452号2013年4月発行 Archive

  • soudan

    4月28日に「第三回福島避難者こども健康相談会」を行いました(NEWS No.452 p01)

    4月28日に「第三回福島避難者こども健康相談会」を行いました。 多くの皆様の参加、ご協力をありがとうございました。 日時; 4/28(日) 10時~15時 場所;ド-ンセンタ-(京阪・地下鉄谷町線天満橋駅下車) 主催;福島避難者こども健康相談会おおさか実行委員会 福島第一原発事故により、福島県はもとより、東北から関東地方にかけて広範な放射能汚染が生じましたが、政府は、「100mSv以下では健康に問題は生じない。安全である」として、放射線防御のために必要な政策をとっていません。そこで生活する人々は、日々取り残されて被曝している事態が進行しています。

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  • kabekake

    ブータンの医療(体験報告その3)(NEWS No.452 p02)

    こんにちは!4月からついに医学部最終学年になりました、加畑です。今回はブータン報告の最終回ということで、「ブータンの医療上の課題」をテーマに書きたいと思います。 ブータンの平均寿命は66.9歳(2010)で、WHO平均寿命ランキング(2012年版)では加盟国193カ国中138位でした。新生児死亡率は出生1000対26.8人(2010)で、193カ国中43番目に高い数字でした。ちなみに日本の平均寿命82.9歳(2010)は言うまでもなく1位、新生児死亡率は1.2人/1000人(2010)で188位でした。厚生省の人口動態統計データを見ると、ブータンの新生児死亡率は1950年代前半の日本と同じくらいと言えます。

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  • hattatsu

    医療トピックス 発達障害者支援法について(NEWS No.452 p03)

    発達障害がマスメディアや教育界で焦点化している。しばしば犯罪との関連の文脈で話題にされるが、本来発達障害と犯罪とは関係がない。発達障害者支援法(以下「法」)や特別支援教育の実施に伴い、また誤解を招く報道によって発達障害児・者を見つめる眼差しが厳しくなっていることを危惧する。 本来の意味での発達障害は、「対人関係の障害(社会性の障害)・コミュニケーションの障害(言語機能の発達障害)・イマジネーションの障害(こだわり行動と興味の偏り、固執性)」を三つ組の徴候とする自閉症スペクトラム(障害)ASD=広汎性発達障害PDDを指し、いわゆる学習障害LDも発達障害だが、学校の対応次第では問題にはならない。

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  • By: El Alvi (Flicker)

    浮き雲保健婦ぷーやんの呟き(NEWS No.452 p04)

    「誰のため?何のため?」の巻 近況書き込みAさん「・ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタ・4種混合…予防接種5本同時接種! 鼻水ズルズルの中、頑張ったよ~!」(鼻汁ダラリで大泣きの赤ちゃんの写真を添付) コメント①「B型なんかあるの?」コメント②「5本打ち出来んの?」コメント③「楽ちんやね~♫ うちもしようかな?」 Aさんコメントへの返信「出来るだけ同時接種しないと種類が多すぎて必要な時期に受けられなくなるんだって~。 2か月(生後)になったら ○×クリニックで予定立ててもらったら楽ちん!」 コメント①「なるほど~」コメント②「うちも○×クリニックだから、早速 行こう!」コメント③「参考になるわ~」…・つづく

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  • report-3

    学会報告(NEWS No.452 p05-07)

    (その1)日本小児科学会学術集会 福島関連の演題会場を中心に、津田岡山大学教授論文を中心としたパンフレットを約700部配布 4月19日20日21日に開催されてた日本小児科学会では、福島の被曝関係の講演会などがいくつか開かれました。 私たちは、多くの学会会場で、医問研の意見を表明しました。まず、福島原発事故関連の演題会場・学会総会会場の前などで、津田岡山大学教授論文を中心としたパンフレットを700部ほど配布しました。関心は高いようで以前のタミフルのパンフレットよりさらに受け取りは好意的でした。これは相当な影響を与えていると考えています。 日本小児科学会総会で「150mSv閾値」論について検討する、との学会長の回答あり 福島関連の、一つの講演会場では当初福島県のアドバイザーであった山下俊一長崎大学教授が講演するはずでしたが、突然に別の講師に変更されました。

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  • By: Nicolas Nova

    くすりのコラム No.235 小児の便秘薬:世界的には第一選択とされている「ポリエチレングリコール」が日本にはない?(NEWS No.452 p08)

    便秘を、便秘と診断し、薬が必要かどうかを考えることは小児科医にとって相当な頻度で要求されることですが、なかなか根拠に基づいた判断ができません。 しばらく前に、BMJに英国国立医療技術評価機構NICEの勧告をまとめた「原因不明の子どもの便秘の診断と治療:NICEガイドラインのまとめ」BMJ2010;340:c2585という論文が載っていましたので、読んでみました。 診断などの問題もあるのですが、このページは薬のコラムですので、薬を紹介します。

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