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	<title>医療問題研究会 &#187; 515号2018年7月発行</title>
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	<description>エビデンスに基づく保健・医学・薬学（EBM）の実践的研究を！</description>
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		<title>7･28～7･29、2018 ZENKO in 大阪で韓国の活動家と反原発運動の交流しました（NEWS No.515 p01）</title>
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		<pubDate>Mon, 12 Nov 2018 04:34:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[515号2018年7月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[韓国の原発は現在24基あり、28基まで増設予定だそうです。東海岸に集中しているため事故が起これば日本が被害にあいます。そのため脱核（脱原発）には日韓の連帯が必要です。慶州から27km離れたところに原発が集中している地域があり、原発銀座から30km圏内に130万人が居住しています。慶州の課題として、老朽化した月城（ウォルソン）原発1号機の廃炉（住民勝訴）、廃棄物処理問題、中間貯蔵施設建設問題、移住の問題等が挙がっています。慶州では2014年に「慶州核安全連帯」、2016年の地震の後「脱核慶州市民連帯」という団体を結成し、毎週木曜の脱核デモや電力会社前での中間貯蔵施設建設反対の集会などを行っています。全交の金曜日関電前行動と通じ合うものです。月城原発近くのエナジーファーム内に反原発のテントが設置されています。この海の海女の3分の1の12名は甲状腺がんの症状が出ていると言われます。月城原発近くの住民は原発の稼働している40年間被ばくし続けてきました。また土地を売って移住しようにも買い手がつきません。出て行きたくても行けず、土地を国が買い取り、移住させるよう要望しています。大きな地震になれば6つの原発の複数が事故を起こす可能性は高いです。韓国の食料の基準は日本の基準に従っています。日本は被害が正確に発信されていないのではないか、積極的に日本から発信することで韓国の原発をなくすことにつながると住民は訴えます。この地域で92人の甲状腺がんを発症した人が電力会社に訴訟を起こしています。また原発から10km以内に5年以上暮らして、甲状腺がんの手術をした人に集団訴訟を呼びかけたところ全国で620人が立ち上がりました。 今号では森さんが5月3日から6日のZENKO日韓平和・反原発連帯ツアー参加を報告されていますが、放射線障害について韓国との学者とも交流ができました。7月29日にはZENKO in大阪で「福島・韓国と共に。放射能被ばくと原発再稼働に反対する」分科会が開かれました。韓国から、放射能による甲状腺がん被害を訴えて第1審に勝訴した裁判の取り組みなども交流しました。今後、韓国の学者・活動家と共に、反原発、放射線障害の実態を明らかにする取り組みを深めてゆきましょう。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/20180728-kaikaishukai02.jpg"><img class="aligncenter size-full wp-image-3761" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/20180728-kaikaishukai02.jpg" alt="" width="670" height="300" /></a></p>
<p>韓国の原発は現在24基あり、28基まで増設予定だそうです。<span id="more-3760"></span>東海岸に集中しているため事故が起これば日本が被害にあいます。そのため脱核（脱原発）には日韓の連帯が必要です。慶州から27km離れたところに原発が集中している地域があり、原発銀座から30km圏内に130万人が居住しています。慶州の課題として、老朽化した月城（ウォルソン）原発1号機の廃炉（住民勝訴）、廃棄物処理問題、中間貯蔵施設建設問題、移住の問題等が挙がっています。慶州では2014年に「慶州核安全連帯」、2016年の地震の後「脱核慶州市民連帯」という団体を結成し、毎週木曜の脱核デモや電力会社前での中間貯蔵施設建設反対の集会などを行っています。全交の金曜日関電前行動と通じ合うものです。月城原発近くのエナジーファーム内に反原発のテントが設置されています。この海の海女の3分の1の12名は甲状腺がんの症状が出ていると言われます。月城原発近くの住民は原発の稼働している40年間被ばくし続けてきました。また土地を売って移住しようにも買い手がつきません。出て行きたくても行けず、土地を国が買い取り、移住させるよう要望しています。大きな地震になれば6つの原発の複数が事故を起こす可能性は高いです。韓国の食料の基準は日本の基準に従っています。日本は被害が正確に発信されていないのではないか、積極的に日本から発信することで韓国の原発をなくすことにつながると住民は訴えます。この地域で92人の甲状腺がんを発症した人が電力会社に訴訟を起こしています。また原発から10km以内に5年以上暮らして、甲状腺がんの手術をした人に集団訴訟を呼びかけたところ全国で620人が立ち上がりました。</p>
<p>今号では森さんが5月3日から6日のZENKO日韓平和・反原発連帯ツアー参加を報告されていますが、放射線障害について韓国との学者とも交流ができました。7月29日にはZENKO in大阪で「福島・韓国と共に。放射能被ばくと原発再稼働に反対する」分科会が開かれました。韓国から、放射能による甲状腺がん被害を訴えて第1審に勝訴した裁判の取り組みなども交流しました。今後、韓国の学者・活動家と共に、反原発、放射線障害の実態を明らかにする取り組みを深めてゆきましょう。</p>
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		<title>臨床薬理研・懇話会6月例会報告　シリーズ「臨床薬理論文を批判的に読む」第38回（NEWS No.515 p02）</title>
