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	<title>医療問題研究会 &#187; 528号2019年8月発行</title>
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	<description>エビデンスに基づく保健・医学・薬学（EBM）の実践的研究を！</description>
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		<title>福島原発事故に関して、避難者との連帯を軸に、健康障害解明を（NEWS No.528 p01）</title>
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		<pubDate>Fri, 18 Oct 2019 09:47:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[528号2019年8月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[7月27〜28日の「平和と民主主義をめざすZENKO in 東京」が開催されました。 今年は、アメリカで最近急速に勢力を増している、上院議員バーニー･サンダース、下院議員アレクサンドリア･オカシオ=コルテスなどで有名な、アメリカ民主主義的社会主義者DSAからも代表が参加しました。その他、福島、沖縄、韓国、フィリピン、イラクからそれぞれの活動を紹介し、世界的に連帯して平和・平等・民主主義の闘いを議論しました。詳しくはZENKOのホームページをご覧下さい。 さまざまな課題で分科会が開催されましたが、医問研の活動と特に関連する、「低線量被ばくと原発再稼働に反対する」分科会では、避難者支援・裁判闘争・原発再稼働反対、低線量・内部被曝反対に取り組んでいる多くの方々から時間いっぱいに報告されました。 避難者切り捨てを許さないために、国家公務員宿舎にやむなく入居している避難者に対し、これまでの２倍（月15万円を超えることがある）の家賃が請求されている問題で、このことが避難者をどれほど苦しめているかが語られ、その請求を止めることが緊急の課題であることが訴えられました。国連人権理事会が指摘したように、避難者が福島の高度汚染地域に帰還せざるを得ないように強制するような、人権無視がまかり通っているのです。 そもそも、福島をはじめとする広範な人々を苦しめ健康障害を引き起こしているのは、再三の学者などからの提言を無視して、地震や津波対策をサボってきた東電経営陣です。彼らに対する刑事責任を追及する裁判の報告もありました。ごく少数への巨大な利益のために膨大な市民を犠牲にすることを許さないための裁判に勝利しなければなりません。９月８日には「厳正裁判を求める大会」への結集が呼びかけられました。 原発再稼働が多くの反対に押しもどされながらも徐々に進められていることに対する闘いも語られました。原発立地とその周辺の自治体などとの交渉を各地の反原発団体と協力しながら続けていることや、関西電力本社前での抗行動を続けている仲間から熱い思いが語られました。 以上の避難者を支える闘いで今後より一層求められるのは、低線量被ばくによる障害があることを証明すること。福島原発事故から８年以上になって、健康障害が出ていることの証明がより重要になってきていることが、議論の中で明確になってきました。 日本のほとんどの学会や学者がこの問題から目をそらせています。その中で、医問研は、２冊の本と、さまざまなデータの分析をして、学会などに発表してきました。 分科会で、医問研から福島原発による健康障害の科学的分析をまとめた解説資料を配付して紹介しました。内容は、甲状腺がんの岡山大学津田敏秀教授の分析の重要性、甲状腺がん発見率と放射線被ばく量の関係、周産期死亡率の増加の分析、循環器障害やその他のがんでの検討も進めていることなどです。また、村瀬香氏らの著名な医学雑誌アメリカ心臓病学会誌へ重症の先天性心臓疾患の原発事故後の急激な増加、Urologyへの軽症の奇形である停留精巣の増加を証明した論文も紹介しました。他方で、氾濫する非科学的な「○×の増加」に関して、一定の注意を呼びかけました。 今後の取り組みとして、広島・長崎の原爆による「被爆手帳」が被爆者への医療や多くの社会保障、裁判で積極的な役割を果たしていることを考え、被曝手帳制度を要求する運動が提案されました。医問研としてこの運動へどのように関ってゆくかを検討しなければなりません。 はやし小児科　林]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>7月27〜28日の「平和と民主主義をめざすZENKO in 東京」が開催されました。<span id="more-4107"></span><br />
今年は、アメリカで最近急速に勢力を増している、上院議員バーニー･サンダース、下院議員アレクサンドリア･オカシオ=コルテスなどで有名な、アメリカ民主主義的社会主義者DSAからも代表が参加しました。その他、福島、沖縄、韓国、フィリピン、イラクからそれぞれの活動を紹介し、世界的に連帯して平和・平等・民主主義の闘いを議論しました。詳しくはZENKOのホームページをご覧下さい。</p>
<p>さまざまな課題で分科会が開催されましたが、医問研の活動と特に関連する、「低線量被ばくと原発再稼働に反対する」分科会では、避難者支援・裁判闘争・原発再稼働反対、低線量・内部被曝反対に取り組んでいる多くの方々から時間いっぱいに報告されました。</p>
<p>避難者切り捨てを許さないために、国家公務員宿舎にやむなく入居している避難者に対し、これまでの２倍（月15万円を超えることがある）の家賃が請求されている問題で、このことが避難者をどれほど苦しめているかが語られ、その請求を止めることが緊急の課題であることが訴えられました。国連人権理事会が指摘したように、避難者が福島の高度汚染地域に帰還せざるを得ないように強制するような、人権無視がまかり通っているのです。</p>
<p>そもそも、福島をはじめとする広範な人々を苦しめ健康障害を引き起こしているのは、再三の学者などからの提言を無視して、地震や津波対策をサボってきた東電経営陣です。彼らに対する刑事責任を追及する裁判の報告もありました。ごく少数への巨大な利益のために膨大な市民を犠牲にすることを許さないための裁判に勝利しなければなりません。９月８日には「厳正裁判を求める大会」への結集が呼びかけられました。</p>
<p>原発再稼働が多くの反対に押しもどされながらも徐々に進められていることに対する闘いも語られました。原発立地とその周辺の自治体などとの交渉を各地の反原発団体と協力しながら続けていることや、関西電力本社前での抗行動を続けている仲間から熱い思いが語られました。<br />
以上の避難者を支える闘いで今後より一層求められるのは、低線量被ばくによる障害があることを証明すること。福島原発事故から８年以上になって、健康障害が出ていることの証明がより重要になってきていることが、議論の中で明確になってきました。</p>
<p>日本のほとんどの学会や学者がこの問題から目をそらせています。その中で、医問研は、２冊の本と、さまざまなデータの分析をして、学会などに発表してきました。</p>
<p>分科会で、医問研から福島原発による健康障害の科学的分析をまとめた解説資料を配付して紹介しました。内容は、甲状腺がんの岡山大学津田敏秀教授の分析の重要性、甲状腺がん発見率と放射線被ばく量の関係、周産期死亡率の増加の分析、循環器障害やその他のがんでの検討も進めていることなどです。また、村瀬香氏らの著名な医学雑誌アメリカ心臓病学会誌へ重症の先天性心臓疾患の原発事故後の急激な増加、Urologyへの軽症の奇形である停留精巣の増加を証明した論文も紹介しました。他方で、氾濫する非科学的な「○×の増加」に関して、一定の注意を呼びかけました。</p>
