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	<title>医療問題研究会 &#187; 473号2015年1月発行</title>
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	<description>エビデンスに基づく保健・医学・薬学（EBM）の実践的研究を！</description>
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		<title>医問研新年会を開きました（NEWS No.473 p01）</title>
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		<pubDate>Wed, 22 Apr 2015 11:39:38 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[473号2015年1月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[1月18日に医問研事務所で新年会を開催しました。林さんの開会挨拶に続いて、臨床懇話会・臨床薬理研例会、医問研ニュース、フィリピン健診活動、ピースフォーラム、子ども健康相談会について、それぞれ報告を受けました。 入江さんが例会について報告。毎月開催し、様々なテーマが持ち寄られ、症例検討、薬剤評価、学会リハーサルなどを行いました。日常診療や学会活動に生かせたこと、寺岡さんと小林さんからのテーマで薬剤の検討を毎回行えたこと、課題としては、Yahooメール停止に伴いメーリングリストの再構築が必要なことや気軽にテーマ提供してほしいことが報告されました。 医問研ニュースについては梅田が報告。被曝問題・放射線障害を中心に医問研の取り組みや重要課題の報告ができたこと、小林さんたちの寄稿により薬のコラムなど内容が充実してきたこと、例会参加者から新たな寄稿もあったこと、課題として、編集体制の改善や、テーマの掘り起こし、技術的な問題を報告しました。 山本さんがAKCDFでの健診活動において、貧困地区での子どもの健康状態や母親の育児不安について、学術的に正確にまとめられ、改善点や課題をポイントをついて報告されました。 森さんはフォーラムで福島原発事故による放射線障害、子どもの甲状腺がん多発や周産期死亡率の増加などを報告。またフィリピン政府によるスラム解消と称しての住民の強制移住計画への警戒も報告されました。 被曝による健康被害を解明する活動や原発事故の避難者子ども健康相談会活動について高松さんが報告。甲状腺がん異常多発を含む健康被害を良心的な学者と連携して暴露し、講演会やDVDなどを通じて様々な場で訴えられたこと、低線量被曝の危険性や避難の選択の正しさの確認ができる貴重な場としての健康相談会を実施してきたこと、ドイツの科学者や運動団体との国際連帯を進められたこと、今後健診に関する要求の具体化などにも取り組むことを報告されました。健康被害解明に医問研の占める位置がますます重要になっていると思います。 森さんが腕を振るった鯛の酒蒸しやローストビーフ、おでんなどの手作り料理と山本さんのおいしいケーキの差入れやアルコールも戴いて、中身の濃い報告が続き、充実した時間となりました。 ことしも放射線障害の問題や日常臨床における課題、社会保障問題、関連する政治課題に積極的に取り組みます。研究会例会や健康相談会、フィリピン検診活動やニュースへの寄稿などにみなさんのご参加とご協力もひきつづきよろしくお願いします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/473-1.png"><img class="alignright size-medium wp-image-2171" title="473-1" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/473-1-300x211.png" alt="" width="300" height="211" /></a>1月18日に医問研事務所で新年会を開催しました。<span id="more-2142"></span>林さんの開会挨拶に続いて、臨床懇話会・臨床薬理研例会、医問研ニュース、フィリピン健診活動、ピースフォーラム、子ども健康相談会について、それぞれ報告を受けました。<br />
入江さんが例会について報告。毎月開催し、様々なテーマが持ち寄られ、症例検討、薬剤評価、学会リハーサルなどを行いました。日常診療や学会活動に生かせたこと、寺岡さんと小林さんからのテーマで薬剤の検討を毎回行えたこと、課題としては、Yahooメール停止に伴いメーリングリストの再構築が必要なことや気軽にテーマ提供してほしいことが報告されました。<br />
医問研ニュースについては梅田が報告。被曝問題・放射線障害を中心に医問研の取り組みや重要課題の報告ができたこと、小林さんたちの寄稿により薬のコラムなど内容が充実してきたこと、例会参加者から新たな寄稿もあったこと、課題として、編集体制の改善や、テーマの掘り起こし、技術的な問題を報告しました。<br />
山本さんがAKCDFでの健診活動において、貧困地区での子どもの健康状態や母親の育児不安について、学術的に正確にまとめられ、改善点や課題をポイントをついて報告されました。<br />
森さんはフォーラムで福島原発事故による放射線障害、子どもの甲状腺がん多発や周産期死亡率の増加などを報告。またフィリピン政府によるスラム解消と称しての住民の強制移住計画への警戒も報告されました。<br />
被曝による健康被害を解明する活動や原発事故の避難者子ども健康相談会活動について高松さんが報告。甲状腺がん異常多発を含む健康被害を良心的な学者と連携して暴露し、講演会やDVDなどを通じて様々な場で訴えられたこと、低線量被曝の危険性や避難の選択の正しさの確認ができる貴重な場としての健康相談会を実施してきたこと、ドイツの科学者や運動団体との国際連帯を進められたこと、今後健診に関する要求の具体化などにも取り組むことを報告されました。健康被害解明に医問研の占める位置がますます重要になっていると思います。<br />
森さんが腕を振るった鯛の酒蒸しやローストビーフ、おでんなどの手作り料理と山本さんのおいしいケーキの差入れやアルコールも戴いて、中身の濃い報告が続き、充実した時間となりました。<br />
ことしも放射線障害の問題や日常臨床における課題、社会保障問題、関連する政治課題に積極的に取り組みます。研究会例会や健康相談会、フィリピン検診活動やニュースへの寄稿などにみなさんのご参加とご協力もひきつづきよろしくお願いします。</p>
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		<title>高騰する新薬の薬価が健康保険制度を脅かす（NEWS No.473 p02）</title>