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		<pubDate>Mon, 12 Nov 2018 04:33:48 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[515号2018年7月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[臨床薬理研・懇話会6月例会報告 シリーズ「臨床薬理論文を批判的に読む」第38回 大規模RCTと対極的な位置にある「N-of-1 RCT」 RCT（ランダム化比較臨床試験）というと大規模な臨床試験を連想しますが、今回は1人の患者で複数の治療をクロスオーバー（交差）で比較する、患者ひとり単位のRCTないし臨床試験をとりあげます。米国AHRQ（医療研究品質局）は、2014年に「N-of-1試験のデザインと実行」のユーザーガイドを出していますが、そこでは「N-of-1試験」を「臨床医学におけるN-of-1試験は、1人の患者で行われる多重な交差試験で、通常ランダム化され、しばしば遮蔽化される」と定義しています。 大規模なRCTはその性格上将来の患者のために行われますが、「N-of-1試験」の大きな利点は、治療効果が現実の患者のためになることにあります。実際、希少遺伝疾患の多くの患者がN-of-1 臨床試験への参加を望んでいます。「N-of-1試験」はEBM（根拠に基づく医療）のビッグネームのひとりであるGordon H. Guyatt （カナダ・McMaster大学）が中心となり、同じ大学のDavid L. Sackettたちとともに普及に力を入れてきた試験方法です。 ひとりの患者において交差を繰り返して比較するという性格上、「N-of-1試験」は慢性で比較的安定な疾患が対象となり、治療効果の開始がすみやかで治療が適切な期間持続するなどの条件がつき、対象は限定されます。この点で大規模なRCTとは棲み分けがあります。 RCTでのエビデンスが確立されないままに、有効として日常的に用いられている医薬品などの再評価などにも役立つとともに、「精密医療 」（Precision Medicine: 個別化医療、層別化医療）の方向とも合致するなど、今後一層の活用が期待される試験方法です。 [文献1]　Guyattがn-of-1ランダム化比較試験についてまとめた1990年の文献 Guyatt GH et al. The n-of-1 randomized controlled trial: clinical usefulness. Our three-year experience （n-of-1 ランダム化比較試験: 臨床的有用性　われわれの3年間の経験） Ann Int Med 1990; 112: 293-9. 実地臨床におけるn-of-1 ランダム化比較試験の実現可能性 （feasibility） と有効性のレビュー。個々の試験は二重遮蔽、ランダム化、多重クロスオーバーで実施。コミュニティ医師とアカデミック医師の要求で設立したn-of-1サービスがすべての試験に関与した。対象は慢性で比較的安定な疾患とした。治療は効果の開始時期が速やかで、アクションの終了と適切な治療持続について知られており現実的な持続のものとした。治療の選択と用量の選択は医師の判断によった。患者の症状は4から7個で、重症度は7ポイントスケールとした。n-of-1試験のインパクトは、医師と患者が協同して行った試験の後に、意図した目的に対し明確な臨床的または統計的回答が得られたかを医師から7ポイントスケールで聴取した。...]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong>臨床薬理研・懇話会6月例会報告<br />
シリーズ「臨床薬理論文を批判的に読む」第38回<br />
大規模RCTと対極的な位置にある「N-of-1 RCT」</strong><span id="more-3763"></span></p>
<p>RCT（ランダム化比較臨床試験）というと大規模な臨床試験を連想しますが、今回は1人の患者で複数の治療をクロスオーバー（交差）で比較する、患者ひとり単位のRCTないし臨床試験をとりあげます。米国AHRQ（医療研究品質局）は、2014年に「N-of-1試験のデザインと実行」のユーザーガイドを出していますが、そこでは「N-of-1試験」を「臨床医学におけるN-of-1試験は、1人の患者で行われる多重な交差試験で、通常ランダム化され、しばしば遮蔽化される」と定義しています。<br />
大規模なRCTはその性格上将来の患者のために行われますが、「N-of-1試験」の大きな利点は、治療効果が現実の患者のためになることにあります。実際、希少遺伝疾患の多くの患者がN-of-1 臨床試験への参加を望んでいます。「N-of-1試験」はEBM（根拠に基づく医療）のビッグネームのひとりであるGordon H. Guyatt （カナダ・McMaster大学）が中心となり、同じ大学のDavid L. Sackettたちとともに普及に力を入れてきた試験方法です。<br />
ひとりの患者において交差を繰り返して比較するという性格上、「N-of-1試験」は慢性で比較的安定な疾患が対象となり、治療効果の開始がすみやかで治療が適切な期間持続するなどの条件がつき、対象は限定されます。この点で大規模なRCTとは棲み分けがあります。<br />
RCTでのエビデンスが確立されないままに、有効として日常的に用いられている医薬品などの再評価などにも役立つとともに、「精密医療 」（Precision Medicine: 個別化医療、層別化医療）の方向とも合致するなど、今後一層の活用が期待される試験方法です。</p>
<p>[文献1]　Guyattがn-of-1ランダム化比較試験についてまとめた1990年の文献<br />
Guyatt GH et al. The n-of-1 randomized controlled trial: clinical usefulness.  Our three-year experience<br />
（n-of-1 ランダム化比較試験: 臨床的有用性　われわれの3年間の経験） Ann Int Med 1990; 112: 293-9.</p>
