化、ならびに被曝低減対策が重要です。</p>
<p>その1－-低線量医療被曝の危険性を考える（高松）、</p>
<p>その２－-診療放射線でのエビデンス（入江）では、上記の件を訴えていきます。</p>
<p>その3－胎児への障害（発がん・催奇性以外）（林）では、医療被曝による胎児への発がんと奇形以外の影響を医学論文レビューによって検討し報告します。結果は、いずれも、100mSvよりもはるかに低い被曝でも障害が生じていました。日本小児科学会は、150mSv以下は障害性がないとする見解を撤回し、患者や小児科医を含む医療従事者の被曝を可能な限り軽減する努力をすべきであることを訴えます。</p>
<p>その4－福島避難者こども健康相談会を取り組んで（伊集院）では、原発事故により関西地方に避難した子ども達を対象に2012年4月と9月に健康相談会の取り組みを報告します。相談内容は、体調不良に関するもの、健康不安や避難生活に関する事柄など多岐に亘り、医療機関受診・甲状腺検査への強い希望も確認されています。多様な子どもの症状が存在し、多くの親の健康不安の言葉を謙虚に受け止め寄り添うことが求められ、それに応える医療体制を求めていきます。大阪以外の地域での健康相談会の開催も訴えていきます。</p>
<p>貴重な機会です、ご参加ください。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>浮き雲保健婦ぷーやんの呟き（NEWS No.450 p06）</title>
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		<pubDate>Mon, 06 May 2013 08:00:32 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[450号2013年2月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[「おたがいさまですよ～」の巻 三学期に入ると　つどいの広場の参加親子は　極端に減ります 何故でしょう？　多い理由 ①     ４月から保育所や幼稚園への入所が決まり　あちこちお出かけやら忙しい。 ②     ママの仕事復帰や再就職で一時保育に入所した。(三学期一時保育は満員です!) ③     風邪が流行り、病気でお休み ④     風邪が流行っているので　感染を心配して人が集まるところへ行かない。 ⑤     寒いから出かけるのが億劫になる。(あるある～) …などなど ママ理由や病気は仕方がないとして、④の理由は、ママ同士でもトラブルの種になります。 ある日。通園児で「インフルエンザが発生しました。」的　お知らせが張り出されていた日。 来ていたママ同士で「移ったらいややね～」「外に出るのが心配になるわ～」など話していると、別の親子が久しぶりに登園してきました。そして、いきなり 「もう、ゲリピーで大変やったぁ～。今もちょっと走ったら出てしまうみたいでオムツしてきたぁ～。haha~」って。当の本人４歳児元気な男子とその弟は　走り回っている。そして興奮のまま、よその赤ちゃんに抱きついていきました。 案の定　赤ちゃんのママは、大慌てで阻止。一気にママたちに緊張感が走ります。 たまたま　その赤ちゃんは帰宅する時間でもあったので、サッサと帰って行かれたのですが、他のママは「うつると思って、帰りはったよ～」とコソコソ話。 なんとも言えない不穏な空気が漂う教室で、元気に走り回っていたと思っていた本人は 「ママー、おなか痛い」と訴え始めた。トイレと言うよりは、お腹がぐるぐる言っている様子。ママは来たばっかりで　もうすぐ昼食だと言い含めようとし始めた。そして「お昼、商店街の焼きそばにしようと思ってるのに」と。そこで仕方なく私から　本人の状態を見てあげながら、消化の良い物を　ゆっくり食べさせてあげて　家での安静を勧める。 するとママは、まだ焼きそば買って来てなかったから。という理由付で　帰っていった。 その親子が帰ってから、また他のママたちは　病気の事で盛り上がっている。 「下痢はうつる？」「インフルエンザのワクチンしてるからうつらない？」等々、大騒ぎ！ まぁまぁ～、とばかり「保健師ぶ～やんのミニ講座」が始まる。毎年この季節には同じこと　免疫やうつる病気の事、ワクチンの事を繰り返し説明させてもらっている。 しかし、インフルエンザよりも　ママ友間の、情報の伝染力!?の方が　遥かに早くて重症度が高い様に心配しているのは、私だけでしょうか？