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		<pubDate>Wed, 22 Apr 2015 11:39:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[473号2015年1月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[健康保険財政の窮乏が言われているのに、日本では「費用対効果」検討の導入がなかなか進みません。米国は企業が薬価を設定し高薬価ですが、欧州諸国は医療技術評価（HTA）を行い、高薬価を規制しています。「ハラヴェン」と「ソバルディ」を例にみてみましよう。 1）　乳がん治療剤ハラヴェン（一般名エリブリン、エーザイ） ハラヴェンは、日本では中医協が「画期的新薬」として過去最高の薬価の40%加算を認めた薬剤です。2011年に薬価収載され、現在の薬価は1瓶65901円です（用法は週1回静注を2週連続1週休薬。このサイクルを反復）。しかし、承認情報公開資料をみると、生存曲線が18か月時点で交差し、その後はハラヴェン群の死亡が多いなどがわかります。 ドイツでは、IQWiG　（医療の質・効率研究所）が2012年、ハラヴェンを既存品と比較して付加価値の証拠がないと厳しく評価しました。エーザイは追加資料を提出、IQWiGが再度評価しましたが、厳しい評価は変わらないと、スクリップ誌2014年12月14日号が伝えています。英国では、NICE（国営医療技術評価機構）がNHS（国民医療サービス）でのハラヴェンの採用を拒否、政府が特設したCDF（がん治療剤基金）がハラヴェンの費用を2011年以来負担してきました。しかし、CDFはこのほど費用対効果の観点で再評価を実施、2014年12月ハラヴェンはリストから削除されました。 2）　C型肝炎治療剤ソバルディ錠（一般名ソフォスブビル、ギリアド） ソバルディ錠は日本では未承認ですが、ウィルスの駆除率が100%近く、C型肝炎治療に画期的な進歩をもたらすと世界で注目されている新薬です。米国では2013年に承認され、薬価が1日10万円（1コース12週で800万円余）もすることが話題を呼んでいます。 独立医薬情報誌プレスクリル・インターナショナル2014年11月号は、高薬価には根拠がなく、高騰する薬価は公共の健康保険システムを脅かすとして抵抗を呼びかけています。欧州各国政府も、ポルトガルの医薬品規制庁Infarmdtが2014年の初めに共同調達を呼びかけました。また、フランスが呼びかけEU加盟国はギリアドに価格について議論する正式の会議をもつよう圧力をかけてきました。 スクリップ誌2014年11月24日号が、フランス保健省がソバルディを欧州一安い価格、1コース13667ユーロ（約185万円）で獲得したと公表したことを伝えています。他の国もギリアドと価格折衝をしており、この価格はドイツが19999ユーロ（約275万円）で獲得したものより安く、イタリアは9月に合意に至ったが37000ユーロ（約510万円）前後とみられ、英国NICEは35000ポンド（約609万円）で妥結しました。 なお、Journal　of　Hepatology誌の最近の論文は、HCVの最も感染割合の高い国であるエジプトがソバルディを12週900ドル（約100万円）で獲得する交渉に成功したと記しています。またピンクシート誌2015年1月5日号は、ソバルディが2014年9月末までに85億5000万ドル（約9300億円）の記録的な売り上げを達成したと伝えています。 日本では2015年の中ごろにソバルディの承認が見込まれており、薬価がどうなるか注目されます。 薬剤師　寺岡]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/473-2.png"><img class="alignright size-medium wp-image-2169" title="473-2" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/473-2-300x280.png" alt="" width="300" height="280" /></a>健康保険財政の窮乏が言われているのに、日本では「費用対効果」検討の導入がなかなか進みません。<span id="more-2144"></span>米国は企業が薬価を設定し高薬価ですが、欧州諸国は医療技術評価（HTA）を行い、高薬価を規制しています。「ハラヴェン」と「ソバルディ」を例にみてみましよう。</p>
<p><strong>1）　乳がん治療剤ハラヴェン（一般名エリブリン、エーザイ）</strong><br />
ハラヴェンは、日本では中医協が「画期的新薬」として過去最高の薬価の40%加算を認めた薬剤です。2011年に薬価収載され、現在の薬価は1瓶65901円です（用法は週1回静注を2週連続1週休薬。このサイクルを反復）。しかし、承認情報公開資料をみると、生存曲線が18か月時点で交差し、その後はハラヴェン群の死亡が多いなどがわかります。<br />
ドイツでは、IQWiG　（医療の質・効率研究所）が2012年、ハラヴェンを既存品と比較して付加価値の証拠がないと厳しく評価しました。エーザイは追加資料を提出、IQWiGが再度評価しましたが、厳しい評価は変わらないと、スクリップ誌2014年12月14日号が伝えています。英国では、NICE（国営医療技術評価機構）がNHS（国民医療サービス）でのハラヴェンの採用を拒否、政府が特設したCDF（がん治療剤基金）がハラヴェンの費用を2011年以来負担してきました。しかし、CDFはこのほど費用対効果の観点で再評価を実施、2014年12月ハラヴェンはリストから削除されました。</p>
<p><strong>2）　C型肝炎治療剤ソバルディ錠（一般名ソフォスブビル、ギリアド）</strong><br />
ソバルディ錠は日本では未承認ですが、ウィルスの駆除率が100%近く、C型肝炎治療に画期的な進歩をもたらすと世界で注目されている新薬です。米国では2013年に承認され、薬価が1日10万円（1コース12週で800万円余）もすることが話題を呼んでいます。<br />
独立医薬情報誌プレスクリル・インターナショナル2014年11月号は、高薬価には根拠がなく、高騰する薬価は公共の健康保険システムを脅かすとして抵抗を呼びかけています。欧州各国政府も、ポルトガルの医薬品規制庁Infarmdtが2014年の初めに共同調達を呼びかけました。また、フランスが呼びかけEU加盟国はギリアドに価格について議論する正式の会議をもつよう圧力をかけてきました。<br />
スクリップ誌2014年11月24日号が、フランス保健省がソバルディを欧州一安い価格、1コース13667ユーロ（約185万円）で獲得したと公表したことを伝えています。他の国もギリアドと価格折衝をしており、この価格はドイツが19999ユーロ（約275万円）で獲得したものより安く、イタリアは9月に合意に至ったが37000ユーロ（約510万円）前後とみられ、英国NICEは35000ポンド（約609万円）で妥結しました。<br />
なお、Journal　of　Hepatology誌の最近の論文は、HCVの最も感染割合の高い国であるエジプトがソバルディを12週900ドル（約100万円）で獲得する交渉に成功したと記しています。またピンクシート誌2015年1月5日号は、ソバルディが2014年9月末までに85億5000万ドル（約9300億円）の記録的な売り上げを達成したと伝えています。<br />
日本では2015年の中ごろにソバルディの承認が見込まれており、薬価がどうなるか注目されます。</p>
<p>薬剤師　寺岡</p>
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		<title>医療情勢　医療・介護・生活保護の大幅抑制～社会保障審議会見直し案批判（NEWS No.473 p03）</title>