<p>実地臨床におけるn-of-1 ランダム化比較試験の実現可能性 （feasibility） と有効性のレビュー。個々の試験は二重遮蔽、ランダム化、多重クロスオーバーで実施。コミュニティ医師とアカデミック医師の要求で設立したn-of-1サービスがすべての試験に関与した。対象は慢性で比較的安定な疾患とした。治療は効果の開始時期が速やかで、アクションの終了と適切な治療持続について知られており現実的な持続のものとした。治療の選択と用量の選択は医師の判断によった。患者の症状は4から7個で、重症度は7ポイントスケールとした。n-of-1試験のインパクトは、医師と患者が協同して行った試験の後に、意図した目的に対し明確な臨床的または統計的回答が得られたかを医師から7ポイントスケールで聴取した。<br />
試験デザインは、アクティブドラッグとプラセボのペア、高用量と低用量のペア、ファーストドラッグと代替ドラッグの組み合わせなどである。投与順はランダム化した。われわれは少なくとも3つの治療が完了することを推奨した。<br />
さまざまな臨床状況で73のn-of-1試験が計画された。開始された70のn-of-1試験のうち、57が完了した。完了しなかった理由は患者または医師のコンプライアンスの悪さ、患者の併発した疾患であった。完了した57のn-of-1試験のうち、50が明確な臨床的または統計学的回答が得られた。われわれはこれらの結果は、実地臨床におけるn-of-1試験の実現可能性と有効性を示していると解釈する。</p>
<p>[文献2]<br />
Guyatt G et al.　 The history and development of N-of-1 trials.　（N-of-1試験の歴史と発展）<br />
J Roy Soc Med 2017; 110: 330-40.</p>
<p>1676年　最初のクロスオーバー試験　下肢浮腫に対するストッキングの効果　Wiseman R<br />
1984年　adaptive design（適応力のあるデザイン）原理 のN-of-1試験への応用　Baskerville JC<br />
1986年　Guyatt GやSackett DなどカナダのMcMaster大学の臨床研究者たちのグループによる<br />
「最適な治療の決定―個々の患者でのランダム化試験」の論文がニューイングランド医学雑誌（NEJM）に掲載。彼らはこの中でそうした研究を「N-of-1 RCT」と命名。<br />
「N-of-1 RCT」は介入原因と効果の基礎を提供できる厳密にコントロールした介入研究としてユニーク。2つまたはそれ以上の治療時期に介入と対照のペア、理想的には患者とヘルスケア提供者の両方に遮蔽した、ひとりの患者での試験に焦点。アウトカムは個々の患者が報告した患者経験。</p>
<p><strong><span style="text-decoration: underline;">N-of-1試験が適した対象</span></strong><br />
介入やその中止に速やかに反応する対象疾患に最適。とりわけ有用なのは患者により反応性が大きく異なる場合。例としては慢性疼痛や閉塞性肺疾患のような反応の違いが大きい場合や、通常のランダム化比較試験では症状を有する割合が非常に低い場合、通常の試験で参加する患者とは異なる医学的に複雑な患者、長く続く消化障害でのプロトンポンプ阻害剤のような治療に不確実性のある患者に長期に使用する場合など。</p>
<p><strong><span style="text-decoration: underline;">N-of-1試験サービス</span></strong><br />
McMaster大学はN-of-1試験の促進のために、独自のN-of-1試験サービスにとりくみ、また1988年にはそれらの経験から臨床医へのガイドを作成。しかし残念ながらN-of-1試験の実施に臨床コミュニティの関心は大きいと言えず、継続ができていない。米国ワシントン大学のN-of-1臨床サービス、オーストラリアのナショナルN-of-1研究サービスも一時期のイニシャティブにとどまっている。</p>
<p><strong><span style="text-decoration: underline;">医薬品開発とN-of-1試験</span></strong><br />
N-of-1試験は医薬品開発にも有用と考えている。理由は医薬品コストの高さ。費用のかかる大規模なRCTの前にN-of-1試験を行うことが、1） 有効性の早期評価を助ける、2） 伝統的なやり方よりもずっと安価、3） 反応の予測因子を同定できる。しかし、医薬品開発への応用の試みは散発的で成功していない。</p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><strong>実地臨床の革新とN-of-1試験</strong></span><br />
N-of-1試験が速やかに実地臨床の革新につながるという早期の期待はうまくいっていない。散発的な成功例はあるが、臨床医はN-of-1試験をめったに使わなく、またほとんどの医師がN-of-1試験について知らないままであるのが現実である。</p>
<p><strong><span style="text-decoration: underline;">直面する課題と今後の方向</span></strong><br />
Oxford EBMセンターはN-of-1試験をRCTのシステマティックレビューと肩を並べる「レベル1」のエビデンスに分類している。RCTメタアナリシスにN-of-1データを含めることはポピュレーションでの治療効果の精密さを改善し、治療効果のよりパワフルで信頼できる評価を可能とする豊かなデータソースになると思われる。この例は伝統的なランダム化比較試験の一定のエビデンスがある条件のもとでも、 N-of-1試験が妥当性をもつことに焦点をあてた。<br />
カナダのAlberta大学グループは、N-of-1試験報告の質の改善とともに、試験登録にN-of-1試験プロトコールを含めることの推進を意図し、試験報告時のチェックリストとしてCONSORTのN-of-1試験用拡張版 （CENT） を作成した。またSPIRITのN-of-1試験用拡張版 （SPENT）を作成した。<br />
また日常のRCTのclinicaltrials.gov への電子登録と同様に、N-of-1試験でも電子登録を行うようにしていくことが課題である。<br />
N-of-1試験は、それまで得られた情報を最大限活用できる柔軟な学習能力のあるベイズ統計学の方法と	adaptive design （適応力のあるデザイン）を統合して、方法論の進歩が治療効果推定へのN-of-1原則の最適使用を促進すると期待される。<br />