『がらがらどん』よりコワイコワイ～ 保健師　川崎恵子]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/MC900056342.jpg"><img src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/MC900056342-300x281.jpg" alt="" title="MC900056342" width="300" height="281" class="alignleft size-medium wp-image-998" /></a><strong><em>「</em></strong><strong>おたがいさまですよ～」の巻</strong></p>
<p>三学期に入ると　つどいの広場の参加親子は　極端に減ります</p>
<p>何故でしょう？　多い理由</p>
<p>①     ４月から保育所や幼稚園への入所が決まり　あちこちお出かけやら忙しい。</p>
<p>②     ママの仕事復帰や再就職で一時保育に入所した。(三学期一時保育は満員です!)</p>
<p>③     風邪が流行り、病気でお休み</p>
<p>④     風邪が流行っているので　感染を心配して人が集まるところへ行かない。</p>
<p>⑤     寒いから出かけるのが億劫になる。(あるある～)</p>
<p>…などなど<span id="more-981"></span></p>
<p>ママ理由や病気は仕方がないとして、④の理由は、ママ同士でもトラブルの種になります。</p>
<p>ある日。通園児で「インフルエンザが発生しました。」的　お知らせが張り出されていた日。</p>
<p>来ていたママ同士で「移ったらいややね～」「外に出るのが心配になるわ～」など話していると、別の親子が久しぶりに登園してきました。そして、いきなり</p>
<p>「もう、ゲリピーで大変やったぁ～。今もちょっと走ったら出てしまうみたいでオムツしてきたぁ～。haha~」って。当の本人４歳児元気な男子とその弟は　走り回っている。そして興奮のまま、よその赤ちゃんに抱きついていきました。</p>
<p>案の定　赤ちゃんのママは、大慌てで阻止。一気にママたちに緊張感が走ります。</p>
<p>たまたま　その赤ちゃんは帰宅する時間でもあったので、サッサと帰って行かれたのですが、他のママは「うつると思って、帰りはったよ～」とコソコソ話。</p>
<p>なんとも言えない不穏な空気が漂う教室で、元気に走り回っていたと思っていた本人は</p>
<p>「ママー、おなか痛い」と訴え始めた。トイレと言うよりは、お腹がぐるぐる言っている様子。ママは来たばっかりで　もうすぐ昼食だと言い含めようとし始めた。そして「お昼、商店街の焼きそばにしようと思ってるのに」と。そこで仕方なく私から　本人の状態を見てあげながら、消化の良い物を　ゆっくり食べさせてあげて　家での安静を勧める。</p>
<p>するとママは、まだ焼きそば買って来てなかったから。という理由付で　帰っていった。</p>
<p>その親子が帰ってから、また他のママたちは　病気の事で盛り上がっている。</p>
<p>「下痢はうつる？」「インフルエンザのワクチンしてるからうつらない？」等々、大騒ぎ！</p>
<p>まぁまぁ～、とばかり「保健師ぶ～やんのミニ講座」が始まる。毎年この季節には同じこと　免疫やうつる病気の事、ワクチンの事を繰り返し説明させてもらっている。</p>
<p>しかし、インフルエンザよりも　ママ友間の、情報の伝染力!?の方が　遥かに早くて重症度が高い様に心配しているのは、私だけでしょうか？『がらがらどん』よりコワイコワイ～</p>
<p>保健師　川崎恵子</p>
]]></content:encoded>
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		<title>いちどくをこの本『137億年の物語―宇宙が始まってから今日までの全歴史』 クリストファー・ロイド著 （NEWS No.450 p07）</title>
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		<pubDate>Mon, 06 May 2013 07:59:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[本の紹介]]></category>