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		<pubDate>Wed, 22 Apr 2015 11:38:28 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[473号2015年1月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[厚生労働省は1月9日の社会保障制度審議会の3つの部会に、医療保険、介護保険、生活保護制度の見直し案を示した。 ＜医療保険＞ 市町村運営の国民健康保険は18年度から都道府県移行を明記。各市町村に分担金や収納目標を課して、保険料引上げや徴収強化、医療費削減を図る狙いと考えられる。 国保財政安定化のため2017年度までに3400億円を投入。財源は消費税からの1700億円に加えて、高齢者医療に対する支援金で、大企業の健康保険組合と公務員共済の負担を増やすことで浮いた国費から回す。 高すぎる後期高齢者医療保険料軽減のための「特例軽減」を17年度までに廃止。865万人にのぼる低所得者には2-10倍の値上げとなり、受診抑制をもたらす。 紹介状なしで500床以上の大病院などを受診する際は、5000円～1万円の定額負担を導入して受診を抑制する。入院給食自己負担を1食260円から2倍近い460円に引き上げる。混合診療解禁に向けて「患者申し出療養」を新たに導入する。 ＜介護報酬＞ 介護報酬の改定に関する審議報告（介護給付費分科会）は、特養報酬引下げなど、「施設から在宅」へ高齢者を押し流し、安上がりの介護体制をつくる方向を鮮明にした。特養は基本報酬を引下げ。デイサービスも、半数を占める小規模型事業所（月あたり利用者300人以下）の報酬引下げとする。 特養相部屋利用者には新たに部屋代月1万5000円程度を徴収。水光熱費も値上げし、高齢者が締め出されかねない。「在宅」に押し流した高齢者の支援として、24時間対応の訪問介護看護を増やし、夜間の電話対応の人員基準緩和などを行う。人員不足を改善せず、在宅サービス拡充にならない。 一方、有料老人ホームなどに「認知症専門ケア加算」を新設するなど、認知症や中重度の要介護者への対応に重点配分するが、認知症も含めた要支援者向け通所介護、通所リハビリテーションの報酬は下げるなど総額では抑制を狙う。 人手不足解消のため介護職員の処遇改善加算を上乗せするが、特養などの基本報酬引下げは介護労働者の処遇後退につながる。 ＜生活保護＞ 生活保護基準部会の報告書は、生活扶助費削減に続いて、「住宅扶助」と「冬季加算」の削減に道を開くものだ。報告書は、住宅扶助基準で「床面積に応じた支給などの措置」にする必要があると指摘。住宅扶助引下げを狙う。生活保護利用者の居住実態が劣悪で、今の扶助基準で借りられる「最低居住面積水準」を満たす住居は14.8％（全国平均）しかないのに、扶助基準が引下げられれば、転居を迫られる世帯が出てくる。 冬季加算では、現在の金額で暖房費などを賄えるという検証なしに引下げを打ち出した。母子加算の削減は見送ったが、「今後も議論を重ねていく必要がある」と明記。 総じて、医療や介護の分野では自己負担増や給付削減、生活保護では最低限度を下回る住環境の強要など、当事者の健康や生活の劣悪化を招く内容になっている。各部会では委員からの異論が相次ぎ、介護保険施設などからも異論が出ている。医療介護社会保障への総攻撃に反対していこう。 いわくら病院　梅田]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/kaigo1.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-2167" title="kaigo" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/kaigo1-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" /></a>厚生労働省は1月9日の社会保障制度審議会の3つの部会に、医療保険、介護保険、生活保護制度の見直し案を示した。<span id="more-2146"></span></p>
<p><strong>＜医療保険＞</strong><br />
市町村運営の国民健康保険は18年度から都道府県移行を明記。各市町村に分担金や収納目標を課して、保険料引上げや徴収強化、医療費削減を図る狙いと考えられる。<br />
国保財政安定化のため2017年度までに3400億円を投入。財源は消費税からの1700億円に加えて、高齢者医療に対する支援金で、大企業の健康保険組合と公務員共済の負担を増やすことで浮いた国費から回す。<br />
高すぎる後期高齢者医療保険料軽減のための「特例軽減」を17年度までに廃止。865万人にのぼる低所得者には2-10倍の値上げとなり、受診抑制をもたらす。<br />
紹介状なしで500床以上の大病院などを受診する際は、5000円～1万円の定額負担を導入して受診を抑制する。入院給食自己負担を1食260円から2倍近い460円に引き上げる。混合診療解禁に向けて「患者申し出療養」を新たに導入する。</p>
<p><strong>＜介護報酬＞</strong><br />
介護報酬の改定に関する審議報告（介護給付費分科会）は、特養報酬引下げなど、「施設から在宅」へ高齢者を押し流し、安上がりの介護体制をつくる方向を鮮明にした。特養は基本報酬を引下げ。デイサービスも、半数を占める小規模型事業所（月あたり利用者300人以下）の報酬引下げとする。<br />
特養相部屋利用者には新たに部屋代月1万5000円程度を徴収。水光熱費も値上げし、高齢者が締め出されかねない。「在宅」に押し流した高齢者の支援として、24時間対応の訪問介護看護を増やし、夜間の電話対応の人員基準緩和などを行う。人員不足を改善せず、在宅サービス拡充にならない。<br />
一方、有料老人ホームなどに「認知症専門ケア加算」を新設するなど、認知症や中重度の要介護者への対応に重点配分するが、認知症も含めた要支援者向け通所介護、通所リハビリテーションの報酬は下げるなど総額では抑制を狙う。<br />
人手不足解消のため介護職員の処遇改善加算を上乗せするが、特養などの基本報酬引下げは介護労働者の処遇後退につながる。</p>
<p><strong>＜生活保護＞</strong><br />
生活保護基準部会の報告書は、生活扶助費削減に続いて、「住宅扶助」と「冬季加算」の削減に道を開くものだ。報告書は、住宅扶助基準で「床面積に応じた支給などの措置」にする必要があると指摘。住宅扶助引下げを狙う。生活保護利用者の居住実態が劣悪で、今の扶助基準で借りられる「最低居住面積水準」を満たす住居は14.8％（全国平均）しかないのに、扶助基準が引下げられれば、転居を迫られる世帯が出てくる。<br />
冬季加算では、現在の金額で暖房費などを賄えるという検証なしに引下げを打ち出した。母子加算の削減は見送ったが、「今後も議論を重ねていく必要がある」と明記。</p>
<p>総じて、医療や介護の分野では自己負担増や給付削減、生活保護では最低限度を下回る住環境の強要など、当事者の健康や生活の劣悪化を招く内容になっている。各部会では委員からの異論が相次ぎ、介護保険施設などからも異論が出ている。医療介護社会保障への総攻撃に反対していこう。</p>
<p>いわくら病院　梅田</p>
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		</item>
		<item>
		<title>福島県:甲状腺がん増加をごまかす「先行調査」「本格調査」の検討（NEWS No.473 p04）</title>
