453号2013年5月発行 Archive

  • doctor

    「日本小児科学会自由集会」参加報告(NEWS No.453 p02)

    広島での日本小児科学会期間中の4月20日、「子どもたちを放射線障害から守る全国小児科医の集い」が医問研の呼びかけで、広島在住の小児科医の協力も得て開催されました。東京からは山田真医師や国立成育医療研究センター副院長の甲状腺疾患専門医、「実家が福島です」と告げられた大阪からの医師、北陸、九州など全国各地の小児科医、関東から広島に避難された双子連れの医師夫妻、薬剤師や僧侶など約30名の参加がありました。

    Full Story

  • chicken

    医療トピックス 鳥インフルエンザ事件は、タミフル備蓄とワクチン開発、インフルエンザ「特措法」正当化のため。(NEWS No.453 p03)

    大きく報道され続けています。5月17日付WHOの発表では、感染患者は131人、うち36人が死亡とされています。今回の鳥インフルエンザはこれまで「怖い怖い!」とされてきたH5N1亜型ではなく、H5N9だったことは目新しいことです。しかし、人から人への感染はなく、鳥から人への感染率も極めて低いこともこれまでと同じです。 これまで、世界の鳥インフルエンザの人への感染のほとんどは「発展途上国」で起こっており、死亡者は「先進国」では1人もいません。

    Full Story

  • 453-04-1

    学会報告(NEWS No.453 p04)

    今月より、4月の日本小児科学会に発表した研究をシリーズで紹介します。ポスター発表ですので、スライド原稿は細かい字ですので、ニュースでは雰囲気だけの紹介になる場合もありますのでご了承下さい。詳しい内容を必要な方はご連絡ください。 【シリーズ1】 低線量放射線障害の検討-その3-幅広い健康障害 <所属> 高松 勇,たかまつこどもクリニック、伊集院真知子,医療問題研究会、入江 紀夫,入江医院、林敬次,はやし小児科、山本英彦 大阪赤十字病院救急部 2011年3月11日の福島第一原発事故以降、福島県の子どもたちを中心に放射線被曝を受けたと考えられる子どもたちに、風邪をひきやすい、熱をよく出す、鼻血が多い、疲れやすい、保健室の利用が多い、リンパ節が腫れる、眠れない等の様々な訴えが生じている。

    Full Story

  • family

    浮き雲保健婦ぷーやんの呟き(NEWS No.452 p06)

    「ひさしぶりに...」の巻 「うちの子 万華鏡のところに居ないんですけど~何処に行きました?」「えぇっ?」と、驚く場面だが 聞いているママの方は、ほんのり頬が紅く、リラックスした表情。 今日は 『福島避難者こども健康相談会おおさか』の3回目の日。 福島県および東日本から避難された家族のこども健康相談。 初めて参加のママは、様々な不安を抱え 親子で慣れない大阪で やっとドーンセンターまでたどり着き、知らないスタッフが一杯いる中、緊張しつつ問診票を記入。

    Full Story

  • book_ekigaku

    いちどくをこの本『市民のための疫学入門〜医学ニュースから環境裁判まで』(NEWS No.453 p07)

    津田敏秀 著  緑風出版 2400円+税 4月広島での「こどもたちを放射線障害から守る全国小児科医の集い」では、 著者の津田敏秀氏が「福島県での甲状腺がん検診の結果の関する考察」を講演されました。この講演の中で著者は、今回の検診では「潜伏期間と呼ばれる状態で病気と認識された」ことも考慮に入れるために、「がんの状態」の人を発見した確率(有病割合とか有病率と呼ぶそうです)を算定する式を説明されました。

    Full Story

  • 453-08-table

    くすりのコラム No.235 2009-2010年  Gグラクソ・スミスクライン(GSK)と業務提携していた化血研の新型インフルエンザワクチン(NEWS No.453 p08)

    中国で発生している鳥インフルエンザの報道が続いている。 新型インフルエンザでは総出荷量が1番多かった化血研ワクチンのロットSL02、SL04の死亡頻度が高かったことを思い出した。添付文書では同じ発育鶏卵培養法で作られているにもかかわらず出荷量も死亡頻度も高いこの化血研ワクチンを改めて検証した。 <死亡頻度ワースト3ロット>

    Full Story