		<category><![CDATA[450号2013年2月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[不思議な本である。物語でもなく、歴史書でもなく、自然科学書でもない。あえていえば、そのすべてを備えている。地球（すべての生命）の全歴史を、宇宙と自然界の成り立ちから物語った書物。学校に行かなくなった自分のこどもに、１１才になるまで両親が自宅で世界について教えた内容を、父親が本にしたものだそうだ。 すごく分厚い！字数もページ数も極端に多い！重い！しかし、挿絵や写真は、知識欲と興味をさそう、適量の色彩豊かなバランスで配置されている。実を言うと、まだギリシャ文明をやっと過ぎてローマ時代を読み進めている。でも、ここで本書の半分くらい。しかも、地球が誕生してから現在までを２４時間とすると、最後の１秒を遅々として進行中ということになる。 こんな風変りな本は初めてである。決してさらさらと読めるわけではないが、引き込まれてやめられない。はずかしい話だが、地球と宇宙の関係や、単細胞生命が人間になるまでのことを、ほとんど知らなかった。変な言い方だが、自分が死ぬまでに読めてよかった。自分という人間が、この宇宙でいかなる生物なのかを知って、自分のまわりの空気が無限大に一気に広がった感じがする。大宇宙のほんのひとかけらの地球の、小さな日本にある現在「一般的」なことは、決していつもそうであったのでなく、１３７億年の変化にみちた歴史の上に成り立っていることが、科学的説明をもって語り説かれる。 間違いなく謙虚な気持ちになり、自然を含む他者の歴史に学ぶことの大切さを思いしらされる。今日の人類が、いかに傲慢で他者から学ぶことをおろそかにし地球を破壊しつつあるかを、大言壮語や説教調でなく静かな語りで、しかし、確実に心に響く言葉でせまってくる。 太陽が自分の祖先につながると思うと、友人がいつか、さみしさや孤独が、ふるさとの夕日をながめて癒されると語っていたのを、より共感できる気がする。 世界の国々の歴史は、必ずどこかで共通の歴史をまじえていることもよく読み取れる。人類の一人ひとりの命が、同じ１３７億年の歴史の重みを持つ、かけがえのない存在だというメッセージは、その重みを担い現代に生きる一人ひとりの生き方を問うものである。 きただ女性クリニック　北田]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/9784163742007.jpg"><img src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/9784163742007.jpg" alt="" title="9784163742007" width="200" height="260" class="alignleft size-full wp-image-993" /></a>不思議な本である。物語でもなく、歴史書でもなく、自然科学書でもない。あえていえば、そのすべてを備えている。地球（すべての生命）の全歴史を、宇宙と自然界の成り立ちから物語った書物。学校に行かなくなった自分のこどもに、１１才になるまで両親が自宅で世界について教えた内容を、父親が本にしたものだそうだ。</p>
<p>すごく分厚い！字数もページ数も極端に多い！重い！しかし、挿絵や写真は、知識欲と興味をさそう、適量の色彩豊かなバランスで配置されている。実を言うと、まだギリシャ文明をやっと過ぎてローマ時代を読み進めている。でも、ここで本書の半分くらい。<span id="more-985"></span>しかも、地球が誕生してから現在までを２４時間とすると、最後の１秒を遅々として進行中ということになる。</p>
<p>こんな風変りな本は初めてである。決してさらさらと読めるわけではないが、引き込まれてやめられない。はずかしい話だが、地球と宇宙の関係や、単細胞生命が人間になるまでのことを、ほとんど知らなかった。変な言い方だが、自分が死ぬまでに読めてよかった。自分という人間が、この宇宙でいかなる生物なのかを知って、自分のまわりの空気が無限大に一気に広がった感じがする。大宇宙のほんのひとかけらの地球の、小さな日本にある現在「一般的」なことは、決していつもそうであったのでなく、１３７億年の変化にみちた歴史の上に成り立っていることが、科学的説明をもって語り説かれる。</p>
<p>間違いなく謙虚な気持ちになり、自然を含む他者の歴史に学ぶことの大切さを思いしらされる。今日の人類が、いかに傲慢で他者から学ぶことをおろそかにし地球を破壊しつつあるかを、大言壮語や説教調でなく静かな語りで、しかし、確実に心に響く言葉でせまってくる。</p>
<p>太陽が自分の祖先につながると思うと、友人がいつか、さみしさや孤独が、ふるさとの夕日をながめて癒されると語っていたのを、より共感できる気がする。</p>