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		<pubDate>Wed, 22 Apr 2015 11:35:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[473号2015年1月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[昨年12月25日、福島県県民健康調査の10月31日現在のデータが公表されました。 これまでの、いわゆる「先行調査」では、296,586人が受診し、2次検診対象者の89％が2次検診を終了し、がん「発見数」108人（＋良性1人）、手術数84人（＋1人良性）、実に78％が手術されています。約30万人当り84人の手術数ですから、10万当り約28人となります。 年間手術率（手術が適切なら罹患率と同程度）は、被曝からの年数を考慮して、23年度は41,810人中14人、24年度は被曝より平均2年後検査のため139,341人中50/2＝25人、25年度は同3年後のため115,435人中20/3=6.7人となります。（分母は2次検診終了率が高いため、それでの補正なし）全国甲状腺がん罹患率平均10万当1.1（高い年齢層の15-19歳2010年）と比較しても、23年度は30倍、24年度16倍、25年度5.3倍にもなります。 重要な事は、これまでの「先行調査」に加え、「本格調査」の一部結果が発表されたことです。「先行調査」の意味は「本格調査」のための準備的調査、「基準値」を知るための調査としていることです。福島県・環境省は「先行調査」で発見された甲状腺がんは多発でなく、それが「基準値」=正常値であり、原発事故とも関係ないという姿勢です。 しかし、「先行調査」での発見率は、1）全国がん登録と罹患期間で補正をして比較しても、2）チェルノブイリ汚染地域での発見率と比較しても、3）福島で地域差があり、土壌汚染の程度と発見率は比例していることを考えても、異常に高いものです。しかも、手術率は福島の子どもで全国平均の5-30倍です。これは異常多発としか言えません。 他方、今回初めて発表された「本格調査」では、4人の甲状腺がんが発見されました。1次検診結果判定者60,505人中、2次検診対象者は457人、うち2次検診終了者155人（33.9％）です。今後2次検診で1人も発見されないとしても10万当たり人6.6人、今後の2次検診でもこれまでと同比率で発見されると考え2次検診終了率で補正しますと19.5人となります。 検討委員会がなんと言おうと、これは「先行調査」に積み上げられる発見率になります。ちなみに、チェルノブイリ事故後の検診で直径0.4-3.7cmでがんでなく硬結とされていても、10年後にはその7.5％からがんが見つかったとの報告もあります（Hayashida　N　et　al.PLOS　one2012;7:e50648。） 「先行調査」での発見率は正常で「本格調査」での発見率が甲状腺がんの増加を示すものとするのは間違いです。それは、多発をごまかす議論です。「先行調査」も「本格調査」もひっくるめて評価しなければ、被曝による増加を正確に評価できません。 政府・福島県はチェルノブイリでは3-4年は増加なしとしていますが、4年間は検診が行われておらず、単に多数が発見されなかっただけです。それを根拠に、これまでの福島の発見者は増加分でないとして、今後の発見者のみが被害者であるとするのは、間違いです。 はやし小児科　林]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>昨年12月25日、福島県県民健康調査の10月31日現在のデータが公表されました。<span id="more-2148"></span><br />
これまでの、いわゆる「先行調査」では、296,586人が受診し、2次検診対象者の89％が2次検診を終了し、がん「発見数」108人（＋良性1人）、手術数84人（＋1人良性）、実に78％が手術されています。約30万人当り84人の手術数ですから、10万当り約28人となります。<br />
年間手術率（手術が適切なら罹患率と同程度）は、被曝からの年数を考慮して、23年度は41,810人中14人、24年度は被曝より平均2年後検査のため139,341人中50/2＝25人、25年度は同3年後のため115,435人中20/3=6.7人となります。（分母は2次検診終了率が高いため、それでの補正なし）全国甲状腺がん罹患率平均10万当1.1（高い年齢層の15-19歳2010年）と比較しても、23年度は30倍、24年度16倍、25年度5.3倍にもなります。<br />
重要な事は、これまでの「先行調査」に加え、「本格調査」の一部結果が発表されたことです。「先行調査」の意味は「本格調査」のための準備的調査、「基準値」を知るための調査としていることです。福島県・環境省は「先行調査」で発見された甲状腺がんは多発でなく、それが「基準値」=正常値であり、原発事故とも関係ないという姿勢です。<br />
しかし、「先行調査」での発見率は、1）全国がん登録と罹患期間で補正をして比較しても、2）チェルノブイリ汚染地域での発見率と比較しても、3）福島で地域差があり、土壌汚染の程度と発見率は比例していることを考えても、異常に高いものです。しかも、手術率は福島の子どもで全国平均の5-30倍です。これは異常多発としか言えません。<br />
他方、今回初めて発表された「本格調査」では、4人の甲状腺がんが発見されました。1次検診結果判定者60,505人中、2次検診対象者は457人、うち2次検診終了者155人（33.9％）です。今後2次検診で1人も発見されないとしても10万当たり人6.6人、今後の2次検診でもこれまでと同比率で発見されると考え2次検診終了率で補正しますと19.5人となります。<br />
検討委員会がなんと言おうと、これは「先行調査」に積み上げられる発見率になります。ちなみに、チェルノブイリ事故後の検診で直径0.4-3.7cmでがんでなく硬結とされていても、10年後にはその7.5％からがんが見つかったとの報告もあります（Hayashida　N　et　al.PLOS　one2012;7:e50648。）<br />
「先行調査」での発見率は正常で「本格調査」での発見率が甲状腺がんの増加を示すものとするのは間違いです。それは、多発をごまかす議論です。「先行調査」も「本格調査」もひっくるめて評価しなければ、被曝による増加を正確に評価できません。<br />
政府・福島県はチェルノブイリでは3-4年は増加なしとしていますが、4年間は検診が行われておらず、単に多数が発見されなかっただけです。それを根拠に、これまでの福島の発見者は増加分でないとして、今後の発見者のみが被害者であるとするのは、間違いです。</p>
<p>はやし小児科　林</p>
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		<item>
		<title>浮雲保健師ぶ～やんの呟き　「天使の微笑み…♡」〜の巻（NEWS No.473 p05）</title>