また、N-of-1試験は、population の平均への最良のものを評価する RCTと異なり、個々の患者に最良のものが何かを評価する。N-of-1試験は患者個人を対象としたケアへのエビデンスに基づくアプローチを提供することによって、患者中心の研究の発展をサポートする。N-of-1試験は、ケアの向上に役立つ可能性をもつ「ビッグデータ」の出現とともに、どのようにケアを改善させるか学ぶ機会を提供できる。N-of-1試験には、標準的試験を実施する研究努力として、また研究設定の外で臨床ケアを改善する戦略として、その両面でそれぞれ将来性がある。</p>
<p>例会のディスカッションでは、個々の患者を重視する方向はいいのではないかと合意した。N-of-1試験のアウトカムは患者や医師の主観的アウトカムだけでなく臨床検査値などの客観的指標は用いられないのかという質問がだされた。これについては臨床マーカーの使用も可能である。また、伝統的なRCTではフィッシャーなどの推計統計学を重視してきたが、新しい情報を得たら今までの考えを修正して新しい考えをもつという人間の考え方にも似た「ベイズ統計学」（ベイズは人名で英国の数学者・牧師のThomas Bayes 1702-1761に由来）の考え方についても、更に知識を深める必要性があるとも話合われた。</p>
<p style="text-align: right;">薬剤師　寺岡章雄</p>
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		<title>大阪保険医協会は、ワクチン被害者運動への根拠のない非難キャンペーンを止めるべき（NEWS No.515 p05）</title>
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		<pubDate>Mon, 12 Nov 2018 04:33:30 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[515号2018年7月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[大阪保険医雑誌6月号は、「なるか？ワクチン先進国への再興」と題して特集を組み、主に子宮頸がん（HPV）ワクチンの「積極的接種勧奨」の再開を求めています。 HPVワクチンの効果と副作用の科学的な分析に則ったものとは正反対に、ワクチン副作用の被害者の運動を攻撃することにより、副作用への不安を被害者運動への憎悪にすりかえるという、同誌としては異質と思われる編集です。 以下批判的にご紹介します。 まず、日本がワクチン後進国になった原因は、MMR（おたふく、はしか、風疹）ワクチンの副作用などを問題視して行われた予防接種法改正以後だとか、訴訟の多いことだなどとしています。これは、DPTやMMRなどワクチン被害者の、「私憤を公憤へ」と自らの子どもと家族にふりかかった悲劇から他の人たちを守るためという大きな目的をもって闘ってきた人を、逆に非難するものです。 そのような前置きの後、巻頭論文は村中璃子氏が、欧米での誤った副作用情報を元にしたMMR拒否運動を利用して「世界的に見れば、薬害デマによって接種率が低下したという事例は過去にもある。」と、まるで今回のHPVワクチン被害者の運動が「薬害デマ」だと描いています。村中氏は、効果を持ち上げる反面、副作用を名古屋市のデータで否定されたとしています。 次の、原田佳明論文では、認定患者だけで1041（厚労省）人に及んだMMRの副作用には触れてはいます。これらの副作用の被害者らの運動によって、予防接種法の接種義務規定などの非民主主義的な内容を大幅に改善しました。しかし原田氏は、逆に、強制ではなく説明と納得によって接種を進めることを認めさせたことなどの改正が、あたかもワクチン行政を停滞させているかのように書いています。 そのうえで、「ワクチンパレード」の主催者が、「ワクチン躊躇者」を批判しています。このパレードには、HPVワクチンを導入する際に、大きな働きをした「VPD（ワクチンで予防できる病気）を知って、子どもを守ろうの会」が名を連ねていますが、当時の代表園部氏は講演料または執筆料でMSDから50-500万円を受領しています。 特集は、バイオテロに関する防衛医大教授の論文をはさんで、最後にカイロプラクティックの施術者がHPVワクチンの被害者たち95人中75人が（定義もなく）「回復した」とし、うち回復した5症例を紹介しています。その中で、「しかし日々苦悶する娘を前にしたら矛先を何か（ワクチンのこと：林）に向けていなかったら私が参っていました」との母の言葉を紹介し、この方も含めて被害者がこのような心理的状況で副作用だと信じているに過ぎないかのように紹介しています。 HPVワクチンの証明された効果はがんの予防ではなく、「前がん状態」を減少させただけです。副作用に関しては、長期にわたる激しい痛みや様々な神経・運動異常を引き起こすことが世界的にも問題になっています。（薬害オンブズパースンホームページなど参照） また、この特集で副作用を否定する証拠として唯一だされている名古屋市のデータの鈴木貞夫氏の論文の誤りが、浜六郎氏の分析で明白になっています。それはワクチンを受ける人は受けない人に比べ病的症状が少ないいわゆる「健康バイアス」を無視するという決定的な誤りを犯しています。（NPO法人医薬ビジランスセンター、ホームページに詳しい分析が掲載されています。）こうして、この特集は、ワクチン企業とそのおこぼれをもらうワクチン接種医の側に立って、科学的分析を無視し、多くの被害者を「デマ」として、HPVワクチンの積極的勧奨を再開することを迫るものであり、多くの保険医の願いに反しているものと思われます。 はやし小児科　林]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>大阪保険医雑誌6月号は、「なるか？ワクチン先進国への再興」と題して特集を組み、主に子宮頸がん（HPV）ワクチンの「積極的接種勧奨」の再開を求めています。<span id="more-3767"></span><br />
HPVワクチンの効果と副作用の科学的な分析に則ったものとは正反対に、ワクチン副作用の被害者の運動を攻撃することにより、副作用への不安を被害者運動への憎悪にすりかえるという、同誌としては異質と思われる編集です。<br />
以下批判的にご紹介します。<br />
まず、日本がワクチン後進国になった原因は、MMR（おたふく、はしか、風疹）ワクチンの副作用などを問題視して行われた予防接種法改正以後だとか、訴訟の多いことだなどとしています。これは、DPTやMMRなどワクチン被害者の、「私憤を公憤へ」と自らの子どもと家族にふりかかった悲劇から他の人たちを守るためという大きな目的をもって闘ってきた人を、逆に非難するものです。<br />
