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	<title>医療問題研究会 &#187; 医学論文等</title>
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	<description>エビデンスに基づく保健・医学・薬学（EBM）の実践的研究を！</description>
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		<title>文献紹介（NEWS No.524 p05）</title>
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		<pubDate>Sun, 16 Jun 2019 04:48:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[医学論文等]]></category>
		<category><![CDATA[524号2019年4月発行]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://ebm-jp.com/?p=3995</guid>
		<description><![CDATA[医問研ニュース読者からの情報提供で知り得た文献です。本年3月14日、名古屋市立大学は２件の論文をプレス・リリース(記者発表)しました。論文の筆頭著者はいずれも名古屋市大大学院システム自然科学研究科 村瀬 香 准教授です。 昨年5月「Urology」(泌尿器科学ジャーナル)に掲載された「福島原発事故後の停留精巣の全国的増加」(以下、論文A)および、プレス・リリースの前日「Journal of the American Heart Association(アメリカ心臓協会誌)」に掲載された「福島原発事故後の複雑心奇形の全国的増加」(以下、論文B)と題する論文です。心臓病学と泌尿器科学において影響力の大きい専門誌に掲載され得たことは、福島原発事故による人体への障害性を世界的な議論にする上で注目すべき事柄です。 論文Aの「プレスリリース」では、「停留精巣は出生前に診断することができず、それを理由とする中絶は発生しません」また「頻度の高い先天性奇形の一つであり、一回の手術治療で根治しうるため、その手術件数は先天性疾患に対する原発事故の影響を評価するのに望ましい性質を備えています」「35県94病院における2010-2015年度の手術退院件数データを用いて解析を行なったところ、全年齢層における停留精巣の手術件数は、震災後に13.5%(95%信頼区間：4.7%-23.0%)有意に増加していました」と報告されています。 ＜生殖腺の精巣(睾丸とも呼ぶ)は胎児の腹腔内に発生しますが、成長とともにソケイ部(脚の付け根部分)を通り出生時には陰嚢の中に降りています。「停留精巣」は陰嚢の中に精巣が降りていない状態ですが、そのままでは精子の形成が損なわれるため、生後6ヶ月頃までの自然下降のない場合には1歳頃までに手術を施行します。＞ 論文Bはネット上に公開されています。 研究に至った経過を要約して紹介します。 ・チェルノブイリ原発事故後に先天性心疾患(以下、CHDs：Congenital Heart Diseases)の増加を報告した論文はありますが、研究の方法論的な詳細が欠けているという理由で積極的には容認されていません。 ・2011年の大惨事以後の日本の状況ですが、福島県が始めた福島健康管理調査は妊娠・出産に関しては、日本の他の地域での最近の一般標準と比べても変化はないと報告していました。 ・しかし大惨事による影響について、近隣県を含む全国的な傾向は調査されず、また避難者も充分には調査されていないため、県による調査はインパクトを軽く評価した可能性があります。 ・その上、論文Aが示す調査結果が明らかとなったため、著者らは「CHDsにも同じような傾向があるのではないか？」と考えて、日本胸部外科学会が集計しているデータに注目しました。 ・日本胸部外科学会は2011年の大惨事以前から日本でのCHDのほぼ全ての疾患種類別手術件数を登録していました。この登録方法によって、大惨事とCHDの型(種類)との関連を調べることが出来ました。 ・心臓発生の早期に、不完全さを生じるとCHDsは複雑で重篤なものとなり困難な手術治療が必要となる傾向があります。したがって著者らは、CHDsを複雑性と非複雑性に分けて手術件数の変化を調査しました。 「プレスリリース」では、「解析の結果、乳児(1歳未満児)に対する複雑心奇形の手術件数は、原発事故後におよそ14.2%(95%信頼区間：9.3%-19.4%)の有意な増加が認められ、調査終了時の2014年まで高い水準が維持されていました」との報告です。 著者らは調査の限界として、次の3点を挙げています。①有意な増加は疾患の発生率でなく、手術件数にて評価されていること(複雑なCHDsはしばしば生後1年以内に多種多様な手術を要するので、手術件数の増加がCHDs発生率の増加より高くなる)②著者らが解析したデータには、地域情報(手術が行われた所)と個々人の被ばくレベルについての資料が欠けていること③胸部外科学会のデータは年に一度の集計なので、手術件数が増加し始めた時点を特定出来なかったこと。 「しかし、(CHDsの)発生率のある程度、有意な増加は依然として考えられ得る」と著者らは「結論」で控えめに述べていますが、その限界性にも関わらず、原発事故後に重症心奇形が増加していることは明らかで、その原因は原発事故以外は考えにくく、論文Aとともに、放射線が原因の形成異常の増加を示しており、流産や周産期死亡の増加を支持するデータです。　　 小児科医　伊集院]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>医問研ニュース読者からの情報提供で知り得た文献です。<span id="more-3995"></span>本年3月14日、名古屋市立大学は２件の論文をプレス・リリース(記者発表)しました。論文の筆頭著者はいずれも名古屋市大大学院システム自然科学研究科 村瀬 香 准教授です。</p>
<p>昨年5月「Urology」(泌尿器科学ジャーナル)に掲載された「福島原発事故後の停留精巣の全国的増加」(以下、論文A)および、プレス・リリースの前日「Journal of the American Heart Association(アメリカ心臓協会誌)」に掲載された「福島原発事故後の複雑心奇形の全国的増加」(以下、論文B)と題する論文です。心臓病学と泌尿器科学において影響力の大きい専門誌に掲載され得たことは、福島原発事故による人体への障害性を世界的な議論にする上で注目すべき事柄です。</p>