<p>今後の取り組みとして、広島・長崎の原爆による「被爆手帳」が被爆者への医療や多くの社会保障、裁判で積極的な役割を果たしていることを考え、被曝手帳制度を要求する運動が提案されました。医問研としてこの運動へどのように関ってゆくかを検討しなければなりません。</p>
<p style="text-align: right;">はやし小児科　林</p>
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		<title>臨床薬理研・懇話会７月例会報告 シリーズ「臨床薬理論文を批判的に読む」第49回（NEWS No.528 p02）</title>
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		<pubDate>Fri, 18 Oct 2019 09:46:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[528号2019年8月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[臨床薬理研・懇話会７月例会報告 シリーズ「臨床薬理論文を批判的に読む」第49回 覚醒と睡眠の日内周期リズムとメラトニン (睡眠障害に対するメラトニン補充投与のランダム化比較臨床試験)　 メラトニンは、間脳の内分泌腺である松果体で合成され分泌されるアミンの一種で、覚醒と睡眠の日内周期リズム(概日リズム)を調節する伝達物質ないしホルモンと考えられています。明るい光によってメラトニンの分泌は抑制され、ヒトではメラトニンは夜間にのみ分泌されます(Lynch HJ. Science　1975; 187: 169-71)。分泌されたメラトニンはメラトニン受容体(主にMT１受容体)に結合し、視交叉上核(SCN) に存在する神経の活動を抑制することで睡眠が優位な状態になると考えられています。 言葉を換えると昼間に交感神経が興奮した夜は、良く睡眠がとれるように、からだは松果体にメラトニンをたっぷりとため込んで置くのです。夜に良く睡眠できるようにするためには、昼間の適度な運動などの活発な活動が重要なことを示しており、健康な生活の指針となります。 一方、欧米において使用頻度の高いベータブロッカーの害作用として睡眠障害があり、その機序として、交感神経ベータ１レセプターを特異的に阻害してメラトニンの分泌を抑えてその夜間レベルを低下させ、それが睡眠障害をひきおこすと言われています。また、一般の生活者でも加齢によりメラトニンの夜間レベルが低下することが知られており、それが高齢者でよくみられる睡眠障害の機序とも考えられています。 今回とりあげたのは、睡眠障害に対するメラトニン補充投与のランダム化比較臨床試験の文献です。 Frank AJL et al. 　Repeated melatonin supplement improves sleep in hypertensive patients treated with　beta-blockers: A randomized controlled trial.　Sleep 2012; 35: 1395-1402,　(フリーアクセス) ボストンのブリグハム女性病院とハーバード医科大学の著者たちによるもので、ランダム化、二重遮蔽、プラセボ対照、並行群比較のデザインです。ベータブロッカーによる睡眠障害にメラトニン補充が有効なことが示されています。ベータブロッカーで治療中の16人の高血圧患者が対象で、介入は睡眠ポリグラフ測定を含む２回の４日間のラボへの入院、最初の入院でベースラインを調べた後、ランダムに2.5mgメラトニンまたはプラセボに割り付けて就寝前に３週間投与、そのあと再び４日間入院で睡眠を評価しています。 プラセボと比較しメラトニン３週間補充は徐波睡眠(ステージ３と４の脳を休める深い睡眠)やレム睡眠(骨格筋が弛緩し身体を休める睡眠で、脳は覚醒状態を維持)を減じることなしに総睡眠時間を有意に増加させました(+36分、P=0.046)。睡眠効率(睡眠時間/ベッドにいた時間)を有意に増加させ(+7.6%、P=0.046)、睡眠グレードがステージ２(比較的浅い睡眠)に達するまでの時間(ポリグラフ測定)を有意に減少させました(-14分、P=0.001)。メラトニンはステージ２を有意に増加させ(+41分、P=0.037)、他のステージは変化させませんでした。メラトニン補充中止後も持ち越し効果がみられました(睡眠開始までの時間、-25分、P=0.001)。 著者たちは、これらの所見はベーブロッカー治療に伴う睡眠障害に対する対策に役立つかもしれないと結論しています。またpotential clinical relevance (今回の結果が可能性として持つ意味)では、とりわけ生理量のメラトニン１週間投与で中間睡眠期のsleep efficiency が改善したZhdanova IVたちの二重遮蔽、プラセボ対照ランダム化臨床試験成績(J Clin Endocrinol...]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong>臨床薬理研・懇話会７月例会報告<br />
シリーズ「臨床薬理論文を批判的に読む」第49回<br />
覚醒と睡眠の日内周期リズムとメラトニン<br />
(睡眠障害に対するメラトニン補充投与のランダム化比較臨床試験)　<span id="more-4111"></span><br />
</strong></p>
<p>メラトニンは、間脳の内分泌腺である松果体で合成され分泌されるアミンの一種で、覚醒と睡眠の日内周期リズム(概日リズム)を調節する伝達物質ないしホルモンと考えられています。明るい光によってメラトニンの分泌は抑制され、ヒトではメラトニンは夜間にのみ分泌されます(Lynch HJ. Science　1975; 187: 169-71)。分泌されたメラトニンはメラトニン受容体(主にMT１受容体)に結合し、視交叉上核(SCN) に存在する神経の活動を抑制することで睡眠が優位な状態になると考えられています。</p>
<div id="attachment_4115" class="wp-caption aligncenter" style="width: 295px"><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-2.png"><img class="size-full wp-image-4115" title="528-2" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-2.png" alt="" width="285" height="193" /></a><p class="wp-caption-text">メラトニン(N-アセチル-５-メトキシトリプタミン)</p></div>
<p>言葉を換えると昼間に交感神経が興奮した夜は、良く睡眠がとれるように、からだは松果体にメラトニンをたっぷりとため込んで置くのです。夜に良く睡眠できるようにするためには、昼間の適度な運動などの活発な活動が重要なことを示しており、健康な生活の指針となります。<br />
一方、欧米において使用頻度の高いベータブロッカーの害作用として睡眠障害があり、その機序として、交感神経ベータ１レセプターを特異的に阻害してメラトニンの分泌を抑えてその夜間レベルを低下させ、それが睡眠障害をひきおこすと言われています。また、一般の生活者でも加齢によりメラトニンの夜間レベルが低下することが知られており、それが高齢者でよくみられる睡眠障害の機序とも考えられています。</p>