そのような前置きの後、巻頭論文は村中璃子氏が、欧米での誤った副作用情報を元にしたMMR拒否運動を利用して「世界的に見れば、薬害デマによって接種率が低下したという事例は過去にもある。」と、まるで今回のHPVワクチン被害者の運動が「薬害デマ」だと描いています。村中氏は、効果を持ち上げる反面、副作用を名古屋市のデータで否定されたとしています。<br />
次の、原田佳明論文では、認定患者だけで1041（厚労省）人に及んだMMRの副作用には触れてはいます。これらの副作用の被害者らの運動によって、予防接種法の接種義務規定などの非民主主義的な内容を大幅に改善しました。しかし原田氏は、逆に、強制ではなく説明と納得によって接種を進めることを認めさせたことなどの改正が、あたかもワクチン行政を停滞させているかのように書いています。<br />
そのうえで、「ワクチンパレード」の主催者が、「ワクチン躊躇者」を批判しています。このパレードには、HPVワクチンを導入する際に、大きな働きをした「VPD（ワクチンで予防できる病気）を知って、子どもを守ろうの会」が名を連ねていますが、当時の代表園部氏は講演料または執筆料でMSDから50-500万円を受領しています。<br />
特集は、バイオテロに関する防衛医大教授の論文をはさんで、最後にカイロプラクティックの施術者がHPVワクチンの被害者たち95人中75人が（定義もなく）「回復した」とし、うち回復した5症例を紹介しています。その中で、「しかし日々苦悶する娘を前にしたら矛先を何か（ワクチンのこと：林）に向けていなかったら私が参っていました」との母の言葉を紹介し、この方も含めて被害者がこのような心理的状況で副作用だと信じているに過ぎないかのように紹介しています。<br />
HPVワクチンの証明された効果はがんの予防ではなく、「前がん状態」を減少させただけです。副作用に関しては、長期にわたる激しい痛みや様々な神経・運動異常を引き起こすことが世界的にも問題になっています。（薬害オンブズパースンホームページなど参照）<br />
また、この特集で副作用を否定する証拠として唯一だされている名古屋市のデータの鈴木貞夫氏の論文の誤りが、浜六郎氏の分析で明白になっています。それはワクチンを受ける人は受けない人に比べ病的症状が少ないいわゆる「健康バイアス」を無視するという決定的な誤りを犯しています。（NPO法人医薬ビジランスセンター、ホームページに詳しい分析が掲載されています。）こうして、この特集は、ワクチン企業とそのおこぼれをもらうワクチン接種医の側に立って、科学的分析を無視し、多くの被害者を「デマ」として、HPVワクチンの積極的勧奨を再開することを迫るものであり、多くの保険医の願いに反しているものと思われます。</p>
<p style="text-align: right;">はやし小児科　林</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>韓国での反原発の闘いに触れて（NEWS No.515 p06）</title>
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		<pubDate>Mon, 12 Nov 2018 04:33:15 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[515号2018年7月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[5月3日から6日にかけて、ZENKO日韓平和・反原発連帯ツアーに参加してきた。 1日目は釜山での夜の交流会で、文大統領が脱原発と言いながら、巧みに原発推進を進めている様子が聞けた。福島の事故や原爆の被害を体験した日本の反核運動への韓国民の期待の大きさを感じた。 2日目午前から昼食にかけては、密陽の高圧電線反対のメンバーと交流した。朴大統領時代にウオルソン（月城）原発で発電した電力を世界最高の超高電圧（765kV、日本の超高電圧は500kV）でソウルへ送電しているが、本来の送電コースに市長の親戚の土地があったため、迂回されて設置されることになった。韓電の買収や暴力団による脅しに抗して闘っている。 午後は慶州に移動し、駅前からの脱原発の行進に参加した。駅前周辺の行進で、古都慶州の古墳や寺院の鐘などを満喫しながら、うっとうしい警備警官などに煩わされることも無く、歩道を自由に行進して、若者たちが闊歩する繁華街で、脱原発を訴えることができた。 行進から帰ってくると、日本からの医者を探してくれている人に出会った。韓国の脱原発の研究者で、東国大学医学部微生物学の김 익중kim ikchung教授であった。自己紹介をして、福島の事故後に周産期死亡が増加していることをMedicineに発表したことを告げると、知っているということであった。夜の交流会で、私からは、福島第1原発事故の後、子供の甲状腺がん検診で、甲状腺がんが異常多発していること、周産期死亡が増加していること、急性の心疾患での死亡が増加していることを報告した。奇形児出産のことも分析していると話したら、雑誌の女性記者が強い関心を示され、そのデータが欲しいと申し入れがあった。後日送付することを約束した。 そして、医問研で出版した2冊の本をプレゼントし、とても喜んでいただいた。 教授の指導も受けている韓国の若い市民活動家が月城原発の問題を報告してくれた。重水炉型で冷却水のパイプが1cmと細く、物理的な損傷を受けやすいこと、しかも最近は慶州周辺で地震が多発しているという危険な状況にあることがわかった。 また、原発周囲の立ち入り禁止区域（原子炉から914m）の外に住んでいる住民にも健康被害が問題となっていた。住民の尿からは原発からの距離に反比例して、高濃度の放射性物質トリチウムが検出されていた。稼働中にトリチウムが排水中に放出されるのが、重水炉型の問題点であるとのことだった。韓国政府は環境中の放射線量が年間1mSv以下で問題ないと主張しているが、排水中のトリチウムが海産物や大気中を汚染し、内部被曝を受けていると考えられた。大人の甲状腺がんが多く、特に対岸の島の海女の3分の1が甲状腺がんにかかったことがあるという話は海水の汚染の影響が考えられた。全国で原発周辺の約600名の甲状腺がん患者が訴訟に立ちあがっているとのことであった。 3日目、午前中は月城原発の宣伝館の前に、立てこもっている小屋を訪問し、話を聞いた。周辺住民は移住を希望しているが、自分たちの住居を買うような人はなく、政府に買い取りを求めている。しかし、その要求にも応じようとしない韓国政府であった。そして、立ち入り禁止の看板内で、キャンプをしたり、釣りをしたりする大勢の家族に驚きつつ、一向に規制をしない韓国政府に怒りを感じた。 午後は、星州ソソンリのTHAAD配備阻止の戦いと連帯した。1000名もの機動隊員がうごめく中で、工事車両の出入りに反対して座り込みをしていた。排除には鎖や鉄パイプに体をつなぎ、排除を断念させたり、排除されても繰り返し座り込んだりという、沖縄辺野古の闘いと同質の闘いが展開されていた。秋には沖縄訪問の予定ということで、沖縄を意識して闘いが展開されていることがよくわかった。この日の夜はろうそく集会で歌や踊りも合わせて交流を深めることができた。 保健所　森]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>5月3日から6日にかけて、ZENKO日韓平和・反原発連帯ツアーに参加してきた。<span id="more-3769"></span><br />