<p>世界の国々の歴史は、必ずどこかで共通の歴史をまじえていることもよく読み取れる。人類の一人ひとりの命が、同じ１３７億年の歴史の重みを持つ、かけがえのない存在だというメッセージは、その重みを担い現代に生きる一人ひとりの生き方を問うものである。</p>
<p>きただ女性クリニック　北田</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>くすりのコラム No.233　新規血圧降下剤ARB「アジルバ」～製薬企業のジェネリック対策（NEWS No.450 p08）</title>
		<link>http://ebm-jp.com/2013/05/news-450-2013-2-p08/</link>
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		<pubDate>Mon, 06 May 2013 07:58:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[くすりのコラム]]></category>
		<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[450号2013年2月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[2012年6月に特許の切れるブロプレスを抱える武田が日本で第7番目となるARBの発売を2012年5月に開始しました。発売されたアジルサルタンはブロプレスの構造を少し変えたものです。ブロプレスより有意に降圧効果が高いと臨床試験で確認されました。しかしその投与量はブロプレスより多くなっています。ほぼ同じ構造のアジルバ、ブロプレス、EDARBI（海外で承認）の特徴を比較し武田薬品工業のGE対策について紹介します。 武田の3つのARBアジルサルタン（アジルバ）の臨床試験ではカンデサルタン・シレキセチル（ブロプレス）と比較して有意に高い降圧作用があり、安全性、忍容性はそれと同等であったとされています。 そのプロドラッグ体、アジルサルタン・メドキシミル（EDARBI）は海外で承認されていますがアジルサルタンは日本での承認が初めてとなります。 商品名／一般名 分子量 推奨用量：物質量 活性体／特徴 EDARBIアジルサルタン・メドキシミル 606.62 80mg：131.9μmol アジルサルタン　プロドラッグ アジルバ　アジルサルタン 456.45 20mg：43.8μmol アジルサルタン活性体 ブロプレス　カンデサルタン　シレキセチル 610.66 8mg：13.1μmol カンデサルタン活性体 プロドラッグ化とは例えば消化管からの吸収が悪いカンデサルタンをカンデサルタン・シレキセチルに構造変換することで吸収改善し、吸収後に活性体のカンデサルタンに戻って作用発揮するというものです。「プロドラッグ化により少ない量で効果を発揮させることができるようになった」というのがブロプレスの宣伝文句でした。そのため他のARBよりブロプレスは投与量が少ないのです。 アジルサルタンはカンデサルタンより降圧効果が高いのに物質量で言えばアジルバはブロプレスの3倍、EDARBIでは10倍も入っているのです。2012年12月2日の薬事食品衛生審議会議事録でも、EDARBIを申請せずにアジルバを申請している意図を委員が尋ねているのですが、ちゃんとした回答はされませんでした。単純に10倍の物質量を含むものを売っても儲けが少ないことが理由でしょう。日本の高血圧GLでは降圧効果が低ければ他剤と併用できるとあるので降圧効果は低くても構わないのです。 価格設定 「ブロプレスより安くて降圧効果の高い薬がでました。」と言われれば飛びつくでしょう。実は安いと言ってもほんの少し、ブロプレスなら特許が切れているのでまもなくGEが出てくることはMR情報が頼りの処方医では教えてくれないでしょう。臨床試験ではオルメサルタン（オルメテック）と比較し降圧効果が高いということで有用性加算５％がつけられています。ブロプレスより少し安くて一番高い理想的な値段が付けることができました。（ARB価格表参照） GEメーカーへの圧力 ブロプレスの2011年国内医療用医薬品売上は7期連続第1位、年間約１１２０億円です。このような大型医薬品のGEは当然特許がきれる前から待ち構えたよう作られています。しかし2012年6月に特許が切れたのにいまだにGEがありません。 おそらく、後発薬訴訟の影響があると考えられます。 