451号2013年3月発行 Archive

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    日本小児科学会自由集会(NEWS No.451 p01)

    -日本小児科学会自由集会- 「4/20こどもたちを放射線障害から守る全国小児科医の集い」にご参加下さい。 <基調報告> 「日本小児科学会-150mSv見解の撤回を求める!」「福島県県民健康管理調査-甲状腺がん多発を受けて子どもたちを放射線障害から守るために何をすべきか?」 <講  演> 「100mSv以下の放射線被ばくの健康影響について」 「福島県での甲状腺がん検診の結果に関する考察」 岡山大学大学院環境生命科学研究科 公衆衛生学教授津田敏秀氏 <報  告> 「福島避難者子ども健康相談会の取り組み」

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  • By: LAI Ryanne

    ブータンの医療(体験報告その2)(NEWS No.451 p03)

    皆さま、こんにちは!今回はブータンの医療システムと伝統医療について、私加畑が見聞きした事をご紹介します。 <医療は無料、伝統医療は近代医療と同等> ブータンでは2008年に憲法が公布されましたが、その9条には国の健康政策についてこのように規定されています:『政府はすべての国民に対して、近代医療・伝統医療の両方において、無料の医療サービスを提供する』。この条文のポイントは2つあり、1つ目はすべての医療サービスは無料だということです。教育も無料で提供されます(私立学校は例外です)。2つ目は、近代(西洋)医療と伝統医療が対等に並列に扱われているということです。

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  • girl_with _high_fever

    うそばっかりの「インフルエンザ登園・登校停止基準」の根拠(NEWS No.451 p04)

    インフルエンザもほぼどっかに隠れたようで、季節遅れですが来年に備えて考えました。 今年から、インフルエンザにかかったら、これまでの「解熱後2日を経過するまで」から大幅に延長され、すべてのお子さんが「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(乳幼児は3日)を経過するまで」登園・登校停止になりました。共稼ぎをしている家庭にとっては大変です。この「基準」は豚インフルエンザの時に、どさくさにまぎれて作られたようですが、今年から厳密になり、文科省まで追随してしまいました。 そこで、この変更の根拠は何かを調べてみました。ウソばっかりでした。

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  • Picnic

    浮き雲保健婦ぷーやんの呟き(NEWS No.451 p05)

    「スマイル 0円です~」の巻 三「は~い。朝ですよ~。起きてくださ~い。」「さぁ~。いらっしゃい!いらっしゃい!美味しい物 お安くしておくよ~」「くださ~い」・・・ ドーンセンターの保育室で 7歳同士の かわいいおままごとのシーン。 今日は、映画「普通の生活」の自主上映会だ。http://ordinarylife.bgettings.com/ 大人たちが映画を見ている間、子どもたちはここで遊びながら待っている。 本日は「保育士ぶ~やん」の呟き。 皆 ここで初対面だが、さすが子供同士? 速攻で仲良く遊び始めた。大泣きしているチビちゃんを、気にもせず即席夫婦になった小1ペア。

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  • Fukushima_naibuhibaku

    いちどくをこの本『フクシマの真実と内部被ばく』(NEWS No.451 p06)

    小野俊一著/七桃舎/2013年1月21日発行/1500円 著者は現在熊本市で内科医院をされている方ですが、東大精密機械工学科を卒業して東京電力に入社、本店の原子力技術安全グループに配属され、原発の安全性を実際に見てきた方です。 その仕事の中で、原発はあまにり未解決な安全問題だらけなことを知り、それを少しでもなくそうと努力したが、東電の責任をとらない重役達に失望して退社しています。その間の、安全問題に関する会社のひどい対応がいくつか紹介されています。

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  • WF

    くすりのコラム No.234 新規抗凝固薬リバーロキサバン(イグザレルト)からワーファリンへの切替に伴うリスクについて(NEWS No.451 p07)

    新規抗凝固薬リバーロキサバンは、ダビガトランと並んで、血中INRの測定が不要な「便利な薬」と宣伝され、日本循環器学会は2011年8月、これらの薬を推奨する緊急ステートメントを発表し、近く診療ガイドラインの改訂も行われるとみられます。 ところが、リバーロキサバンのワルファリンに対する非劣性試験であるROCKET-AF試験のデータを検討すると、リバーロキサバンからワルファリンへの切り替えをした患者に、脳卒中などの重篤な有害事象が多数発生していることがわかった。

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    甲状腺がん多発を隠す「専門家の理屈」(NEWS No.451 p08)

    福島の子どもの検診で10人の甲状腺がんが発見。それに対する「専門家」のいいわけを検証。 <頻度の問題> 小児の甲状腺がんの有病率は、大人と違って極めてまれであり、多くの国で100万に何人という単位です。しかし、この有病率は検診での発見率とは別の数字だと考えなければなりません。岡山大学の津田教授は、両者の違いを考慮しても、3人のすでに手術をしてしまったがんの頻度で通常の11.24倍、それに7人の細胞診でがんと診断された子どもを加え10名とすると37.48倍と計算しています。有意差検定では、10例で3.9×10のマイナス11乗%有意という、通常では全くあり得ない差になります。

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