1日目は釜山での夜の交流会で、文大統領が脱原発と言いながら、巧みに原発推進を進めている様子が聞けた。福島の事故や原爆の被害を体験した日本の反核運動への韓国民の期待の大きさを感じた。<br />
2日目午前から昼食にかけては、密陽の高圧電線反対のメンバーと交流した。朴大統領時代にウオルソン（月城）原発で発電した電力を世界最高の超高電圧（765kV、日本の超高電圧は500kV）でソウルへ送電しているが、本来の送電コースに市長の親戚の土地があったため、迂回されて設置されることになった。韓電の買収や暴力団による脅しに抗して闘っている。<br />
午後は慶州に移動し、駅前からの脱原発の行進に参加した。駅前周辺の行進で、古都慶州の古墳や寺院の鐘などを満喫しながら、うっとうしい警備警官などに煩わされることも無く、歩道を自由に行進して、若者たちが闊歩する繁華街で、脱原発を訴えることができた。<br />
行進から帰ってくると、日本からの医者を探してくれている人に出会った。韓国の脱原発の研究者で、東国大学医学部微生物学の김 익중kim ikchung教授であった。自己紹介をして、福島の事故後に周産期死亡が増加していることをMedicineに発表したことを告げると、知っているということであった。夜の交流会で、私からは、福島第1原発事故の後、子供の甲状腺がん検診で、甲状腺がんが異常多発していること、周産期死亡が増加していること、急性の心疾患での死亡が増加していることを報告した。奇形児出産のことも分析していると話したら、雑誌の女性記者が強い関心を示され、そのデータが欲しいと申し入れがあった。後日送付することを約束した。<br />
そして、医問研で出版した2冊の本をプレゼントし、とても喜んでいただいた。<br />
教授の指導も受けている韓国の若い市民活動家が月城原発の問題を報告してくれた。重水炉型で冷却水のパイプが1cmと細く、物理的な損傷を受けやすいこと、しかも最近は慶州周辺で地震が多発しているという危険な状況にあることがわかった。<br />
また、原発周囲の立ち入り禁止区域（原子炉から914m）の外に住んでいる住民にも健康被害が問題となっていた。住民の尿からは原発からの距離に反比例して、高濃度の放射性物質トリチウムが検出されていた。稼働中にトリチウムが排水中に放出されるのが、重水炉型の問題点であるとのことだった。韓国政府は環境中の放射線量が年間1mSv以下で問題ないと主張しているが、排水中のトリチウムが海産物や大気中を汚染し、内部被曝を受けていると考えられた。大人の甲状腺がんが多く、特に対岸の島の海女の3分の1が甲状腺がんにかかったことがあるという話は海水の汚染の影響が考えられた。全国で原発周辺の約600名の甲状腺がん患者が訴訟に立ちあがっているとのことであった。<br />
3日目、午前中は月城原発の宣伝館の前に、立てこもっている小屋を訪問し、話を聞いた。周辺住民は移住を希望しているが、自分たちの住居を買うような人はなく、政府に買い取りを求めている。しかし、その要求にも応じようとしない韓国政府であった。そして、立ち入り禁止の看板内で、キャンプをしたり、釣りをしたりする大勢の家族に驚きつつ、一向に規制をしない韓国政府に怒りを感じた。<br />
午後は、星州ソソンリのTHAAD配備阻止の戦いと連帯した。1000名もの機動隊員がうごめく中で、工事車両の出入りに反対して座り込みをしていた。排除には鎖や鉄パイプに体をつなぎ、排除を断念させたり、排除されても繰り返し座り込んだりという、沖縄辺野古の闘いと同質の闘いが展開されていた。秋には沖縄訪問の予定ということで、沖縄を意識して闘いが展開されていることがよくわかった。この日の夜はろうそく集会で歌や踊りも合わせて交流を深めることができた。</p>
<p style="text-align: right;">保健所　森</p>
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		<item>
		<title>山本英彦先生講演（4/21福島原発事故を巡って（その３）甲状腺がんの異常多発は放射線被ばくが原因）を聞いて〜甲状腺がんはスクリーニング検査によって増えたわけではなかった〜（NEWS No.515 p07）</title>
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		<pubDate>Mon, 12 Nov 2018 04:33:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[515号2018年7月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[去る4月21日、福岡市天神において『第6回こどもたちを放射線障害から守る全国小児科医の集い』が開催されました。講師は第1部が松本文六先生による『約1000km余り離れた大分からみた原発事故による健康障害』、第2部が山本英彦先生による『福島原発事故を巡って（その3）甲状腺がんの異常多発は放射線被ばくが原因』。大変貴重なお話を頂けました。ここでは一避難者として強烈な印象を受けた山本先生による講演について感想を書かせていただきます。 ＜原発被災者の現状＞ これまで福島における甲状腺癌の多発はスクリーニング効果といわれ、検査による過剰な検出によるものであって実際の甲状腺癌の発生頻度は他の地域と大差ないとされてきた現状があります。そしてこの解釈は転移の有無、再発と再手術を受ける子供が多く出ているにも拘らず是正されることはありませんでした。 