武田薬品工業が、同社のアクトス後発薬特許侵害訴訟、武田薬品が全面敗訴、大阪地裁（日刊薬業） ２型糖尿病治療剤「アクトス」（ピオグリタゾン塩酸塩）の後発医薬品を２０１１年６月に薬価収載し発売した、沢井製薬など８社の後発医薬品企業を特許侵害で提訴していた訴訟で、大阪地裁は９月２７日、特許侵害を認めず、武田薬品の請求を棄却する判決を下した。これは他の合剤の訴訟ですがGE販売を遅らせることは訴訟にかかる費用を差し引いても大きな利益があることは想像できます。 ニューロタン ブロプレス ディオバン オルメテック ミカルディス アバプロイルベタン アジルバ 25mg・75.5 4mg・72.3 40mg・61.4 10mg・68.2 20mg・69.3 50mg・68.5 50mg・143.4 8mg・140.4 80mg・114.8 20mg・130.4...]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/MC900437091.png"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-1014" title="MC900437091" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/MC900437091-150x150.png" alt="" width="150" height="150" /></a><strong>2012年6月に特許の切れるブロプレス</strong>を抱える武田が日本で第7番目となるARBの発売を2012年5月に開始しました。発売されたアジルサルタンはブロプレスの構造を少し変えたものです。ブロプレスより有意に降圧効果が高いと臨床試験で確認されました。しかしその投与量はブロプレスより多くなっています。ほぼ同じ構造のアジルバ、ブロプレス、EDARBI（海外で承認）の特徴を比較し武田薬品工業のGE対策について紹介します。</p>
<p><strong>武田の3つのARB</strong>アジルサルタン（アジルバ）の臨床試験ではカンデサルタン・シレキセチル（ブロプレス）と比較して有意に高い降圧作用があり、安全性、忍容性はそれと同等であったとされています。<span id="more-987"></span></p>
<p>そのプロドラッグ体、アジルサルタン・メドキシミル（EDARBI）は海外で承認されていますがアジルサルタンは日本での承認が初めてとなります。</p>
<table border="1" cellspacing="1" cellpadding="1" width="100%" bgcolor="#fff">
<tbody>
<tr>
<td width="40">商品名／一般名</td>
<td width="10">分子量</td>
<td width="25">推奨用量：物質量</td>
<td width="25">活性体／特徴</td>
</tr>
<tr>
<td width="40">EDARBIアジルサルタン・メドキシミル</td>
<td width="10">606.62</td>
<td width="25">80mg：131.9μmol</td>
<td width="25">アジルサルタン　プロドラッグ</td>
</tr>
<tr>
<td width="40">アジルバ　アジルサルタン</td>
<td width="10">456.45</td>
<td width="25">20mg：43.8μmol</td>
<td width="25">アジルサルタン活性体</td>
</tr>
<tr>
<td width="40">ブロプレス　カンデサルタン　シレキセチル</td>
<td width="10">610.66</td>
<td width="25">8mg：13.1μmol</td>
<td width="25">カンデサルタン活性体</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>プロドラッグ化とは例えば消化管からの吸収が悪いカンデサルタンをカンデサルタン・シレキセチルに構造変換することで吸収改善し、吸収後に活性体のカンデサルタンに戻って作用発揮するというものです。「プロドラッグ化により少ない量で効果を発揮させることができるようになった」というのがブロプレスの宣伝文句でした。そのため他のARBよりブロプレスは投与量が少ないのです。</p>