<p>論文Aの「プレスリリース」では、「停留精巣は出生前に診断することができず、それを理由とする中絶は発生しません」また「頻度の高い先天性奇形の一つであり、一回の手術治療で根治しうるため、その手術件数は先天性疾患に対する原発事故の影響を評価するのに望ましい性質を備えています」「35県94病院における2010-2015年度の手術退院件数データを用いて解析を行なったところ、全年齢層における停留精巣の手術件数は、震災後に13.5%(95%信頼区間：4.7%-23.0%)有意に増加していました」と報告されています。</p>
<p>＜生殖腺の精巣(睾丸とも呼ぶ)は胎児の腹腔内に発生しますが、成長とともにソケイ部(脚の付け根部分)を通り出生時には陰嚢の中に降りています。「停留精巣」は陰嚢の中に精巣が降りていない状態ですが、そのままでは精子の形成が損なわれるため、生後6ヶ月頃までの自然下降のない場合には1歳頃までに手術を施行します。＞</p>
<p>論文Bはネット上に公開されています。<br />
研究に至った経過を要約して紹介します。</p>
<p>・チェルノブイリ原発事故後に先天性心疾患(以下、CHDs：Congenital Heart Diseases)の増加を報告した論文はありますが、研究の方法論的な詳細が欠けているという理由で積極的には容認されていません。<br />
・2011年の大惨事以後の日本の状況ですが、福島県が始めた福島健康管理調査は妊娠・出産に関しては、日本の他の地域での最近の一般標準と比べても変化はないと報告していました。<br />
・しかし大惨事による影響について、近隣県を含む全国的な傾向は調査されず、また避難者も充分には調査されていないため、県による調査はインパクトを軽く評価した可能性があります。<br />
・その上、論文Aが示す調査結果が明らかとなったため、著者らは「CHDsにも同じような傾向があるのではないか？」と考えて、日本胸部外科学会が集計しているデータに注目しました。<br />
・日本胸部外科学会は2011年の大惨事以前から日本でのCHDのほぼ全ての疾患種類別手術件数を登録していました。この登録方法によって、大惨事とCHDの型(種類)との関連を調べることが出来ました。<br />
・心臓発生の早期に、不完全さを生じるとCHDsは複雑で重篤なものとなり困難な手術治療が必要となる傾向があります。したがって著者らは、CHDsを複雑性と非複雑性に分けて手術件数の変化を調査しました。</p>
<p>「プレスリリース」では、「解析の結果、乳児(1歳未満児)に対する複雑心奇形の手術件数は、原発事故後におよそ14.2%(95%信頼区間：9.3%-19.4%)の有意な増加が認められ、調査終了時の2014年まで高い水準が維持されていました」との報告です。</p>
<p>著者らは調査の限界として、次の3点を挙げています。①有意な増加は疾患の発生率でなく、手術件数にて評価されていること(複雑なCHDsはしばしば生後1年以内に多種多様な手術を要するので、手術件数の増加がCHDs発生率の増加より高くなる)②著者らが解析したデータには、地域情報(手術が行われた所)と個々人の被ばくレベルについての資料が欠けていること③胸部外科学会のデータは年に一度の集計なので、手術件数が増加し始めた時点を特定出来なかったこと。</p>
<p>「しかし、(CHDsの)発生率のある程度、有意な増加は依然として考えられ得る」と著者らは「結論」で控えめに述べていますが、その限界性にも関わらず、原発事故後に重症心奇形が増加していることは明らかで、その原因は原発事故以外は考えにくく、論文Aとともに、放射線が原因の形成異常の増加を示しており、流産や周産期死亡の増加を支持するデータです。　　</p>
<p>小児科医　伊集院</p>
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		</item>
		<item>
		<title>文献紹介「より良いヘルスケアのためのEBM宣言」（NEWS No.507 p04）</title>
		<link>http://ebm-jp.com/2018/03/news-507-2017-11-p04/</link>
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		<pubDate>Sun, 04 Mar 2018 03:14:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[医学論文等]]></category>
		<category><![CDATA[507号2017年11月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[［本年6月公表のBMJ(英国医学雑誌)論説］ 「より良いヘルスケアのためのEBM宣言」 患者ケアを支える研究での体系的偏り、無駄、誤り、そして詐欺行為に対する対応 （著者：オックスフォード大学EBMセンターディレクター＆BMJ編集主幹） 先月号では、「Evidence Live」での議論から明らかにされた、現状のエビデンス（調査・研究証拠）が有する問題点を紹介しました。続いて、その問題にいかに対処していくかが「より信頼できるエビデンスを開発する：EBM宣言」と題して述べられていますので紹介します。 「信頼に値するエビデンスを発展させるのに必要なステップ（box 2）はセミナー、円卓討論、オンライン協議および直接のフィードバックを含む、ステークホルダー（利害関係者）との一連の活動を通じて洗練されたものになってきました。 問題の針路を変えるには時間、財源そして努力が必要です。EBMコミュニティはこの事に対して責任を取るべきです。しかしながら、それは巨大なプロジェクトで、世界中の、本質的には異なるグループによって現在リードされているし、これからもリードされるでしょう。 私達は、変革を届けるための最も有効な手段と戦略に注目するよう望みます。そのために、より良質のエビデンスを使ってヘルスケアを改善するために私達は皆、共に仕事をすることが出来ます。 宣言文書とその優位性は生きているドキュメントであり、より良いヘルスケアのために信頼できるエビデンスを援助するべく、ずっと進化するでしょう。 もしあなたが、言いたいことがあって議論に参加したければ、 http://evidencelive.org/manifesto/ を訪れて下さい。」 Box 2: より良い健康のためのEBM宣言 研究の上での、患者、保健専門家そして政策立案者の役割を拡げる 存在するエビデンスの系統的な使用を増やす 研究に基づくエビデンスを適切で再現可能、そして最終利用者が得やすいようにする 疑問の余地のある研究慣習、バイアスそして利益相反を減らす 薬剤と医療機器に対する規制がしっかりとしたもので、透明性を有し、独立したものであることを保証する より良く利用できる臨床ガイドラインを作成する リアルワールドデータのより良い利用を通じて、新しいものの導入、質の向上そして安全性を支える 情報提供をうけた選択をするために、証拠に基づくヘルスケアにおいて、専門家、政策立案者および一般市民を教育する 証拠に基づく医療（EBM）での次世代のリーダーを勇気づける ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この「EBM manifesto（宣言）」は今年6月オックスフォード大学で開催されたEvidence Liveの開始時、筆頭著者のCarl Heneghan氏より公表されました。 