<p>今回とりあげたのは、睡眠障害に対するメラトニン補充投与のランダム化比較臨床試験の文献です。<br />
Frank AJL et al. 　Repeated melatonin supplement improves sleep in hypertensive patients treated with　beta-blockers: A randomized controlled trial.　Sleep 2012; 35: 1395-1402,　(フリーアクセス)<br />
ボストンのブリグハム女性病院とハーバード医科大学の著者たちによるもので、ランダム化、二重遮蔽、プラセボ対照、並行群比較のデザインです。ベータブロッカーによる睡眠障害にメラトニン補充が有効なことが示されています。ベータブロッカーで治療中の16人の高血圧患者が対象で、介入は睡眠ポリグラフ測定を含む２回の４日間のラボへの入院、最初の入院でベースラインを調べた後、ランダムに2.5mgメラトニンまたはプラセボに割り付けて就寝前に３週間投与、そのあと再び４日間入院で睡眠を評価しています。<br />
プラセボと比較しメラトニン３週間補充は徐波睡眠(ステージ３と４の脳を休める深い睡眠)やレム睡眠(骨格筋が弛緩し身体を休める睡眠で、脳は覚醒状態を維持)を減じることなしに総睡眠時間を有意に増加させました(+36分、P=0.046)。睡眠効率(睡眠時間/ベッドにいた時間)を有意に増加させ(+7.6%、P=0.046)、睡眠グレードがステージ２(比較的浅い睡眠)に達するまでの時間(ポリグラフ測定)を有意に減少させました(-14分、P=0.001)。メラトニンはステージ２を有意に増加させ(+41分、P=0.037)、他のステージは変化させませんでした。メラトニン補充中止後も持ち越し効果がみられました(睡眠開始までの時間、-25分、P=0.001)。<br />
著者たちは、これらの所見はベーブロッカー治療に伴う睡眠障害に対する対策に役立つかもしれないと結論しています。またpotential clinical relevance (今回の結果が可能性として持つ意味)では、とりわけ生理量のメラトニン１週間投与で中間睡眠期のsleep efficiency が改善したZhdanova IVたちの二重遮蔽、プラセボ対照ランダム化臨床試験成績(J Clin Endocrinol Metab 2001; 86: 4727-30)を引用し、メラトニン補充が内因性のメラトニン濃度が低いことによる高齢者の睡眠障害を改善する期待についても述べています。</p>
<p>メラトニン関連の医薬品としては、日本・米国で処方せん医薬品として販売されているメラトニン受容体アゴニスト製剤「ロゼレム錠８mg」(ラメルテオン錠、武田薬品)　(国際誕生2005年７月、日本承認2010年４月)があります。効能効果は不眠症における入眠困難の改善、用法用量はラメルテオンとして１回８mgを就寝前に経口投与で、これらは日米で同一です。なおポケット医薬品集2018年版には「米国では睡眠薬として未承認、サプリメントとして販売」とありますが誤りと思われます。また、メラトニンはフランスでは医薬品、調剤薬品、サプリメントに使用されています。フランス医薬品庁ANSESは医薬品の用量に匹敵する用量でサプリメントとして販売されていることを危惧し、2018年４月11日メラトニンを含むサプリメントを摂取しないよう推奨を公表しています。</p>
<p>なお、筆者は高齢になってたびたび中途覚醒し、深夜１時ごろ以降に目が覚めるとそのまま眠れない睡眠覚醒スケジュール障害に苦しみました。毎朝日光をあびてウォーキングや体操をする、光が強すぎるパソコンは夕方にはシャットダウンしその後はリラックスを心がける、コーヒーなどは午後４時以降には摂取しない、その他睡眠障害の解消に良いと考えられる生活習慣はすべて試みましたが、改善の傾向がみられず悪化していました。ところがこのメラトニンアゴニストを服用し始めたその日から、中途覚醒してもすぐ寝られるようになって３週間が経過しています。中途覚醒は回数が減ったもののまだありますが、より切実な昼夜逆転の悩みがなくなりホッとしています。１例報告ではありますが、深刻な睡眠覚醒スケジュール障害には試みられていい薬剤とも思われました。また、ラメルテオンは薬のチェック75号では他の睡眠薬同様「使用すべきでない」との評価ですが、すべての薬剤が使えず選択肢のない評価は患者に厳しすぎるようにも思われ、「限定使用」が適当とも思われました。</p>
<p style="text-align: right;">薬剤師　寺岡章雄</p>
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		<title>｢堺平和のための戦争展｣と飛田さん写真展の報告（NEWS No.528 p04）</title>
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		<pubDate>Fri, 18 Oct 2019 09:46:40 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[528号2019年8月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[堺平和のための戦争展 ７月27日~28日、堺市のサンクスホールで「かがやけ憲法、みんなで平和のバトンを受け継ごう 堺平和のための戦争展」が開催されました。市の広報にも掲載されていて、わずか２日間で約1200名もの来場者がありました。 会場は、いろんなブースが用意されていて、 １．子供や外人さんも参加出来る「毛筆教室」 チャレンジされた外人さんで、ポーランドの御夫婦がいらっしゃいました 。｢今年は日本との国交100周年ですよ｣と説明すると、全くご存じなかったので、｢作曲家のテクラ.ボンダジェフスカ女史はご存じですか？｣とうかがうと、 ｢知らない｣。日本人は幼稚園児から、爺ちゃん婆ちゃんだれでも知っているよ。「Why」 横断歩道で鳴っていたよとメロディを聴かせると、日本人の事をイヤに尊敬して下さいました。 ２．平和遺族会―出征の寄せ書きの展示 ３． 歴史の真実を学ぼう ４．戦中戦後の暮らし ５．大空襲を伝える―堺市は久保田鉄工や三宝伸銅、福助等の軍需産業が多くあったので、中心部は空襲で壊滅。その地図も展示。 ６．南京、上海スタディーツアー ７．飛田晋秀さんの写真展 ８．大阪暁光高校の学生さんによる「平和ゼミナール」 彼等はパワポを駆使して、A ヒロシマ、ナガサキを学ぶ B 毒ガス学習で大久野島へ C 地域の戦争学習を報告していただきました。 彼等は被爆者の聞き取りや地域交流、大久野島では自転車で工場の跡地視察や、何故ウサギが多いのかしっかり検証していました。 今年はナガサキの視察に行き検証したいと言っていました。 しかし、担当の先生は外部からの圧力があると嘆いていました。 飛田 晋秀さん「手作り写真展」 ７月30日～８月４日は京田辺市立中央図書館で飛田 晋秀さんの「手作り写真展」を開催。 ６日間で250名の来場者がありました。何故手作りかと言うと、写真だけだと殺風景だからと地元の方が、要所要所に観葉植物を展示してくださり、大変和みました。 会場の向かいがオープン通路で図書館帰りに寄って下さる親子連れ、お爺さんも気軽に参加されました。 そこで、質問が出たのは、展示されている写真と京田辺市との差がわからないとの指摘がありました。 その時、以前から地元で定点観測をされている「大植 登」氏がいたので、過去のデーターを自宅に取りに帰り、説明をして下さいました。 測点のうち、図書館のすぐ近くが0.054μSvとあったので、その差にビックリ仰天されていました。 そして異口同音に「殺人的な数値」と改めて認識したとおっしゃっていました。 京田辺市は避難者さんもいらっしゃり、意識の高い地域です。「さすが一休 宗純」さん所縁の地域だと感じました。 滝本]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h5>堺平和のための戦争展</h5>