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		<pubDate>Wed, 22 Apr 2015 11:34:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[473号2015年1月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[母乳を満腹飲んで、ベビーベットでスヤスヤ眠っている赤ちゃん。寝顔は正に天使そのもの。でも　それが　夜中に目を覚ましぐずり始めると、お疲れ気味のママは　最悪の気分。 産後疲れのママたちにとって　睡眠不足との戦いは　必須科目。初産婦さんなら　まずは約3時間毎の授乳に付き合わなければならない。ついこの間まで、目覚まし時計を　何個もセッチングしなければ、遅刻していた女の子。たまたま母になって　ある日から突然　3時間毎に起きる日々。 起きられるか心配する新米ママも居る。それでも頑張って母乳やミルクのために起きて毎日寝不足状態のママにとって「赤ちゃんは天使」って聞いていたが、そんな気分になれない。 昼間の寝顔は本当に可愛くて　何時間見ていても飽きないと思えることもある。ゆったり眺めている時に　赤ちゃんが目覚めると　幸せそうな笑顔を見せてくれる。『天使の笑顔』だ。 しかし、その笑顔が　一変『小悪魔の笑顔』になる時がある。 昼間に仮眠が出来なかったり　仕事に行っていたり　上の兄姉が居ると　幼稚園や学校の都合で　日中　ゆっくり出来そうにないママ達は、日々疲れが溜まってくる。ましてや、夜中に　夜泣きでもされると　益々　辛くなってくる。 夜中に　泣いている赤ちゃんを　なんとか眠ってほしいと　ママの疲れた体を叩き起こし　祈りながら抱き寄せる。こんな時に　満面の笑顔を見せられると　『なんでこんな時間に笑顔なの？怒』と思ってしまい　昼間と同じ　赤ちゃんの笑顔なのに　『小悪魔の笑顔』に見えてしまう瞬間だ。 落ち着いて見たら天使なんだけど、ママたちのお疲れ判定指数にも使えるかも？ ある日の　Aくん。 兄　姉　が居る第3子。 兄姉は、行事ごとで　忙しい3学期。産後とは言っても　休む間もなく　ママは大奮闘。 Aくんへの夜中の授乳が済んで　ママがウトウトし始めた頃　いつもよく寝てくれるAくんが　何故か珍しくベビーベットでぐずり始めた。眠いママは　しばし聞こえないふり…。 それでも泣き止まず、ママが仕方なくベビーベットを覗きこむと　抱っこしてもらえると喜んだのか、Aくんは、泣き止み満面の笑み。『ガーン！小悪魔の笑顔だ～』と思った。ため息つきながらも　仕方なく抱き上げて　家族が雑魚寝している布団に連れて行き一緒に入眠を試みる。すると、不思議と　グズること無くスヤスヤ眠り始めるAくん。「寒かったのかな？」と大して気にせずママも横になった『天使の寝顔』に癒やされながらウトウト…。 …と、その直後 ドッスーン　ガタン　グラグラ　ゴゴー・・ 激しい振動に驚き　何が起こったのかわからない状況に。 1995.1.17　am5：46　阪神淡路大震災 目覚めたAくん家族は　散乱した室内ではあったが　幸い皆無事。ふと見ると　さっきまでAくんが眠っていたベビーベットは　壁にあった本棚が倒れこみ潰れていた。ゾッとすると同時に抱いている我が子をみると　『天使の笑顔』を見せてくれた。 「それからは何時に見ても天使の笑顔に見えるんです～」が、当時　大阪に避難してきたばかりのAくんママの口癖。その後も、大阪での生活を立て直すのに大変な毎日を送られていたAくん家族。心身ともに疲れきった時に　癒やされるのは　子どもたちの元気な笑顔。 あれから20年。 Aくんは　無事　成人式を迎えました。 川崎恵子]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/hahako.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-2164" title="hahako" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/hahako-221x300.jpg" alt="" width="221" height="300" /></a>母乳を満腹飲んで、ベビーベットでスヤスヤ眠っている赤ちゃん。<span id="more-2150"></span>寝顔は正に天使そのもの。でも　それが　夜中に目を覚ましぐずり始めると、お疲れ気味のママは　最悪の気分。<br />
産後疲れのママたちにとって　睡眠不足との戦いは　必須科目。初産婦さんなら　まずは約3時間毎の授乳に付き合わなければならない。ついこの間まで、目覚まし時計を　何個もセッチングしなければ、遅刻していた女の子。たまたま母になって　ある日から突然　3時間毎に起きる日々。<br />
起きられるか心配する新米ママも居る。それでも頑張って母乳やミルクのために起きて毎日寝不足状態のママにとって「赤ちゃんは天使」って聞いていたが、そんな気分になれない。<br />
昼間の寝顔は本当に可愛くて　何時間見ていても飽きないと思えることもある。ゆったり眺めている時に　赤ちゃんが目覚めると　幸せそうな笑顔を見せてくれる。『天使の笑顔』だ。<br />
しかし、その笑顔が　一変『小悪魔の笑顔』になる時がある。<br />
昼間に仮眠が出来なかったり　仕事に行っていたり　上の兄姉が居ると　幼稚園や学校の都合で　日中　ゆっくり出来そうにないママ達は、日々疲れが溜まってくる。ましてや、夜中に　夜泣きでもされると　益々　辛くなってくる。<br />
夜中に　泣いている赤ちゃんを　なんとか眠ってほしいと　ママの疲れた体を叩き起こし　祈りながら抱き寄せる。こんな時に　満面の笑顔を見せられると　『なんでこんな時間に笑顔なの？怒』と思ってしまい　昼間と同じ　赤ちゃんの笑顔なのに　『小悪魔の笑顔』に見えてしまう瞬間だ。<br />
落ち着いて見たら天使なんだけど、ママたちのお疲れ判定指数にも使えるかも？<br />
ある日の　Aくん。<br />
兄　姉　が居る第3子。<br />
兄姉は、行事ごとで　忙しい3学期。産後とは言っても　休む間もなく　ママは大奮闘。<br />
Aくんへの夜中の授乳が済んで　ママがウトウトし始めた頃　いつもよく寝てくれるAくんが　何故か珍しくベビーベットでぐずり始めた。眠いママは　しばし聞こえないふり…。<br />
それでも泣き止まず、ママが仕方なくベビーベットを覗きこむと　抱っこしてもらえると喜んだのか、Aくんは、泣き止み満面の笑み。『ガーン！小悪魔の笑顔だ～』と思った。ため息つきながらも　仕方なく抱き上げて　家族が雑魚寝している布団に連れて行き一緒に入眠を試みる。すると、不思議と　グズること無くスヤスヤ眠り始めるAくん。「寒かったのかな？」と大して気にせずママも横になった『天使の寝顔』に癒やされながらウトウト…。<br />
…と、その直後</p>
<p>ドッスーン　ガタン　グラグラ　ゴゴー・・</p>
<p>激しい振動に驚き　何が起こったのかわからない状況に。<br />
1995.1.17　am5：46　阪神淡路大震災<br />
目覚めたAくん家族は　散乱した室内ではあったが　幸い皆無事。ふと見ると　さっきまでAくんが眠っていたベビーベットは　壁にあった本棚が倒れこみ潰れていた。ゾッとすると同時に抱いている我が子をみると　『天使の笑顔』を見せてくれた。<br />
「それからは何時に見ても天使の笑顔に見えるんです～」が、当時　大阪に避難してきたばかりのAくんママの口癖。その後も、大阪での生活を立て直すのに大変な毎日を送られていたAくん家族。心身ともに疲れきった時に　癒やされるのは　子どもたちの元気な笑顔。<br />
あれから20年。<br />
Aくんは　無事　成人式を迎えました。</p>
<p>川崎恵子</p>
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		<item>
		<title>抗インフルエンザ薬に関する小児科学会の回答中の、紹介2論文について（NEWS No.473 p06）</title>