ブログ「私がEvidence Live 2017から学んだこと：EBMのなかに『E』をfix（定着）させること」では、会議への参加者がそれぞれの調査・研究でもって、このmanifestoの作成に関わっていることがうかがわれました。医問研の例会で、「統計でウソをつく法を見破る」に続いて「臨床薬理論文を批判的に読む」と題する寺岡章雄氏の報告を受けて「エビデンス」の問題点を学んで来ているので、この論説の重要さを感じ取れたのかな？思っています。 伊集院]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><!-- p.p1 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 10.0px 'MS Mincho'} p.p2 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; text-align: justify; text-indent: 5.4px; font: 12.0px 'MS Mincho'} span.s1 {font: 10.0px Times; letter-spacing: 0.0px} span.s2 {letter-spacing: 0.0px} span.s3 {font: 12.0px Times; letter-spacing: 0.0px} -->［本年6月公表のBMJ(英国医学雑誌)論説］<br />
<strong>「より良いヘルスケアのためのEBM宣言」<br />
</strong>患者ケアを支える研究での体系的偏り、無駄、誤り、そして詐欺行為に対する対応<br />
（著者：オックスフォード大学EBMセンターディレクター＆BMJ編集主幹）<span id="more-3545"></span></p>
<p>先月号では、「Evidence Live」での議論から明らかにされた、現状のエビデンス（調査・研究証拠）が有する問題点を紹介しました。続いて、その問題にいかに対処していくかが「より信頼できるエビデンスを開発する：EBM宣言」と題して述べられていますので紹介します。</p>
<p>「信頼に値するエビデンスを発展させるのに必要なステップ（box 2）はセミナー、円卓討論、オンライン協議および直接のフィードバックを含む、ステークホルダー（利害関係者）との一連の活動を通じて洗練されたものになってきました。<br />
問題の針路を変えるには時間、財源そして努力が必要です。EBMコミュニティはこの事に対して責任を取るべきです。しかしながら、それは巨大なプロジェクトで、世界中の、本質的には異なるグループによって現在リードされているし、これからもリードされるでしょう。<br />
私達は、変革を届けるための最も有効な手段と戦略に注目するよう望みます。そのために、より良質のエビデンスを使ってヘルスケアを改善するために私達は皆、共に仕事をすることが出来ます。<br />
宣言文書とその優位性は生きているドキュメントであり、より良いヘルスケアのために信頼できるエビデンスを援助するべく、ずっと進化するでしょう。<br />
もしあなたが、言いたいことがあって議論に参加したければ、<br />
http://evidencelive.org/manifesto/  を訪れて下さい。」</p>
<p>Box 2: より良い健康のためのEBM宣言</p>
<ul>
<li>研究の上での、患者、保健専門家そして政策立案者の役割を拡げる</li>
<li>存在するエビデンスの系統的な使用を増やす</li>
<li>研究に基づくエビデンスを適切で再現可能、そして最終利用者が得やすいようにする</li>
<li>疑問の余地のある研究慣習、バイアスそして利益相反を減らす</li>
<li>薬剤と医療機器に対する規制がしっかりとしたもので、透明性を有し、独立したものであることを保証する</li>
<li>より良く利用できる臨床ガイドラインを作成する</li>
<li>リアルワールドデータのより良い利用を通じて、新しいものの導入、質の向上そして安全性を支える</li>
<li>情報提供をうけた選択をするために、証拠に基づくヘルスケアにおいて、専門家、政策立案者および一般市民を教育する</li>
<li>証拠に基づく医療（EBM）での次世代のリーダーを勇気づける</li>
</ul>
<p>・・・・・・・・・・・・・・・・・・<br />
この「EBM manifesto（宣言）」は今年6月オックスフォード大学で開催されたEvidence Liveの開始時、筆頭著者のCarl Heneghan氏より公表されました。<br />
ブログ「私がEvidence Live 2017から学んだこと：EBMのなかに『E』をfix（定着）させること」では、会議への参加者がそれぞれの調査・研究でもって、このmanifestoの作成に関わっていることがうかがわれました。医問研の例会で、「統計でウソをつく法を見破る」に続いて「臨床薬理論文を批判的に読む」と題する寺岡章雄氏の報告を受けて「エビデンス」の問題点を学んで来ているので、この論説の重要さを感じ取れたのかな？思っています。</p>
<p style="text-align: right;">伊集院</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>文献紹介 より良いヘルスケアのためのEBM宣言 （その1）（NEWS No.506 p03）</title>
		<link>http://ebm-jp.com/2018/01/news-506-2017-10-p03/</link>
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		<pubDate>Mon, 15 Jan 2018 08:17:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[医学論文等]]></category>
		<category><![CDATA[506号2017年10月発行]]></category>