<p><strong>アジルサルタンはカンデサルタンより</strong>降圧効果が高いのに物質量で言えばアジルバはブロプレスの3倍、EDARBIでは10倍も入っているのです。2012年12月2日の薬事食品衛生審議会議事録でも、EDARBIを申請せずにアジルバを申請している意図を委員が尋ねているのですが、ちゃんとした回答はされませんでした。単純に10倍の物質量を含むものを売っても儲けが少ないことが理由でしょう。日本の高血圧GLでは降圧効果が低ければ他剤と併用できるとあるので降圧効果は低くても構わないのです。</p>
<p><strong>価格設定</strong><br />
「ブロプレスより安くて降圧効果の高い薬がでました。」と言われれば飛びつくでしょう。実は安いと言ってもほんの少し、ブロプレスなら特許が切れているのでまもなくGEが出てくることはMR情報が頼りの処方医では教えてくれないでしょう。臨床試験ではオルメサルタン（オルメテック）と比較し降圧効果が高いということで有用性加算５％がつけられています。ブロプレスより少し安くて一番高い理想的な値段が付けることができました。（ARB価格表参照）</p>
<p><strong>GEメーカーへの圧力</strong><br />
ブロプレスの2011年国内医療用医薬品売上は7期連続第1位、年間約１１２０億円です。このような大型医薬品のGEは当然特許がきれる前から待ち構えたよう作られています。しかし2012年6月に特許が切れたのにいまだにGEがありません。<br />
おそらく、後発薬訴訟の影響があると考えられます。</p>
<p><strong>武田薬品工業が、同社のアクトス後発薬特許侵害訴訟、武田薬品が全面敗訴、大阪地裁（日刊薬業）</strong><br />
２型糖尿病治療剤「アクトス」（ピオグリタゾン塩酸塩）の後発医薬品を２０１１年６月に薬価収載し発売した、沢井製薬など８社の後発医薬品企業を特許侵害で提訴していた訴訟で、大阪地裁は９月２７日、特許侵害を認めず、武田薬品の請求を棄却する判決を下した。これは他の合剤の訴訟ですがGE販売を遅らせることは訴訟にかかる費用を差し引いても大きな利益があることは想像できます。</p>
<table border="1" cellspacing="1" cellpadding="1" width="100%" bgcolor="#fff">
<tbody>
<tr>
<td width="14">ニューロタン</td>
<td width="14">ブロプレス</td>
<td width="14">ディオバン</td>
<td width="14">オルメテック</td>
<td width="14">ミカルディス</td>
<td width="14">アバプロイルベタン</td>
<td width="14">アジルバ</td>
</tr>
<tr>
<td width="14">25mg・75.5</td>
<td width="14">4mg・72.3</td>
<td width="14">40mg・61.4</td>
<td width="14">10mg・68.2</td>
<td width="14">20mg・69.3</td>
<td width="14">50mg・68.5</td>
<td width="14"></td>
</tr>
<tr>
<td width="14">50mg・143.4</td>
<td width="14">8mg・140.4</td>
<td width="14">80mg・114.8</td>
<td width="14">20mg・130.4</td>
<td width="14">40mg・131</td>
<td width="14">100mg・130.5</td>
<td width="14">20mg・136.9</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>アジルバの長期投与制限が切れる5月に向けて販売攻勢が激しくなるでしょうし<br />
GEはおそらくブロプレスからアジルバへ処方が十分切り替わった後に販売開始すると思われます。アジルバの降圧効果はブロプレスより高いとメーカは主張し、アジルバ20mgの物質量はブロプレス8mgの3倍含有しています。服用による有害な作用がないか見守りたいと思います。<br />
(薬剤師　小林)</p>
]]></content:encoded>
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	</channel>
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