<p>７月27日~28日、堺市のサンクスホールで「かがやけ憲法、みんなで平和のバトンを受け継ごう  堺平和のための戦争展」が開催されました。<span id="more-4117"></span>市の広報にも掲載されていて、わずか２日間で約1200名もの来場者がありました。<br />
会場は、いろんなブースが用意されていて、</p>
<p><strong><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-4-1.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-4118" title="528-4-1" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-4-1-300x224.jpg" alt="" width="300" height="224" /></a>１．子供や外人さんも参加出来る「毛筆教室」</strong></p>
<p>チャレンジされた外人さんで、ポーランドの御夫婦がいらっしゃいました 。｢今年は日本との国交100周年ですよ｣と説明すると、全くご存じなかったので、｢作曲家のテクラ.ボンダジェフスカ女史はご存じですか？｣とうかがうと、<br />
｢知らない｣。日本人は幼稚園児から、爺ちゃん婆ちゃんだれでも知っているよ。「Why」<br />
横断歩道で鳴っていたよとメロディを聴かせると、日本人の事をイヤに尊敬して下さいました。</p>
<p><strong>２．平和遺族会―出征の寄せ書きの展示<br />
３． 歴史の真実を学ぼう<br />
４．戦中戦後の暮らし<br />
５．大空襲を伝える―堺市は久保田鉄工や三宝伸銅、福助等の軍需産業が多くあったので、中心部は空襲で壊滅。その地図も展示。<br />
６．南京、上海スタディーツアー<br />
７．飛田晋秀さんの写真展<br />
８．大阪暁光高校の学生さんによる「平和ゼミナール」</strong><br />
彼等はパワポを駆使して、A ヒロシマ、ナガサキを学ぶ   B 毒ガス学習で大久野島へ    C 地域の戦争学習を報告していただきました。<br />
彼等は被爆者の聞き取りや地域交流、大久野島では自転車で工場の跡地視察や、何故ウサギが多いのかしっかり検証していました。<br />
今年はナガサキの視察に行き検証したいと言っていました。<br />
しかし、担当の先生は外部からの圧力があると嘆いていました。</p>
<h5>飛田 晋秀さん「手作り写真展」</h5>
<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-4-2.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-4119" title="528-4-2" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-4-2-224x300.jpg" alt="" width="224" height="300" /></a>７月30日～８月４日は京田辺市立中央図書館で飛田 晋秀さんの「手作り写真展」を開催。<br />
６日間で250名の来場者がありました。何故手作りかと言うと、写真だけだと殺風景だからと地元の方が、要所要所に観葉植物を展示してくださり、大変和みました。</p>
<p>会場の向かいがオープン通路で図書館帰りに寄って下さる親子連れ、お爺さんも気軽に参加されました。<br />
そこで、質問が出たのは、展示されている写真と京田辺市との差がわからないとの指摘がありました。<br />
その時、以前から地元で定点観測をされている「大植 登」氏がいたので、過去のデーターを自宅に取りに帰り、説明をして下さいました。<br />
測点のうち、図書館のすぐ近くが0.054μSvとあったので、その差にビックリ仰天されていました。<br />
そして異口同音に「殺人的な数値」と改めて認識したとおっしゃっていました。<br />
京田辺市は避難者さんもいらっしゃり、意識の高い地域です。「さすが一休 宗純」さん所縁の地域だと感じました。</p>
<p style="text-align: right;">滝本</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>福島県での循環器疾患の年齢調整死亡率について（NEWS No.528 p05）</title>
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		<pubDate>Fri, 18 Oct 2019 09:46:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[528号2019年8月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[環境省の祖父江報告では、福島県の循環器疾患全体（ICD10のI00～I99）の年齢調整死亡率を求めて、減少傾向にあるとして、循環器疾患死亡の増加を否定している。 年齢調整死亡率で比較するのは、人口の高齢化（自然増、都市部への人口流入、災害での若年者の大量非難）による影響を取り除くとともに、人口構成の異なる他の都道府県との比較をする上で必要だ。 問題なのは、まず、循環器疾患全体（ICD10のI00～I99）を分析していることです。循環器疾患全体とは簡単死因分類に変換すると表１のようになる。 循環器疾患というと、心疾患をイメージしますが、この中には約40％の脳血管疾患が含まれている。 心疾患での死亡の傾向を調べたいのであれば、せめて9200心疾患（高血圧を除く）を分析すべきである。ただ、この中にも原因が明らかで、放射線の影響を除外できる「慢性リウマチ性心疾患」「慢性非リウマチ性心内膜疾患」「心筋症」が含まれているが、この３疾患を合わせても循環器疾患全体の4.3％しかなく、放射線の影響を見る上で、無視できる範囲かと思う。しかし、約50％の9200心疾患（高血圧を除く）に対して約40％の脳血管疾患をあわせて分析すると心疾患の変動が半減されることになる。実際、福島の脳血管疾患の年齢調整死亡率を見ると（図１）のように、2011年における前後のギャップはなく、スムーズに減少している。 そこで、福島での9000循環器疾患、9200心疾患、急性心６疾患の年齢調整死亡率の推移をトレンド解析した。（図２） 環境省に対する祖父江報告は、福島県の循環器疾患の年齢調整死亡率を調べて、「減少傾向にあり、増加傾向はなかった。」としている。しかし、私が、人口動態調査の「保管統計表　都道府県編　死亡・死因　第２表－07（福島県）死亡数，性・年齢（５歳階級）・死因（死因簡単分類）・都道府県（16大都市再掲）別」からのトレンド解析では、全体として減少傾向にあるものの、2011年には有意な上昇を示した。また、2006年～2013年までの期間の回帰直線から見ても2011年は有意に突出していた（図３）。以上、増加が無かったとはとても言えるものではなかった。 また、循環器疾患年齢調整死亡率の減少は全国的な傾向であり、全国的な減少と比較して、福島県の動向を評価しなければならない。急性心６疾患として、急性心筋梗塞（I21～I22）、その他の虚血性心疾患（I20、I24～I25）、不整脈及び伝導障害（I44～I49）、心不全（I50）、その他の心疾患（I01～I02、I27、I30～I33、I40、I51）、老衰、乳幼児突然死症候群以外の突然死（R54、R95以外のR00～R99）を2006年～2016年までの、全国の急性心６疾患の年齢調整死亡率の動向と福島の動向を分析し、2010以前と2011年以後をトレンド解析した（図４）。 2006年から2010年までは福島県の急性心６疾患の年齢調整死亡率は全国の年齢調整死亡率＋７程度で平行して、しかも増減まで連動して推移していた。 福島県で2011年からの急性心６疾患の年齢調整死亡率の上昇は、東日本大震災によるストレスも否定はし切れないが、原発事故による放射線障害が要因となっている可能性が考えられた。 保健所　森]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>環境省の祖父江報告では、福島県の循環器疾患全体（ICD10のI00～I99）の年齢調整死亡率を求めて、減少傾向にあるとして、循環器疾患死亡の増加を否定している。<span id="more-4121"></span><br />