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		<pubDate>Wed, 22 Apr 2015 11:33:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[473号2015年1月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[日本小児科学会は、コクランレビューの結果を受けて、これまでの対応を一定修正したようで、季節性インフルエンザや、軽症患者への投与は特に推奨しない、というような意見を表明しました。 これはとても良いことで、休日診療所でこの文章を患者さんに見せて説明したところ、たいていの方はすぐに納得してくれました。 他方で、日児は、いずれもロシュ社がお金を出した2つの論文をあげて、1）24時間以内に使用すると、「解熱短縮期間が3.5日にも上る」、2）2009年の豚インフルエンザ流行時に早期に抗ウイルス剤を使った人の方が死亡率が少なかった、などとしています。 まず、「Heinonen　D　et　al.CID　2010:51:887」の文献について検討します。 日児は「解熱短縮期間が3.5日」としていますが、このデータはどこにもありません。3.5日はインフルエンザAの人で、咳・鼻水などの「病気の回復resolution　of　illness」の短縮期間です。解熱短縮期間はインフルエンザAで1.8日ですが、全インフルエンザでは1.2日です。（文献表3）まあ、これは日児の単なる表の見間違いかもしれません。 しかし、この論文には以下のような大きな問題点があります。 1）ロシュの資金で作られた論文であり、著者9人のうち、1人はロシュのコンサルタント、5人はこの研究で資金を受けていた大学の職員です。 2）　しかも、とても重要なランダム化と「labeling,　and　packaging　of　the　study　drugs」　をロシュ社がしています。 3）　第一の目的Primary　outcome　は、日児が強調する「解熱短縮期間」ではなく中耳炎です。しかも、12時間以内に服薬では有意差がありますが、24時間以内服では効果を証明できていません。 4）　副作用は、嘔吐だけでもタミフル群202人中59人、プラセボ群204人中38人（1割増加、P＝0.0124）であり、日児は嘔吐を増やすことにも言及すべきです。 5）　脱落は、タミフル群は202人中11人、プラセボ群は204人中5人です。なんらかの都合が悪いことが起こって、タミフル群から多く脱落した可能性があります。 6）　　研究方法は、まずタミフル202人とプラセボ204人にランダムに分けらますが、効果の分析は検査でインフルエンザが確認されたタミフル群37人、プラセボ群61人でされています。これは効果があったことに対する、分母の数を少なくして、「効果あり」の比率を多く見せる方法です。副作用では採用されているIntention　To　Treat分析を効果についてもタミフル群202人、プラセボ群204人についてすべきです。 また、インフルエンザかどうかわからないのにタミフルを投与するこの実験に基づいて実際の診療をすると、インフルエンザ患者の何倍（この実験では204/61=3.3倍）もの人に、タミフルを投与することになります。61人のインフルエンザを1日早く解熱させるために、204人にタミフルを投与し、21人の嘔吐を引き起こすのです。 以上より、この論文は、しっかり読めば効果と副作用のバランスからタミフルの有害性を証明するものですが、さっと読む人にはタミフルの乱用を奨励する論文です。 はやし小児科　林]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>日本小児科学会は、コクランレビューの結果を受けて、これまでの対応を一定修正したようで、季節性インフルエンザや、軽症患者への投与は特に推奨しない、というような意見を表明しました。<span id="more-2152"></span><br />
これはとても良いことで、休日診療所でこの文章を患者さんに見せて説明したところ、たいていの方はすぐに納得してくれました。<br />
他方で、日児は、いずれもロシュ社がお金を出した2つの論文をあげて、1）24時間以内に使用すると、「解熱短縮期間が3.5日にも上る」、2）2009年の豚インフルエンザ流行時に早期に抗ウイルス剤を使った人の方が死亡率が少なかった、などとしています。<br />
まず、「Heinonen　D　et　al.CID　2010:51:887」の文献について検討します。<br />
日児は「解熱短縮期間が3.5日」としていますが、このデータはどこにもありません。3.5日はインフルエンザAの人で、咳・鼻水などの「病気の回復resolution　of　illness」の短縮期間です。解熱短縮期間はインフルエンザAで1.8日ですが、全インフルエンザでは1.2日です。（文献表3）まあ、これは日児の単なる表の見間違いかもしれません。<br />
しかし、この論文には以下のような大きな問題点があります。<br />
1）ロシュの資金で作られた論文であり、著者9人のうち、1人はロシュのコンサルタント、5人はこの研究で資金を受けていた大学の職員です。<br />
2）　しかも、とても重要なランダム化と「labeling,　and　packaging　of　the　study　drugs」　をロシュ社がしています。<br />
3）　第一の目的Primary　outcome　は、日児が強調する「解熱短縮期間」ではなく中耳炎です。しかも、12時間以内に服薬では有意差がありますが、24時間以内服では効果を証明できていません。<br />
4）　副作用は、嘔吐だけでもタミフル群202人中59人、プラセボ群204人中38人（1割増加、P＝0.0124）であり、日児は嘔吐を増やすことにも言及すべきです。<br />
5）　脱落は、タミフル群は202人中11人、プラセボ群は204人中5人です。なんらかの都合が悪いことが起こって、タミフル群から多く脱落した可能性があります。<br />
6）　　研究方法は、まずタミフル202人とプラセボ204人にランダムに分けらますが、効果の分析は検査でインフルエンザが確認されたタミフル群37人、プラセボ群61人でされています。これは効果があったことに対する、分母の数を少なくして、「効果あり」の比率を多く見せる方法です。副作用では採用されているIntention　To　Treat分析を効果についてもタミフル群202人、プラセボ群204人についてすべきです。<br />
また、インフルエンザかどうかわからないのにタミフルを投与するこの実験に基づいて実際の診療をすると、インフルエンザ患者の何倍（この実験では204/61=3.3倍）もの人に、タミフルを投与することになります。61人のインフルエンザを1日早く解熱させるために、204人にタミフルを投与し、21人の嘔吐を引き起こすのです。<br />
以上より、この論文は、しっかり読めば効果と副作用のバランスからタミフルの有害性を証明するものですが、さっと読む人にはタミフルの乱用を奨励する論文です。</p>
<p>はやし小児科　林</p>
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		<item>
		<title>日本小児科学会が抗インフルエンザ薬は死亡者を減らすとして紹介する論文も信頼できない（NEWS No.473 p07）</title>
		<link>http://ebm-jp.com/2015/04/news-473-2015-01-p07/</link>