さらに悪い事に、この解釈は甲状腺癌と診断された患者を傷つけるのみならず、避難地域の解除、避難住宅からの追い出しといった子供の避難の権利を奪う行為へとエスカレートしてきております。しかも原発事故の影響を否定される中で、術後生涯飲み続けなければならない薬剤についても、いつ補償が切られるかという不安が患者の間には常に悩みのタネとして付きまとう事となっており、さらにはこのような患者が出た周囲の被災者にとっても「明日は我が身」とこの状況を憂う不安な日々を送っておりました。斯様な不安感こそが原発の避難者に帰るに帰れない現状を創り、避難先での自死や孤立の果ての孤独死といった悲劇の連鎖を生む元凶となっているのです。 ＜山本先生の分析＞ そもそものこの様な解釈に至っていた原因は、これまで福島県内で行われてきた県民健康調査の結果が線量の高い地域と低い地域で差を見出すことが出来なかった事に起因しておりました。山本先生は先行検査および本格検査（1巡目）が終了した時点での甲状腺がんと放射線量の容量反応関係を分析する事により当該疾患の多発の原因がスクリーニングによる見かけ上の多発か放射線による多発かの論議について考察されておりました。発表によるとこのような結果が出された原因は被爆線量毎で検査をした時期のずれと、発生頻度の補正無しのグラフ化にあるのではないかとの事で、これらの補正を行い分析をしたものでした。この分析の中では県民健康会議発表データと比べた際のデータの妥当性についても評価されており、非常に精密に分析がなされているという印象を受けました。 ＜分析結果＞ 分析は福島県立医大が分類した4地域（4群）における罹患頻度と線量の単回帰を行ったものでY＝5.3X+19.3, F=283&#62;F（0.975）=38.5, P=0.004, R2=0.993と云ったグラフとなり、誰が見ても空間線量と罹患率が相関しているというものとなっており、統計学の不勉強を思い知らされる感嘆のグラフでした。 大学時代の学生実習の中和滴定グラフもここまで綺麗な直線が引けるものではありませんでした。この講演を聞く機会を頂けたことに心底感謝しております。 磐城　馨]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>去る4月21日、福岡市天神において『第6回こどもたちを放射線障害から守る全国小児科医の集い』が開催されました。<span id="more-3771"></span>講師は第1部が松本文六先生による『約1000km余り離れた大分からみた原発事故による健康障害』、第2部が山本英彦先生による『福島原発事故を巡って（その3）甲状腺がんの異常多発は放射線被ばくが原因』。大変貴重なお話を頂けました。ここでは一避難者として強烈な印象を受けた山本先生による講演について感想を書かせていただきます。</p>
<p>＜原発被災者の現状＞<br />
これまで福島における甲状腺癌の多発はスクリーニング効果といわれ、検査による過剰な検出によるものであって実際の甲状腺癌の発生頻度は他の地域と大差ないとされてきた現状があります。そしてこの解釈は転移の有無、再発と再手術を受ける子供が多く出ているにも拘らず是正されることはありませんでした。<br />
さらに悪い事に、この解釈は甲状腺癌と診断された患者を傷つけるのみならず、避難地域の解除、避難住宅からの追い出しといった子供の避難の権利を奪う行為へとエスカレートしてきております。しかも原発事故の影響を否定される中で、術後生涯飲み続けなければならない薬剤についても、いつ補償が切られるかという不安が患者の間には常に悩みのタネとして付きまとう事となっており、さらにはこのような患者が出た周囲の被災者にとっても「明日は我が身」とこの状況を憂う不安な日々を送っておりました。斯様な不安感こそが原発の避難者に帰るに帰れない現状を創り、避難先での自死や孤立の果ての孤独死といった悲劇の連鎖を生む元凶となっているのです。</p>
<p>＜山本先生の分析＞<br />
そもそものこの様な解釈に至っていた原因は、これまで福島県内で行われてきた県民健康調査の結果が線量の高い地域と低い地域で差を見出すことが出来なかった事に起因しておりました。山本先生は先行検査および本格検査（1巡目）が終了した時点での甲状腺がんと放射線量の容量反応関係を分析する事により当該疾患の多発の原因がスクリーニングによる見かけ上の多発か放射線による多発かの論議について考察されておりました。発表によるとこのような結果が出された原因は被爆線量毎で検査をした時期のずれと、発生頻度の補正無しのグラフ化にあるのではないかとの事で、これらの補正を行い分析をしたものでした。この分析の中では県民健康会議発表データと比べた際のデータの妥当性についても評価されており、非常に精密に分析がなされているという印象を受けました。</p>
<p>＜分析結果＞<br />
分析は福島県立医大が分類した4地域（4群）における罹患頻度と線量の単回帰を行ったものでY＝5.3X+19.3, F=283&gt;F（0.975）=38.5, P=0.004, R2=0.993と云ったグラフとなり、誰が見ても空間線量と罹患率が相関しているというものとなっており、統計学の不勉強を思い知らされる感嘆のグラフでした。<br />
大学時代の学生実習の中和滴定グラフもここまで綺麗な直線が引けるものではありませんでした。この講演を聞く機会を頂けたことに心底感謝しております。</p>
<p style="text-align: right;">磐城　馨</p>
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		<title>くすりのコラム　ビスフォスフォネート（BP）経口骨粗しょう症薬（NEWS No.515 p08）</title>
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		<pubDate>Mon, 12 Nov 2018 04:32:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[くすりのコラム]]></category>