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		<description><![CDATA[このeditorial（論説）は本年6月、BMJ（英国医学雑誌）に公表されました。副題は「患者ケアを支える研究での、体系的な偏り、無駄、誤り、そして詐欺行為に対する対応」となっています。著者は、オックスフォード大学EBMセンターのdirectorsとBMJ編集主幹の人々です。 著者達は「Evidence Live」と称する”より良いヘルスケアのためのエビデンスを開発、普及、実行する”ための会議を毎年開催してきました。「この仕事や他の企画を通じて我々は、臨床実践の基礎研究から実施までに及ぶエビデンス生態系の広範囲にわたる本質的な問題を知るが、またその進歩と解決法をも知る」と序段に述べています。 現状のエビデンスの「本質的問題」について、著者達は「なぜ我々はエビデンスを信頼できないか？」との見出しを付けて述べています。 『公表されている殆どの研究は少なくとも、ある程度は人を誤らせるもので、研究所見を実際に履行したり理解するのを損なう。実践への理解の欠如は、以下に述べることによって一層悪くなっている・・・商業上と学術上の既得権が十分、管理されていない；研究日程でのバイアス（しばしば、研究課題と成果のなかに患者の全体像を考慮していないことによる）；透明性と独立した綿密な調査が無いためプロトコールをフォローしたり、早くに中止できなかった拙いデザインの治験；代理著者；出版や報道でのバイアス；そして過大解釈や誤用されたり、訂正されない誤りを含んだり、見破られなかった詐欺を隠している結果など。 拙いエビデンスは拙い臨床決定をもたらす。臨床家が公表されたエビデンスを判断し、いかに行動すべきかをアドバイスするために多くの組織が出現してきた。これらはまた、信頼に足りないガイドラインの作成、規制上の失敗、有害薬の回収遅れのような問題に包囲されている。集合的にはこれらの失敗は、治療費の拡大、医療過剰（医療化、過剰診断、過剰治療など、関連する概念を含む）、そして避けられる損害などの一因となっている』と批判しています。 次の「Box1」は、EBMの発展に対立している例を具体的に示したものです。 Box 1：「現状のエビデンスでの問題点」 （各項目には参照文献が付記されています） 画期的なレビュー（再検討）では、全てのトライアル（治験）のうち半分は公表されず、negative trialの結果に比べてpositive trialが2倍は公表されるようであると示唆していた 薬の治験費用は、10年間に5倍になり、新薬の開発を妨げている 現在、研究費の85%はムダになっている 系統的なレビュー研究では、92のコクランレビューのうち86%は主たるharm outcome（有害な予後）を含まなかった 39の研究を対象とする系統的なレビューでは、共有されるべき臨床決定戦略を評価するしっかりした研究がなかった 2009年から2014年、製薬会社は犯罪行為や民法違反により総額130億ドルの罰金を課された・・・このような問題の再発防止のための組織的変革は起きなかった 診療ガイドラインの著者とスポンサーとの利益相反を禁止あるいは制限するよう繰り返しの要望に拘らず問題は残っている 科学者の34%は疑問の余地のある研究慣習を報告している、その中には、統計的有意差を求めてのデータの掘り起し（mining）、予後の選択的報告、予後の取り換え、出版バイアス、プロトコールの逸脱そして利益相反の隠匿を含んでいる BMJの著者と査読者9036人に対する2012年の調査では、回答した2782人（31%）の中の13%が、英国の科学者や医師が公表目的に研究データを不適当に調整、変更や偽造したことを証言したり直接知っていた 630文献の著者のうち8%は、著者自身についての申立て（authorship statement）に嘘をついたことを認めた 次回は「EBM宣言」の紹介です。 伊集院 &#8212;&#8212;- ＜編集より＞ EBMは1990年代より、臨床医学を大きく発展させた科学です。それまでの、「権威」などの経験に基づいたり、生理学・化学を直接応用した、人間での科学的評価ができていない医療から、人間を対象とした臨床試験の科学性を評価する方法論、RCTのシステマティックレビューを頂点とする、評価基準をつくりました。そのことにより、現在実行できる最善の医療を提供すると共に、臨床医学にも基礎医学にも、今後の研究課題を提供する上で、かってなかった貢献をしています。今や、EBMの推進なしに科学的医療はありえません。 しかし、主にグローバル製薬企業の利益至上戦略がEBMを邪魔として、巨大な力を注いでEBMを歪めようとしています。それとの闘いなしに、EBMの推進は望めないことが明白になってきました。その、具体的な歪曲の例を分析し、それとの闘いの方針を出しているのが、ここに紹介したBMJ論文の意義です。今回の紹介論文は、この脈絡で読んでいただくものです。医問研は、多少ともこれらの闘いの一環を担ってきましたので、これらの論文を参考として、今後ともその努力を続けてゆきます。同時に、それはEBMに対する疑問や様々な意見との、科学的な討議をしてゆくことだと、今回のシンポは教えてくれたと思います。（はやし小児科　林）]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>このeditorial（論説）は本年6月、BMJ（英国医学雑誌）に公表されました。<span id="more-3515"></span>副題は「患者ケアを支える研究での、体系的な偏り、無駄、誤り、そして詐欺行為に対する対応」となっています。著者は、オックスフォード大学EBMセンターのdirectorsとBMJ編集主幹の人々です。</p>
<p>著者達は「Evidence Live」と称する”より良いヘルスケアのためのエビデンスを開発、普及、実行する”ための会議を毎年開催してきました。「この仕事や他の企画を通じて我々は、臨床実践の基礎研究から実施までに及ぶエビデンス生態系の広範囲にわたる本質的な問題を知るが、またその進歩と解決法をも知る」と序段に述べています。</p>
<p>現状のエビデンスの「本質的問題」について、著者達は「なぜ我々はエビデンスを信頼できないか？」との見出しを付けて述べています。</p>
<p>『公表されている殆どの研究は少なくとも、ある程度は人を誤らせるもので、研究所見を実際に履行したり理解するのを損なう。実践への理解の欠如は、以下に述べることによって一層悪くなっている・・・商業上と学術上の既得権が十分、管理されていない；研究日程でのバイアス（しばしば、研究課題と成果のなかに患者の全体像を考慮していないことによる）；透明性と独立した綿密な調査が無いためプロトコールをフォローしたり、早くに中止できなかった拙いデザインの治験；代理著者；出版や報道でのバイアス；そして過大解釈や誤用されたり、訂正されない誤りを含んだり、見破られなかった詐欺を隠している結果など。</p>
<p>拙いエビデンスは拙い臨床決定をもたらす。臨床家が公表されたエビデンスを判断し、いかに行動すべきかをアドバイスするために多くの組織が出現してきた。これらはまた、信頼に足りないガイドラインの作成、規制上の失敗、有害薬の回収遅れのような問題に包囲されている。集合的にはこれらの失敗は、治療費の拡大、医療過剰（医療化、過剰診断、過剰治療など、関連する概念を含む）、そして避けられる損害などの一因となっている』と批判しています。</p>
<p>次の「Box1」は、EBMの発展に対立している例を具体的に示したものです。</p>
<p>Box 1：「現状のエビデンスでの問題点」<br />