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		<pubDate>Wed, 22 Apr 2015 11:32:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[473号2015年1月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[日本小児科学会が紹介する、もう一つのMuthri SG et al.2014の論文は、2009年のいわゆる豚インフルエンザ（A　H1N1pdm09）大流行の時の入院患者のデータを世界中から集めて、その一部を分析したものです。抗インフルエンザ薬を投与していた患者の方が、投与していなかった患者より、死亡率が少なかったという結論を出しています。 タミフル・リレンザのコクランレビューにより、これらは肺炎などの合併症や死亡率を低下させる根拠がないとの結論が出ています。そのために「備蓄」と一般的な使用の中止を求める声が強くなっています。この論文は、このような流れを阻止するために、発表されたものと思われます。この論文には以下のような重大な問題点があります。 まず、子ども（＜16才）では9,218人も分析しながら、有意な効果を証明できていません。むしろ、子どもには効果がないことを証明したデータですが日児はふれていません。 第2に、この研究自体がタミフルの製造販売企業であるロシュ社の費用でなされています。もし、効果がなかったと結論すれば、抗インフルエンザ薬の存在意義がなくなります。そのようなことをスポンサー企業が認めることは考えられません。 第3に、これは、RCTだけでなく、症例報告、ケースコントロール、コホルトなどの「観察研究」も含めて集め、再分析しています。後者はタミフルなどに有利な報告が多くを占めている可能性が大ですので、当然それらを集めた結果も同じになります。 第4に、BMJでマーク・ジョーンズ氏が指摘しているように、　補正前の分析では投与群と投与しない群では有意差はありませんが、補正後の分析では極端な差が出ていることです。 第5は、補正する際に入力するデータとして、病気の発症から受診までの時間が使われていないように思われます。発症から抗インフルエンザ薬使用までの時間にとても大きな影響を与える、発症から受診までの日数は、補正するうえで必須の項目と思われます。 第6に、2日以内に投与した群は、とても予後が良くなっていますが、2日を超えると、むしろ予後が悪くなる傾向が見られます。発症から投与までの日数別に見たリスク（ハザードリスク比）も、2日以内と比べて、3日は1.78倍、4日は1.80倍、5日では2.30倍と、とても高くなっています。これは、2日をすぎれば投与すべきでないことも示唆するものです。また、これは、前述の補正方法とも関連しますが、投与が遅れた理由は医療機関を受診したのが遅れたためとも考えられます。 第7は、豚インフルエンザ（A　H1N1pdm09）の時、欧米と比べてタミフルを早期に多用（乱用）した日本が欧米より死亡率が少なかったとの菅谷らのデータを引き合いに出して、死亡率を下げる可能性があることしています。しかし、世界のタミフル量の8割を消費していた、前の数年間は日本の死亡率は欧米と比べむしろ高かったことは、私の論文（公衆衛生2011:75:120-12）で明らかですので、根拠になりません。 以上のように、この論文の信頼性はとても低いように思われます。少なくとも、日児が言うように、現在の最良のエビデンスなどとはとても言えないのです。 はやし小児科　林]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>日本小児科学会が紹介する、もう一つのMuthri SG et al.2014の論文は、2009年のいわゆる豚インフルエンザ（A　H1N1pdm09）大流行の時の入院患者のデータを世界中から集めて、その一部を分析したものです。<span id="more-2154"></span>抗インフルエンザ薬を投与していた患者の方が、投与していなかった患者より、死亡率が少なかったという結論を出しています。<br />
タミフル・リレンザのコクランレビューにより、これらは肺炎などの合併症や死亡率を低下させる根拠がないとの結論が出ています。そのために「備蓄」と一般的な使用の中止を求める声が強くなっています。この論文は、このような流れを阻止するために、発表されたものと思われます。この論文には以下のような重大な問題点があります。<br />
まず、子ども（＜16才）では9,218人も分析しながら、有意な効果を証明できていません。むしろ、子どもには効果がないことを証明したデータですが日児はふれていません。<br />
第2に、この研究自体がタミフルの製造販売企業であるロシュ社の費用でなされています。もし、効果がなかったと結論すれば、抗インフルエンザ薬の存在意義がなくなります。そのようなことをスポンサー企業が認めることは考えられません。</p>
<p>第3に、これは、RCTだけでなく、症例報告、ケースコントロール、コホルトなどの「観察研究」も含めて集め、再分析しています。後者はタミフルなどに有利な報告が多くを占めている可能性が大ですので、当然それらを集めた結果も同じになります。<br />
第4に、BMJでマーク・ジョーンズ氏が指摘しているように、　補正前の分析では投与群と投与しない群では有意差はありませんが、補正後の分析では極端な差が出ていることです。<br />
第5は、補正する際に入力するデータとして、病気の発症から受診までの時間が使われていないように思われます。発症から抗インフルエンザ薬使用までの時間にとても大きな影響を与える、発症から受診までの日数は、補正するうえで必須の項目と思われます。<br />
第6に、2日以内に投与した群は、とても予後が良くなっていますが、2日を超えると、むしろ予後が悪くなる傾向が見られます。発症から投与までの日数別に見たリスク（ハザードリスク比）も、2日以内と比べて、3日は1.78倍、4日は1.80倍、5日では2.30倍と、とても高くなっています。これは、2日をすぎれば投与すべきでないことも示唆するものです。また、これは、前述の補正方法とも関連しますが、投与が遅れた理由は医療機関を受診したのが遅れたためとも考えられます。<br />
第7は、豚インフルエンザ（A　H1N1pdm09）の時、欧米と比べてタミフルを早期に多用（乱用）した日本が欧米より死亡率が少なかったとの菅谷らのデータを引き合いに出して、死亡率を下げる可能性があることしています。しかし、世界のタミフル量の8割を消費していた、前の数年間は日本の死亡率は欧米と比べむしろ高かったことは、私の論文（公衆衛生2011:75:120-12）で明らかですので、根拠になりません。</p>
<p>以上のように、この論文の信頼性はとても低いように思われます。少なくとも、日児が言うように、現在の最良のエビデンスなどとはとても言えないのです。</p>
<p>はやし小児科　林</p>
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		</item>
		<item>
		<title>くすりのコラム　ヘリコバクター・ピロリ除菌は万人に有効か？（NEWS No.473 p08）</title>
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		<pubDate>Wed, 22 Apr 2015 11:31:12 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[くすりのコラム]]></category>