年齢調整死亡率で比較するのは、人口の高齢化（自然増、都市部への人口流入、災害での若年者の大量非難）による影響を取り除くとともに、人口構成の異なる他の都道府県との比較をする上で必要だ。<br />
問題なのは、まず、循環器疾患全体（ICD10のI00～I99）を分析していることです。循環器疾患全体とは簡単死因分類に変換すると表１のようになる。</p>
<p style="text-align: center;"><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-5.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-4122" title="528-5" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-5.png" alt="" width="532" height="370" /></a></p>
<p>循環器疾患というと、心疾患をイメージしますが、この中には約40％の脳血管疾患が含まれている。<br />
心疾患での死亡の傾向を調べたいのであれば、せめて9200心疾患（高血圧を除く）を分析すべきである。ただ、この中にも原因が明らかで、放射線の影響を除外できる「慢性リウマチ性心疾患」「慢性非リウマチ性心内膜疾患」「心筋症」が含まれているが、この３疾患を合わせても循環器疾患全体の4.3％しかなく、放射線の影響を見る上で、無視できる範囲かと思う。しかし、約50％の9200心疾患（高血圧を除く）に対して約40％の脳血管疾患をあわせて分析すると心疾患の変動が半減されることになる。実際、福島の脳血管疾患の年齢調整死亡率を見ると（図１）のように、2011年における前後のギャップはなく、スムーズに減少している。</p>
<p style="text-align: center;"><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-6-2-1024.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-4145" title="528-6-2-1024" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-6-2-1024.png" alt="" width="592" height="370" /></a></p>
<p>そこで、福島での9000循環器疾患、9200心疾患、急性心６疾患の年齢調整死亡率の推移をトレンド解析した。（図２）</p>
<p style="text-align: center;"><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-6-3-1024.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-4147" title="528-6-3-1024" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-6-3-1024.png" alt="" width="592" height="450" /></a></p>
<p>環境省に対する祖父江報告は、福島県の循環器疾患の年齢調整死亡率を調べて、「減少傾向にあり、増加傾向はなかった。」としている。しかし、私が、人口動態調査の「保管統計表　都道府県編　死亡・死因　第２表－07（福島県）死亡数，性・年齢（５歳階級）・死因（死因簡単分類）・都道府県（16大都市再掲）別」からのトレンド解析では、全体として減少傾向にあるものの、2011年には有意な上昇を示した。また、2006年～2013年までの期間の回帰直線から見ても2011年は有意に突出していた（図３）。以上、増加が無かったとはとても言えるものではなかった。</p>
<p style="text-align: center;"><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-6-41.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-4148" title="528-6-4" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-6-41.png" alt="" width="532" height="370" /></a></p>
<p>また、循環器疾患年齢調整死亡率の減少は全国的な傾向であり、全国的な減少と比較して、福島県の動向を評価しなければならない。急性心６疾患として、急性心筋梗塞（I21～I22）、その他の虚血性心疾患（I20、I24～I25）、不整脈及び伝導障害（I44～I49）、心不全（I50）、その他の心疾患（I01～I02、I27、I30～I33、I40、I51）、老衰、乳幼児突然死症候群以外の突然死（R54、R95以外のR00～R99）を2006年～2016年までの、全国の急性心６疾患の年齢調整死亡率の動向と福島の動向を分析し、2010以前と2011年以後をトレンド解析した（図４）。</p>
<p>2006年から2010年までは福島県の急性心６疾患の年齢調整死亡率は全国の年齢調整死亡率＋７程度で平行して、しかも増減まで連動して推移していた。</p>
<p style="text-align: left;"><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-6-41.png"></a><br />
<a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-6-5.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-4127" title="528-6-5" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-6-5.png" alt="" width="592" height="387" /></a></p>
<p>福島県で2011年からの急性心６疾患の年齢調整死亡率の上昇は、東日本大震災によるストレスも否定はし切れないが、原発事故による放射線障害が要因となっている可能性が考えられた。</p>
<p style="text-align: right;">保健所　森</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>甲状腺検査評価部会は窮余のごまかしで多発と放射線の関係を否定（NEWS No.528 p07）</title>