（各項目には参照文献が付記されています）</p>
<ul>
<li>画期的なレビュー（再検討）では、全てのトライアル（治験）のうち半分は公表されず、negative trialの結果に比べてpositive trialが2倍は公表されるようであると示唆していた</li>
<li>薬の治験費用は、10年間に5倍になり、新薬の開発を妨げている</li>
<li>現在、研究費の85%はムダになっている</li>
<li>系統的なレビュー研究では、92のコクランレビューのうち86%は主たるharm outcome（有害な予後）を含まなかった</li>
<li>39の研究を対象とする系統的なレビューでは、共有されるべき臨床決定戦略を評価するしっかりした研究がなかった</li>
<li>2009年から2014年、製薬会社は犯罪行為や民法違反により総額130億ドルの罰金を課された・・・このような問題の再発防止のための組織的変革は起きなかった</li>
<li>診療ガイドラインの著者とスポンサーとの利益相反を禁止あるいは制限するよう繰り返しの要望に拘らず問題は残っている</li>
<li>科学者の34%は疑問の余地のある研究慣習を報告している、その中には、統計的有意差を求めてのデータの掘り起し（mining）、予後の選択的報告、予後の取り換え、出版バイアス、プロトコールの逸脱そして利益相反の隠匿を含んでいる</li>
<li>BMJの著者と査読者9036人に対する2012年の調査では、回答した2782人（31%）の中の13%が、英国の科学者や医師が公表目的に研究データを不適当に調整、変更や偽造したことを証言したり直接知っていた</li>
<li>630文献の著者のうち8%は、著者自身についての申立て（authorship statement）に嘘をついたことを認めた</li>
</ul>
<p>次回は「EBM宣言」の紹介です。</p>
<p style="text-align: right;">伊集院</p>
<p style="text-align: left;">&#8212;&#8212;-</p>
<p style="text-align: left;">
<div id="_mcePaste">＜編集より＞</div>
<div id="_mcePaste">EBMは1990年代より、臨床医学を大きく発展させた科学です。それまでの、「権威」などの経験に基づいたり、生理学・化学を直接応用した、人間での科学的評価ができていない医療から、人間を対象とした臨床試験の科学性を評価する方法論、RCTのシステマティックレビューを頂点とする、評価基準をつくりました。そのことにより、現在実行できる最善の医療を提供すると共に、臨床医学にも基礎医学にも、今後の研究課題を提供する上で、かってなかった貢献をしています。今や、EBMの推進なしに科学的医療はありえません。</div>
<p>しかし、主にグローバル製薬企業の利益至上戦略がEBMを邪魔として、巨大な力を注いでEBMを歪めようとしています。それとの闘いなしに、EBMの推進は望めないことが明白になってきました。その、具体的な歪曲の例を分析し、それとの闘いの方針を出しているのが、ここに紹介したBMJ論文の意義です。今回の紹介論文は、この脈絡で読んでいただくものです。医問研は、多少ともこれらの闘いの一環を担ってきましたので、これらの論文を参考として、今後ともその努力を続けてゆきます。同時に、それはEBMに対する疑問や様々な意見との、科学的な討議をしてゆくことだと、今回のシンポは教えてくれたと思います。（はやし小児科　林）</p>
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		<title>ドイツの雑誌Strahlentelex「福島原発事故の影響　日本における死産、周産期死亡および乳幼児の死亡―2001年から2015年にかけてのトレンド分析のアップデート」和訳全文</title>
		<link>http://ebm-jp.com/2017/02/media2017001/</link>
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		<pubDate>Wed, 15 Feb 2017 00:48:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[メディア掲載]]></category>
		<category><![CDATA[医学論文等]]></category>
		<category><![CDATA[Strahlentele]]></category>
		<category><![CDATA[ドイツ]]></category>
		<category><![CDATA[周産期死亡率]]></category>
		<category><![CDATA[福島第一原発]]></category>

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		<description><![CDATA[2017/4/24記　2017年4月の小児科学会の討議資料に所収しました。修正が加わっておりますので、こちらでお読みください。 この論文はドイツの雑誌Strahlentelexに掲載された、12週以後の死産と生後1年未満の死亡と、Medicineに掲載された周産期死亡が、福島原発事故後に増加していることを2015年末までの最新のデータを使い証明した論文です。 医問研の森、林が周産期死亡論文の一部を担当したことなどで著者として名前が掲載されています。 医問研ニュース読者でもあるドイツ在住の桂木忍氏が大変分かり易い日本語に訳してくれています。ぜひ一読していただきたい論文です。 （私たちのホームページに掲載することなどを快く許可していただいた雑誌Strahlentelexと桂木氏に深謝いたします） 「日本における死産、周産期死亡および乳幼児の死亡―2001年から2015年にかけてのトレンド分析のアップデート」全文PDF（2017/3/6最終校正後の文章に変更します） &#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8211; 2017/3/6記 医問研が掲載稿のバージョンを間違っておりましたので、お詫びし、訂正された最終稿に入れ替えましたので、ご了承ください。 図7の説明で 誤「1標準誤差」　→　正「2標準誤差」 誤「左」　→　「右」 「高度汚染県」に「岩手県」が抜けていました。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><span style="color: #ff0000;">2017/4/24記　2017年4月の小児科学会の討議資料に所収しました。修正が加わっておりますので、<a href="http://ebm-jp.com/2017/04/201704-pamphlet-shonika-gakkai/">こちら</a>でお読みください。</span></p>