		<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[473号2015年1月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[「ピロリ除菌後から、胸焼けやゲップで調子悪いねん。」と薬局で患者さんから時々言われます。ピロリ除菌は「慢性胃炎」に2013年2月21日から適応拡大となり抗生剤、PPIのセット処方が増えました。 日本のピロリ菌株は東アジア型でcagA遺伝子保有する胃癌発生リスクの高い悪性ピロリ菌であることなどが除菌推進の理由になっています。また、「除菌による胃食道逆流症（GERD）の発症や食道がんのリスクを上昇させるのではないか？」という意見は、除菌による胃酸亢進は一過性で心配する必要はないとされ「ピロリ除菌」はいい事ずくめの良い治療と捉えられるようになりました。上記患者さんのように自覚症状もなく健康診断から受診、除菌に至ったケースや「小児期のピロリ除菌」の有用性が検討されるようになり、本当に万人に除菌は必要なのかと考えてみました。 ヘリコバクター・ピロリ菌感染は国際がん研究機関（IARC）発がん性リスク一覧のグループ1（ヒトに対する発がん性が認められるもの）に分類され、抗生物質による除菌が奨められています。ピロリ菌を発見したロビン・ウォレンとバリー・マーシャルはピロリ菌が胃潰瘍の原因であることを証明し、簡便なピロリ検出法を開発した功績により2005年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。ピロリ菌は免疫力の弱い幼児期に持続感染します。成人後の感染は一過性で自己免疫によって自然に排除されます。感染経路として離乳時期に保育者が噛み砕いた食事を与えていたことや上下水道の不備などの経口感染が疑われています。日本では上下水道が整っていなかった時代に幼児期だった中高年の感染率で7～8割と高く、若年者で2～3割と低く報告されています。幼児期の感染が長期間にわたる保菌の鍵となるため、どうせするなら早い時期の除菌と「小児期のピロリ除菌」が検討されるようになりました。小児で除菌が行われた症例としてピロリ胃炎、胃潰瘍十二指腸潰瘍、鉄欠乏性貧血、慢性血小板減少性紫斑病などがあげられ、その有用性が検討されています。 ヒトの腸内には500種類以上100兆個以上の細菌が暮らしています。栄養吸収を助けてくれたり、免疫活動を正常に保ち、他の病原体から守ってくれています。近年、抗生剤の乱用によって人体に生息する細菌の生態系が乱れてしまうことが原因で自己免疫疾患やアレルギー疾患が起きているとする論文が数多く発表されています。アメリカの疫学研究によると衛生環境の改善によりピロリ感染率が低下し胃がんは減少したが、胃食道逆流症と関連した食道腺癌の発生は上昇していると報告されています。人類のピロリ菌感染の歴史は古く旧石器時代と推定され、長い時間をかけて人類とピロリ菌は共存関係を築いてきたことが窺えます。ピロリ菌に感染しても胃粘膜病変を発症するのは感染者の一部だということや除菌有効性の判定が胃癌の発生率だけでは「ピロリ除菌」が完全であるとは言えません。 クラリスロマイシンやアモキシシリンで焼け野原となった人体で「ピロリ菌」は潜伏し活動を開始します。2000年までは90％以上であった除菌率が、2007年以降は75％以下に低下しています。「耐性ピロリ菌」は2次除菌でメトロニダゾール、アモキシシリンの再攻撃を受けることになります。さて、この戦いに終わりはあるのでしょうか？ 薬剤師　小林]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/kusuri3.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-2159" title="kusuri" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/kusuri3-300x300.jpg" alt="" width="300" height="300" /></a>「ピロリ除菌後から、胸焼けやゲップで調子悪いねん。」と薬局で患者さんから時々言われます。<span id="more-2157"></span>ピロリ除菌は「慢性胃炎」に2013年2月21日から適応拡大となり抗生剤、PPIのセット処方が増えました。</p>
<p>日本のピロリ菌株は東アジア型でcagA遺伝子保有する胃癌発生リスクの高い悪性ピロリ菌であることなどが除菌推進の理由になっています。また、「除菌による胃食道逆流症（GERD）の発症や食道がんのリスクを上昇させるのではないか？」という意見は、除菌による胃酸亢進は一過性で心配する必要はないとされ「ピロリ除菌」はいい事ずくめの良い治療と捉えられるようになりました。上記患者さんのように自覚症状もなく健康診断から受診、除菌に至ったケースや「小児期のピロリ除菌」の有用性が検討されるようになり、本当に万人に除菌は必要なのかと考えてみました。<br />
ヘリコバクター・ピロリ菌感染は国際がん研究機関（IARC）発がん性リスク一覧のグループ1（ヒトに対する発がん性が認められるもの）に分類され、抗生物質による除菌が奨められています。ピロリ菌を発見したロビン・ウォレンとバリー・マーシャルはピロリ菌が胃潰瘍の原因であることを証明し、簡便なピロリ検出法を開発した功績により2005年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。ピロリ菌は免疫力の弱い幼児期に持続感染します。成人後の感染は一過性で自己免疫によって自然に排除されます。感染経路として離乳時期に保育者が噛み砕いた食事を与えていたことや上下水道の不備などの経口感染が疑われています。日本では上下水道が整っていなかった時代に幼児期だった中高年の感染率で7～8割と高く、若年者で2～3割と低く報告されています。幼児期の感染が長期間にわたる保菌の鍵となるため、どうせするなら早い時期の除菌と「小児期のピロリ除菌」が検討されるようになりました。小児で除菌が行われた症例としてピロリ胃炎、胃潰瘍十二指腸潰瘍、鉄欠乏性貧血、慢性血小板減少性紫斑病などがあげられ、その有用性が検討されています。<br />
ヒトの腸内には500種類以上100兆個以上の細菌が暮らしています。栄養吸収を助けてくれたり、免疫活動を正常に保ち、他の病原体から守ってくれています。近年、抗生剤の乱用によって人体に生息する細菌の生態系が乱れてしまうことが原因で自己免疫疾患やアレルギー疾患が起きているとする論文が数多く発表されています。アメリカの疫学研究によると衛生環境の改善によりピロリ感染率が低下し胃がんは減少したが、胃食道逆流症と関連した食道腺癌の発生は上昇していると報告されています。人類のピロリ菌感染の歴史は古く旧石器時代と推定され、長い時間をかけて人類とピロリ菌は共存関係を築いてきたことが窺えます。ピロリ菌に感染しても胃粘膜病変を発症するのは感染者の一部だということや除菌有効性の判定が胃癌の発生率だけでは「ピロリ除菌」が完全であるとは言えません。<br />
クラリスロマイシンやアモキシシリンで焼け野原となった人体で「ピロリ菌」は潜伏し活動を開始します。2000年までは90％以上であった除菌率が、2007年以降は75％以下に低下しています。「耐性ピロリ菌」は2次除菌でメトロニダゾール、アモキシシリンの再攻撃を受けることになります。さて、この戦いに終わりはあるのでしょうか？</p>
<p>薬剤師　小林</p>
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