		<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[515号2018年7月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[抜歯の治療を受けたものの、出血や腫れが治まらず辛そうな患者さんが「骨の薬が中止になったよ」と処方箋を持ってやってきました。以前は顎骨壊死のリスクを避けるため抜歯の前には経口BP薬は中止となっていましたが「顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー」がでてから、前もって休止しなくなりました。「できれば中止して頂ければ治療しやすい。」と歯科医は処方医へ休薬を「お願い」するような形になりました。あるとき、患者さんが歯科医からの伝言で「BP薬の休薬」を主治医に伝えたところ、今度は主治医から歯科医へ「ポジションペーパーを読むように。」と伝言があり「ポジションペーパー」と走り書きされたメモを患者さんが握り締めて困っていたことがありました。 顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー・2016年を読むと、抜歯を前提にした休薬は必要なのか不要なのか理解に苦しみます。委員は日本骨代謝学会・日本骨粗鬆症学会・日本歯科放射線学会・日本歯周病学会・日本口腔外科学会・日本臨床口腔病理学会で構成されており、日本骨代謝学会・日本骨粗鬆症学会・日本歯科放射線学会の委員の利益相反には多数のメーカーが名を連ねていますが、日本歯周病学会・日本口腔外科学会・日本臨床口腔病理学会には「無し」とだけ書かれています。唯一、歯科チームで利益相反がある日本歯科放射線学会の松本歯科大 歯科放射線 ・田口明教授の骨密度測定装置等医療機器会社のHP：GE　Healthcare に寄稿されている「ビスフォスフォネート製剤関連顎骨壊死・骨髄炎の現状とその問題点」には［日本骨代謝学会のposition paperの「休薬基準」は一つの基準であり，1人1人の患者にすべて当てはまるものではない．勿論，既存骨折もなく，骨密度も骨代謝マーカーも正常まで改善されているのであれば，医師との連携で「休薬」という選択肢も選べる患者はいるであろうが，歯科医師側より積極的に「休薬」を望むのは非常に危険であり，「休薬」をした挙げ句に顎骨骨髄炎と骨折が起こった場合は極めて取り返しはつかないものとなることを歯科医師は忘れないようにしなくてはならない．] と書かれています。休薬を歯科医がお願いして骨折したら歯科医の責任と言わんばかりの内容に驚きます。 ビスフォスフォネート（BP）系骨粗しょう症薬は骨の新陳代謝に関わる、破骨細胞の働きを抑える薬です。FDAはBP治療が4年以上で顎骨壊死の発生率が上昇すると報告しています。添付文書には「長期使用により非外傷性の大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折が発現の報告がある。」と記載されており、海外では、3〜5年の使用後に薬物中止を考慮する必要があると期間を示しています。BP薬、長期服用による骨折のリスク上昇は、各学会HP上のポジションペーパーに対する見解では全く触れられていません。むしろ、経口BP薬を3年以上服用している患者は「骨折リスクが高くない」から休薬してもよいのだという全く逆の理論で書かれています。このポジションペーパーほど「著者の利益相反」の罪を強く感じたことがありません。 薬剤師　小林]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>抜歯の治療を受けたものの、出血や腫れが治まらず辛そうな患者さんが「骨の薬が中止になったよ」と処方箋を持ってやってきました。<span id="more-3772"></span>以前は顎骨壊死のリスクを避けるため抜歯の前には経口BP薬は中止となっていましたが「顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー」がでてから、前もって休止しなくなりました。「できれば中止して頂ければ治療しやすい。」と歯科医は処方医へ休薬を「お願い」するような形になりました。あるとき、患者さんが歯科医からの伝言で「BP薬の休薬」を主治医に伝えたところ、今度は主治医から歯科医へ「ポジションペーパーを読むように。」と伝言があり「ポジションペーパー」と走り書きされたメモを患者さんが握り締めて困っていたことがありました。</p>
<p>顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー・2016年を読むと、抜歯を前提にした休薬は必要なのか不要なのか理解に苦しみます。委員は日本骨代謝学会・日本骨粗鬆症学会・日本歯科放射線学会・日本歯周病学会・日本口腔外科学会・日本臨床口腔病理学会で構成されており、日本骨代謝学会・日本骨粗鬆症学会・日本歯科放射線学会の委員の利益相反には多数のメーカーが名を連ねていますが、日本歯周病学会・日本口腔外科学会・日本臨床口腔病理学会には「無し」とだけ書かれています。唯一、歯科チームで利益相反がある日本歯科放射線学会の松本歯科大 歯科放射線 ・田口明教授の骨密度測定装置等医療機器会社のHP：GE　Healthcare に寄稿されている「ビスフォスフォネート製剤関連顎骨壊死・骨髄炎の現状とその問題点」には［日本骨代謝学会のposition paperの「休薬基準」は一つの基準であり，1人1人の患者にすべて当てはまるものではない．勿論，既存骨折もなく，骨密度も骨代謝マーカーも正常まで改善されているのであれば，医師との連携で「休薬」という選択肢も選べる患者はいるであろうが，歯科医師側より積極的に「休薬」を望むのは非常に危険であり，「休薬」をした挙げ句に顎骨骨髄炎と骨折が起こった場合は極めて取り返しはつかないものとなることを歯科医師は忘れないようにしなくてはならない．] と書かれています。休薬を歯科医がお願いして骨折したら歯科医の責任と言わんばかりの内容に驚きます。</p>
<p>ビスフォスフォネート（BP）系骨粗しょう症薬は骨の新陳代謝に関わる、破骨細胞の働きを抑える薬です。FDAはBP治療が4年以上で顎骨壊死の発生率が上昇すると報告しています。添付文書には「長期使用により非外傷性の大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折が発現の報告がある。」と記載されており、海外では、3〜5年の使用後に薬物中止を考慮する必要があると期間を示しています。BP薬、長期服用による骨折のリスク上昇は、各学会HP上のポジションペーパーに対する見解では全く触れられていません。むしろ、経口BP薬を3年以上服用している患者は「骨折リスクが高くない」から休薬してもよいのだという全く逆の理論で書かれています。このポジションペーパーほど「著者の利益相反」の罪を強く感じたことがありません。</p>
<p style="text-align: right;">薬剤師　小林</p>
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