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		<pubDate>Fri, 18 Oct 2019 09:46:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[528号2019年8月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[2019年６月８日に実施された福島県第12回甲状腺検査評価部会(以下甲状腺部会)で、「現時点において、甲状腺検査本格検査（検査２ 回目）に発見された甲状腺がんと放射線被ばくの間の関連は認められない」と結論された。甲状腺がん多発の原因は？に全く答えない科学的見地を無視した結論であり、国内外から多くの批判の声が上がっている。 本論説ではまず甲状腺検査本格検査(検査２回目)の発見率結果と放射線被ばくとの関係を分析し、ついでそれとの対比で甲状腺部会結論の重要な科学的誤謬について指摘したい。 (表１)に甲状腺部会がすでに2017年に公表している避難地域、中通り、浜通り、会津の４地方別の先行、本格検査共通受診者での甲状腺がん発見率を示す。例えば避難地域の発見率21.4は先行検査後本格検査までの間に受診者10万人当たり21.4人が発見されたことを示す。この表から明らかに４地域での発見率の差がみられるし、そのことは甲状腺部会も認めざるを得なかったことである。 (表１)　2017年公表された地方別４群の甲状腺がん発見率 この地方別４群の発見率の地域差が原発事故による放射線被ばくによるかどうかが本論の分析のテーマであり部会のテーマであったはずである。このためには(表２)に示すように、各地方別４群の被ばく線量(推定)の程度と発見率を回帰分析で比べればよい。被ばく線量(推定)については、ここでは甲状腺部会と同様UNSCEAR2013添付資料C-16とC-18を合わせた甲状腺吸収線量を用いた。(表２)の地方別４群のUNSCEAR吸収線量を説明変数としてそれぞれの群の本格発見率を目的変数としたときの単回帰直線を求めた。浜通りと中通りで発見率と線量の関係が逆転しているが、おおむね線量に応じて甲状腺がん発見率が増加するのが見てとれる。 (表２)地方別４群発見率とUNSCEAR　C-16,18甲状腺吸収線量 (図１)のグラフがこの(表２)の単回帰直線である。90%の有意水準で発見率と放射線量の回帰が認められる。つまり本格検査の発見率は90%以上の確率で甲状腺吸収線量が増えるにつれ増加すると言える。 (図１)　UNSCEARC-16,C-18と地域別４群発見率の単回帰 これに対し、冒頭に述べたように甲状腺部会の結論はまったく異なるものである。 なぜか？ 本来線量との関係を検討すべき地方別４群を甲状腺部会が異なった４群とすり替えてしまったからである。(図２)の左が避難地域から会津地域に至る本来線量との関係を分析すべき発見率に地域差のある４群、右が甲状腺部会で線量との関係分析に用いた４群である。 (図２)　地方別４群(左)と甲状腺部会分類「線量別」４群(右) (表３)に甲状腺部会の分類した４群別の発見率を示す。 (表３)UNSCEARC-16,C-18混合線量による甲状腺部会の４群分類 (表３)から一見して理解できるように甲状腺部会分類による20mGy未満群、20~25mGy群、25~30mGy群、30mGy以上群の４群別本格発見率と線量との有意な回帰はない。(図２)の左右の地図、(表２)と(表３)を見比べると両４群の違いが明確になる。この群わけが不自然なことは(図２)右で明らかなように、例えば甲状腺部会分類では最も低い線量地域に福島第一原発に最も近い大熊町や双葉町（白い部分）が分類されてしまっているなど、避難地域の線量が明らかに低い。当初の分析の目的通り、地域別４群の発見率順に、それぞれの群の線量を比較するとUNSCEARデータであっても(図１)に示したように有意な差が証明される。なお、UNSCEAR　C-７の実効線量を使うと、さらに精度はあがり、(図４)に示すようにほとんど直線回帰を示す。 (表４)UNSCEAR　C-７と発見率の回帰 (図４)UNSCEAR　C-７と発見率の回帰 甲状腺部会の結論は、本来比較すべき、発見率に差のあった４地方の線量を比較するのではなく、矛盾を抱える不自然な線量を発見率に差が出ないように別の４群に分けたことによる「間違い」からくるものである。 また甲状腺部会は、先行検査に比べ本格検査で新たな対象を加えたり、先行検査で２次検査にまわった人の大部分が以後もがん発症の危険が高いのに、本格検査対象から除いたりといった、自らコホートを放棄しながら放射線以外のいくつかの因子をあげ、発見率に影響を与える因子補正が必要であるとするが、それなら上記結論を覆すものを数量的に具体的に示さなければならない。 最初に指摘したように避難地域から会津地方に至る４地方(４群)間での発見率の違いを放射線線量の違いで説明できるかという点が、分析の目的であり、甲状腺部会の結論は、恣意的にこの命題を回避したものである。本来比較すべき群を別な群に置き換え回避したという明らかな「間違い」であり、世界中から嘲笑される、程度の低いこじつけに過ぎない。 なお、事故からの観察期間で補正したいくつかの地方別に群分けした人年検出率と線量との関係を分析すると、先行検査であれ、本格検査であれ、多発した甲状腺がんが放射線被ばくに起因することは私どもが常々指摘してきたことであり、次の機会に論じたい。 大手前整肢学園　山本]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>2019年６月８日に実施された福島県第12回甲状腺検査評価部会(以下甲状腺部会)で、「現時点において、甲状腺検査本格検査（検査２ 回目）に発見された甲状腺がんと放射線被ばくの間の関連は認められない」と結論された。<span id="more-4129"></span>甲状腺がん多発の原因は？に全く答えない科学的見地を無視した結論であり、国内外から多くの批判の声が上がっている。<br />
本論説ではまず甲状腺検査本格検査(検査２回目)の発見率結果と放射線被ばくとの関係を分析し、ついでそれとの対比で甲状腺部会結論の重要な科学的誤謬について指摘したい。<br />
(表１)に甲状腺部会がすでに2017年に公表している避難地域、中通り、浜通り、会津の４地方別の先行、本格検査共通受診者での甲状腺がん発見率を示す。例えば避難地域の発見率21.4は先行検査後本格検査までの間に受診者10万人当たり21.4人が発見されたことを示す。この表から明らかに４地域での発見率の差がみられるし、そのことは甲状腺部会も認めざるを得なかったことである。</p>
<p><strong>(表１)　2017年公表された地方別４群の甲状腺がん発見率</strong><br />

<table id="wp-table-reloaded-id-69-no-1" class="wp-table-reloaded wp-table-reloaded-id-69">
<thead>
	<tr class="row-1 odd">
		<th colspan="6" class="column-1 colspan-6">地域別本格検査の悪性発見率</th>
	</tr>
</thead>
<tbody>
	<tr class="row-2 even">
		<td class="column-1">地　域</td><td class="column-2">避難区域<br />
13市町村</td><td class="column-3">中通り</td><td class="column-4">浜通り</td><td class="column-5">会津</td><td class="column-6">計</td>