<p>この論文はドイツの雑誌<em>Strahlentelex</em>に掲載された、12週以後の死産と生後1年未満の死亡と、<em>Medicine</em>に掲載された周産期死亡が、福島原発事故後に増加していることを2015年末までの最新のデータを使い証明した論文です。<span id="more-3151"></span> 医問研の森、林が周産期死亡論文の一部を担当したことなどで著者として名前が掲載されています。  医問研ニュース読者でもあるドイツ在住の桂木忍氏が大変分かり易い日本語に訳してくれています。ぜひ一読していただきたい論文です。  （私たちのホームページに掲載することなどを快く許可していただいた雑誌Strahlentelexと桂木氏に深謝いたします）</p>
<h6><a href="https://dl.dropboxusercontent.com/u/36733026/media-2017001-collection20170314-Stx_17_722-723_Scherb-etal_jap.pdf" target="_blank">「日本における死産、周産期死亡および乳幼児の死亡―2001年から2015年にかけてのトレンド分析のアップデート」全文PDF</a>（2017/3/6最終校正後の文章に変更します）</h6>
<p>&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8211;  2017/3/6記</p>
<p>医問研が掲載稿のバージョンを間違っておりましたので、お詫びし、訂正された最終稿に入れ替えましたので、ご了承ください。</p>
<p>図<strong>7</strong>の説明で</p>
<ul>
<li>誤「<span style="color: #ff0000;">1</span>標準誤差」　→　正「<span style="color: #ff0000;">2</span>標準誤差」</li>
<li>誤「左」　→　「右」</li>
<li>「高度汚染県」に「岩手県」が抜けていました。</li>
</ul>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>文献紹介（NEWS No.483 p05）</title>
		<link>http://ebm-jp.com/2016/02/news-483-2015-11-p05/</link>
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		<pubDate>Thu, 25 Feb 2016 02:40:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[医学論文等]]></category>
		<category><![CDATA[483号2015年11月発行]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://ebm-jp.com/?p=2621</guid>
		<description><![CDATA[先月号にて、国際がん研究機関（IARC：International Agency for Research on Cancer）が原子力施設労働者（308,297人）を対象として「低線量被ばくによる白血病増加」を明らかにした論文（フォローアップ《経過観察》期間：822万人・年）を紹介しましたが、IARCは引き続いて、同じ調査対象集団での「固形がん増加」を示した論文をイギリス医師会雑誌（BMJ：British Medical Journal）に公表しました。 1990年代に、原子力施設労働者での発がんリスクに関する国際的な調査研究がUSA・UK（イギリス）・フランスの3ヶ国で共通のプロトコール（調査方式）を用いて実施されましたが、この研究はその後15ヶ国を含むまでに拡大しました（Cardisらの報告:2005年）。 15ヶ国調査に含まれる、初めの頃の核労働者についての情報はかなりの大部分が上記3ヶ国の労働者集団から得られていました。 最近、調査更新されていた3ヶ国の集団がプールされ、国際原子力施設労働者調査　（INWORKS : International Nuclear WORKers Study ）として、がん死亡率の疫学的分析が行われました。 この集団は核労働者については世界最大、また最も昔からの集団で、そして最も情報量の多いグループです。フォローアップ最終時点までに66,632人（22%）の死亡が確認され、17,957人は固形がんによる死亡でした。 フォローアップ期間の中央値（この値の上下で調査対象集団人数が同数）は26年、雇用期間の中央値は12年、フォローアップ終了時の到達年齢の中央値は58歳、集団の87%が男性で、集団の全累積被ばく線量の97%は男性の被ばくによるものでした。 対象集団各人が働いている間に受けた結腸(注)での累積被ばく線量の最大値は1331.7mGy（≒mSv）でしたが、平均値は20.9mGy、集団の90%は53mGyまでの被ばく線量で、中央値は4.1mGyですから、集団での累積被ばく線量の分布は、100mSv以下と言われる「低線量」でもかなり低値の方へ強く偏ったものとなります。 （注）国際放射線防護委員会（ICRP）が勧告の主要な根拠としている、日本の原爆被爆生存者を対象とする「寿命調査（LSS：Life Span Study）」での固形がん分析も結腸線量を用いています。 この分布を考えても、福島原発事故による放射能汚染地域で「復興加速」と称して施行されている、子ども・妊婦を含む一般人を対象としての「避難指示解除」の上限線量（一年あたり20mSv）は異常に高いレベルの被ばくを強いていると言えます。 職場での被ばく終了後10年経った時点での、白血病を除く全がんによる死亡率は累積線量と共に増加し、1000mGy（＝1Gy）あたり1.48倍の増加でした。 全固形がんによる死亡率も累積線量に伴い増加し、3ヶ国それぞれで1Gyあたり1.47倍の増加でした。 なお、喫煙やアスベストの発がん作用と関係のある肺がんと胸膜がんによる死亡を除いても、同じ結果でした。 1945年に被ばくした生存者を1950年から1997年まで追跡して、固形がんと非がん疾患の死亡率を報告したLSS第13報（2003年）では、被ばく時30歳の男性70歳での固形がん死亡率は1Svあたり1.37倍でしたから、この論文の発がんリスクはLSSより高い値になっています。 2007年ICRPは、LSSから得られた放射線発がんリスクを、低線量被ばくでは1/2にするように勧告しています。 しかし、この論文の著者らは「この調査が付け加えたこと」として以下のように述べています。 「高線量被ばくは本質的に、低線量被ばくより危険であるというbelief（信念・信仰）に反して、核労働者での被ばく線量当たりの発がんリスクは、日本人の原爆生存者での研究から得られた評価と同様のものであった。」 小児科医　伊集院]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>先月号にて、国際がん研究機関（IARC：International Agency for Research on Cancer）が原子力施設労働者（308,297人）を対象として「低線量被ばくによる白血病増加」を明らかにした論文（フォローアップ《経過観察》期間：822万人・年）を紹介しましたが、IARCは引き続いて、同じ調査対象集団での「固形がん増加」を示した論文をイギリス医師会雑誌（BMJ：British Medical Journal）に公表しました。<span id="more-2621"></span></p>
<p>1990年代に、原子力施設労働者での発がんリスクに関する国際的な調査研究がUSA・UK（イギリス）・フランスの3ヶ国で共通のプロトコール（調査方式）を用いて実施されましたが、この研究はその後15ヶ国を含むまでに拡大しました（Cardisらの報告:2005年）。<br />
15ヶ国調査に含まれる、初めの頃の核労働者についての情報はかなりの大部分が上記3ヶ国の労働者集団から得られていました。</p>
<p>最近、調査更新されていた3ヶ国の集団がプールされ、国際原子力施設労働者調査　（INWORKS : International Nuclear WORKers Study ）として、がん死亡率の疫学的分析が行われました。<br />
この集団は核労働者については世界最大、また最も昔からの集団で、そして最も情報量の多いグループです。フォローアップ最終時点までに66,632人（22%）の死亡が確認され、17,957人は固形がんによる死亡でした。</p>
<p>フォローアップ期間の中央値（この値の上下で調査対象集団人数が同数）は26年、雇用期間の中央値は12年、フォローアップ終了時の到達年齢の中央値は58歳、集団の87%が男性で、集団の全累積被ばく線量の97%は男性の被ばくによるものでした。</p>
<p>対象集団各人が働いている間に受けた結腸(注)での累積被ばく線量の最大値は1331.7mGy（≒mSv）でしたが、平均値は20.9mGy、集団の90%は53mGyまでの被ばく線量で、中央値は4.1mGyですから、集団での累積被ばく線量の分布は、100mSv以下と言われる「低線量」でもかなり低値の方へ強く偏ったものとなります。</p>
<p>（注）国際放射線防護委員会（ICRP）が勧告の主要な根拠としている、日本の原爆被爆生存者を対象とする「寿命調査（LSS：Life Span Study）」での固形がん分析も結腸線量を用いています。</p>
<p>この分布を考えても、福島原発事故による放射能汚染地域で「復興加速」と称して施行されている、子ども・妊婦を含む一般人を対象としての「避難指示解除」の上限線量（一年あたり20mSv）は異常に高いレベルの被ばくを強いていると言えます。</p>
<p>職場での被ばく終了後10年経った時点での、白血病を除く全がんによる死亡率は累積線量と共に増加し、1000mGy（＝1Gy）あたり1.48倍の増加でした。<br />
全固形がんによる死亡率も累積線量に伴い増加し、3ヶ国それぞれで1Gyあたり1.47倍の増加でした。<br />
なお、喫煙やアスベストの発がん作用と関係のある肺がんと胸膜がんによる死亡を除いても、同じ結果でした。</p>
<p>1945年に被ばくした生存者を1950年から1997年まで追跡して、固形がんと非がん疾患の死亡率を報告したLSS第13報（2003年）では、被ばく時30歳の男性70歳での固形がん死亡率は1Svあたり1.37倍でしたから、この論文の発がんリスクはLSSより高い値になっています。</p>
<p>2007年ICRPは、LSSから得られた放射線発がんリスクを、低線量被ばくでは1/2にするように勧告しています。</p>
<p>しかし、この論文の著者らは「この調査が付け加えたこと」として以下のように述べています。</p>
<p>「高線量被ばくは本質的に、低線量被ばくより危険であるというbelief（信念・信仰）に反して、核労働者での被ばく線量当たりの発がんリスクは、日本人の原爆生存者での研究から得られた評価と同様のものであった。」</p>
<p style="text-align: right;">小児科医　伊集院</p>
]]></content:encoded>
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		<title>タミフルの乱用を招いた日本感染症学会提言の撤回を求める緊急学術集会（2010年4月）</title>
		<link>http://ebm-jp.com/2010/04/tamiflu/</link>
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		<pubDate>Thu, 01 Apr 2010 02:28:16 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[医学論文等]]></category>
		<category><![CDATA[インフルエンザ]]></category>

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		<description><![CDATA[タミフルの乱用を招いた日本感染症学会提言の撤回を求める緊急学術集会 日時：2010年　4月4日(日)15時-18時 会場：キャンパスプラザ京都(京都駅前；地図参照) http://csvr15.consortium.or.jp/campusplaza/access.html 4月5日-6日に日本感染症学会が京都で開催されます。同学会は去年の｢新型｣インフルエンザ騒動で5月21日早々に緊急提言を発表し、｢新型｣インフ ルエンザの脅威を煽り、予防投与も含めて早期からのタミフルなど抗インフルエンザ剤の使用を推奨しています。その後も9月に「新型インフルエンザ診療ガイ ドライン」を、12月と1月には提言第2版、第3版を発表しています。しかし、タミフルは突然死や異常行動による事故死などの危険性があります。さらに、 インフルエンザに対する予防効果はなく、発熱期間を1日ほど短縮するだけで、合併症も予防しません。科学的根拠に基づいて無効で危険な薬剤の使用を避ける よう呼び掛けるべき学会が、事実上無制限なタミフル使用を推奨する提言やガイドラインをつくったことは、診療方針を誤らせ、多くの被害を生みだした可能性 があります。実際に｢新型｣インフルエンザによる死亡例とされている症例の多くはタミフルが関与している可能性が極めて高いのです。 私たちは、｢新型｣をも含めてインフルエンザにはタミフルは無効かつ危険であることを訴え続けてきました。集会では、同学会の提言に科学的検証を加え、 日本感染症学会にはタミフルなどの抗インフルエンザ剤使用を柱とする提言を撤回することを求めます。多くの方の参加を呼びかけます。 主催：医療問題研究会、共催：NPO医薬ビジランスセンター]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/600px-OseltamivirJapan.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-19" title="600px-Oseltamivir(Japan)" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/600px-OseltamivirJapan-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /></a>タミフルの乱用を招いた日本感染症学会提言の撤回を求める緊急学術集会<br />