	</tr>
	<tr class="row-3 odd">
		<td class="column-1">受診数</td><td class="column-2">34,558</td><td class="column-3">152,697</td><td class="column-4">51,053</td><td class="column-5">32,208</td><td class="column-6">270,516</td>
	</tr>
	<tr class="row-4 even">
		<td class="column-1">先行、本格ともに受診数</td><td class="column-2">32,006</td><td class="column-3">140,582</td><td class="column-4">46,406</td><td class="column-5">27,693</td><td class="column-6">246,687</td>
	</tr>
	<tr class="row-5 odd">
		<td class="column-1">悪性者</td><td class="column-2">17</td><td class="column-3">39</td><td class="column-4">10</td><td class="column-5">4</td><td class="column-6">70</td>
	</tr>
	<tr class="row-6 even">
		<td class="column-1">悪性者率</td><td class="column-2">53.1</td><td class="column-3">27.7</td><td class="column-4">21.5</td><td class="column-5">14.4</td><td class="column-6">28.4</td>
	</tr>
	<tr class="row-7 odd">
		<td class="column-1">検査間隔</td><td class="column-2">2.48</td><td class="column-3">2.07</td><td class="column-4">2.18</td><td class="column-5">1.87</td><td class="column-6">2.12</td>
	</tr>
	<tr class="row-8 even">
		<td class="column-1">発見率</td><td class="column-2">21.4</td><td class="column-3">13.4</td><td class="column-4">9.9</td><td class="column-5">7.7</td><td class="column-6">13.4</td>
	</tr>
</tbody>
</table>
</p>
<p>この地方別４群の発見率の地域差が原発事故による放射線被ばくによるかどうかが本論の分析のテーマであり部会のテーマであったはずである。このためには(表２)に示すように、各地方別４群の被ばく線量(推定)の程度と発見率を回帰分析で比べればよい。被ばく線量(推定)については、ここでは甲状腺部会と同様UNSCEAR2013添付資料C-16とC-18を合わせた甲状腺吸収線量を用いた。(表２)の地方別４群のUNSCEAR吸収線量を説明変数としてそれぞれの群の本格発見率を目的変数としたときの単回帰直線を求めた。浜通りと中通りで発見率と線量の関係が逆転しているが、おおむね線量に応じて甲状腺がん発見率が増加するのが見てとれる。</p>
<p><strong>(表２)地方別４群発見率とUNSCEAR　C-16,18甲状腺吸収線量</strong><br />

<table id="wp-table-reloaded-id-70-no-1" class="wp-table-reloaded wp-table-reloaded-id-70">
<thead>
	<tr class="row-1 odd">
		<th class="column-1">地方別4群分類</th><th class="column-2">本格発見率</th><th class="column-3">UNSCEAR吸収線量（mGy）</th>
	</tr>
</thead>
<tbody>
	<tr class="row-2 even">
		<td class="column-1">避難区域</td><td class="column-2">21.42</td><td class="column-3">30.76</td>
	</tr>
	<tr class="row-3 odd">
		<td class="column-1">中通り</td><td class="column-2">13.40</td><td class="column-3">19.15</td>
	</tr>
	<tr class="row-4 even">
		<td class="column-1">浜通り</td><td class="column-2">9.88</td><td class="column-3">21.96</td>
	</tr>
	<tr class="row-5 odd">
		<td class="column-1">会津</td><td class="column-2">7.72</td><td class="column-3">16.61</td>
	</tr>
</tbody>
</table>
</p>
<p>(図１)のグラフがこの(表２)の単回帰直線である。90%の有意水準で発見率と放射線量の回帰が認められる。つまり本格検査の発見率は90%以上の確率で甲状腺吸収線量が増えるにつれ増加すると言える。</p>
<p style="text-align: center;"><strong>(図１)　UNSCEARC-16,C-18と地域別４群発見率の単回帰<br />
<a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-7-1.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-4134" title="528-7-1" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-7-1.png" alt="" width="424" height="222" /></a><br />
</strong></p>
<p>これに対し、冒頭に述べたように甲状腺部会の結論はまったく異なるものである。<br />
なぜか？ 本来線量との関係を検討すべき地方別４群を甲状腺部会が異なった４群とすり替えてしまったからである。(図２)の左が避難地域から会津地域に至る本来線量との関係を分析すべき発見率に地域差のある４群、右が甲状腺部会で線量との関係分析に用いた４群である。</p>
<p style="text-align: center;"><strong>(図２)　地方別４群(左)と甲状腺部会分類「線量別」４群(右)</strong><br />
<a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/527-7-2.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-4135" title="527-7-2" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/527-7-2.png" alt="" width="480" height="360" /></a></p>
<p>(表３)に甲状腺部会の分類した４群別の発見率を示す。</p>
<p><strong>(表３)UNSCEARC-16,C-18混合線量による甲状腺部会の４群分類</strong><br />

<table id="wp-table-reloaded-id-71-no-1" class="wp-table-reloaded wp-table-reloaded-id-71">
<thead>
	<tr class="row-1 odd">
		<th class="column-1">部会分類4地域</th><th class="column-2">本格発見率</th><th class="column-3">UNSCEAR<br />
吸収線量<br />
（mGy）</th>
	</tr>
</thead>
<tbody>
	<tr class="row-2 even">
		<td class="column-1">30mGy以上</td><td class="column-2">12.4</td><td class="column-3">39.0</td>
	</tr>
	<tr class="row-3 odd">
		<td class="column-1">25〜30</td><td class="column-2">11.3</td><td class="column-3">28.5</td>
	</tr>
	<tr class="row-4 even">
		<td class="column-1">20〜25</td><td class="column-2">22.1</td><td class="column-3">22.6</td>
	</tr>
	<tr class="row-5 odd">
		<td class="column-1">20mGy未満</td><td class="column-2">8.9</td><td class="column-3">16.8</td>
	</tr>
</tbody>
</table>
</p>
<p>(表３)から一見して理解できるように甲状腺部会分類による20mGy未満群、20~25mGy群、25~30mGy群、30mGy以上群の４群別本格発見率と線量との有意な回帰はない。(図２)の左右の地図、(表２)と(表３)を見比べると両４群の違いが明確になる。この群わけが不自然なことは(図２)右で明らかなように、例えば甲状腺部会分類では最も低い線量地域に福島第一原発に最も近い大熊町や双葉町（白い部分）が分類されてしまっているなど、避難地域の線量が明らかに低い。当初の分析の目的通り、地域別４群の発見率順に、それぞれの群の線量を比較するとUNSCEARデータであっても(図１)に示したように有意な差が証明される。なお、UNSCEAR　C-７の実効線量を使うと、さらに精度はあがり、(図４)に示すようにほとんど直線回帰を示す。</p>
<p><strong>(表４)UNSCEAR　C-７と発見率の回帰</strong><br />

<table id="wp-table-reloaded-id-72-no-1" class="wp-table-reloaded wp-table-reloaded-id-72">
<thead>
	<tr class="row-1 odd">
		<th class="column-1">地方別4群分類</th><th class="column-2">本格発見率</th><th class="column-3">UNSCEAR<br />
C-7実効線量<br />
（mSv）</th><th class="column-4">Ln UNCEAR<br />
C-7実効線量<br />
（mSv）</th>
	</tr>
</thead>
<tbody>
	<tr class="row-2 even">
		<td class="column-1">避難区域</td><td class="column-2">21.42</td><td class="column-3">2.29</td><td class="column-4">0.83</td>
	</tr>
	<tr class="row-3 odd">
		<td class="column-1">中通り</td><td class="column-2">13.4</td><td class="column-3">0.30</td><td class="column-4">-1.19</td>
	</tr>
	<tr class="row-4 even">
		<td class="column-1">浜通り</td><td class="column-2">9.88</td><td class="column-3">0.19</td><td class="column-4">-1.67</td>
	</tr>
	<tr class="row-5 odd">
		<td class="column-1">会津</td><td class="column-2">7.72</td><td class="column-3">0.09</td><td class="column-4">-2.44</td>
	</tr>
</tbody>
</table>
</p>
<p style="text-align: center;"><strong>(図４)UNSCEAR　C-７と発見率の回帰</strong><br />
<a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-7-4.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-4136" title="528-7-4" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/528-7-4.png" alt="" width="424" height="254" /></a></p>
<p>甲状腺部会の結論は、本来比較すべき、発見率に差のあった４地方の線量を比較するのではなく、矛盾を抱える不自然な線量を発見率に差が出ないように別の４群に分けたことによる「間違い」からくるものである。<br />
また甲状腺部会は、先行検査に比べ本格検査で新たな対象を加えたり、先行検査で２次検査にまわった人の大部分が以後もがん発症の危険が高いのに、本格検査対象から除いたりといった、自らコホートを放棄しながら放射線以外のいくつかの因子をあげ、発見率に影響を与える因子補正が必要であるとするが、それなら上記結論を覆すものを数量的に具体的に示さなければならない。<br />
最初に指摘したように避難地域から会津地方に至る４地方(４群)間での発見率の違いを放射線線量の違いで説明できるかという点が、分析の目的であり、甲状腺部会の結論は、恣意的にこの命題を回避したものである。本来比較すべき群を別な群に置き換え回避したという明らかな「間違い」であり、世界中から嘲笑される、程度の低いこじつけに過ぎない。<br />
なお、事故からの観察期間で補正したいくつかの地方別に群分けした人年検出率と線量との関係を分析すると、先行検査であれ、本格検査であれ、多発した甲状腺がんが放射線被ばくに起因することは私どもが常々指摘してきたことであり、次の機会に論じたい。</p>
<p style="text-align: right;">大手前整肢学園　山本</p>
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