日時：2010年　4月4日(日)15時-18時<br />
会場：キャンパスプラザ京都(京都駅前；地図参照)<br />
<a href="http://csvr15.consortium.or.jp/campusplaza/access.html" target="_blank">http://csvr15.consortium.or.jp/campusplaza/access.html</a><br />
<span id="more-4"></span><br />
4月5日-6日に日本感染症学会が京都で開催されます。同学会は去年の｢新型｣インフルエンザ騒動で5月21日早々に緊急提言を発表し、｢新型｣インフ ルエンザの脅威を煽り、予防投与も含めて早期からのタミフルなど抗インフルエンザ剤の使用を推奨しています。その後も9月に「新型インフルエンザ診療ガイ ドライン」を、12月と1月には提言第2版、第3版を発表しています。しかし、タミフルは突然死や異常行動による事故死などの危険性があります。さらに、 インフルエンザに対する予防効果はなく、発熱期間を1日ほど短縮するだけで、合併症も予防しません。科学的根拠に基づいて無効で危険な薬剤の使用を避ける よう呼び掛けるべき学会が、事実上無制限なタミフル使用を推奨する提言やガイドラインをつくったことは、診療方針を誤らせ、多くの被害を生みだした可能性 があります。実際に｢新型｣インフルエンザによる死亡例とされている症例の多くはタミフルが関与している可能性が極めて高いのです。</p>
<p>私たちは、｢新型｣をも含めてインフルエンザにはタミフルは無効かつ危険であることを訴え続けてきました。集会では、同学会の提言に科学的検証を加え、 日本感染症学会にはタミフルなどの抗インフルエンザ剤使用を柱とする提言を撤回することを求めます。多くの方の参加を呼びかけます。</p>
<p>主催：医療問題研究会、共催：NPO医薬ビジランスセンター</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>第3 回社会保障基礎講座のご案内　｢新型｣インフルエンザ問題を通じてみる日本の医療の矛盾（2010年2月）</title>
		<link>http://ebm-jp.com/2010/02/social-security-course/</link>
		<comments>http://ebm-jp.com/2010/02/social-security-course/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 01 Feb 2010 02:34:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[医学論文等]]></category>
		<category><![CDATA[インフルエンザ]]></category>

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		<description><![CDATA[日時：2010年　2 月14 日(日)13:30〜 場所：阿倍野市民学習センター講堂 （JR･地下鉄御堂筋線天王寺駅より阿倍野筋を南へ徒歩8 分、 地下鉄谷町線阿倍野駅よりすぐ。あべのベルタ3 階：地図参照） 現在インフルエンザシーズンですが、昨年の｢新型｣インフルエンザ騒動は非常に奇異なものでした。 学校の一斉休校、集会やイベントの中止、感染者が誹謗中傷の的になる、咳払いやマスク未着用では 白眼視される。水際対策にこだわり空港での厳重な検疫など、バイオテロでも発生したかのような 仰々しい対応が繰り広げられ、致死性の高い恐怖の感染症という誤ったイメージが刷り込まれ、隔 離・停留措置という人権侵害が感染拡大防止名目で正当化されました。 ｢新型｣インフルエンザは強毒性でもなく、政府のとった措置は誤りであったわけですが、国内発生 確認前の5 月7 日時点で舛添厚労相(当時)は｢危機管理は過剰なぐらいやってもいい｣と述べており、 ｢新型｣騒動を利用して政府が危機管理、国民統制の壮大な実験を目論んだのではないかと疑われます。 関西経済の損失1312 億円(関経連試算)とも言われますが、誹謗中傷された感染者や検疫措置で行動制 限された人々は謝罪を受けたのでしょうか？発熱相談、発熱外来はパンクして、通常の診療が阻害さ れました。突然死の危険のあるタミフルが事実上小児にも容認され、｢新型｣ワクチン待望の世論が誘 導されました。 今回の講座では、｢新型｣騒動をめぐる経過、医療や公衆衛生の現場が強いられた状況を冷静に振り 返り、危機管理や国民統制への流れを批判し、また、いかに根拠のない検疫体制やインフルエンザ対 策が行われているか、そしていかに製薬企業や癒着している医療行政が医療をゆがめているかを検証 したいと思います。 反貧困・公的保障の会ホームページ： http://hanhinkon.exblog.jp/ みるめ君による報告記事： http://union-milme.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/2009-6029.html]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>日時：2010年　2 月14 日(日)13:30〜<br />
場所：阿倍野市民学習センター講堂<br />
（JR･地下鉄御堂筋線天王寺駅より阿倍野筋を南へ徒歩8 分、<br />
地下鉄谷町線阿倍野駅よりすぐ。あべのベルタ3 階：地図参照）</p>
<p>現在インフルエンザシーズンですが、昨年の｢新型｣インフルエンザ騒動は非常に奇異なものでした。<br />
<span id="more-13"></span> 学校の一斉休校、集会やイベントの中止、感染者が誹謗中傷の的になる、咳払いやマスク未着用では<br />
白眼視される。水際対策にこだわり空港での厳重な検疫など、バイオテロでも発生したかのような<br />
仰々しい対応が繰り広げられ、致死性の高い恐怖の感染症という誤ったイメージが刷り込まれ、隔<br />
離・停留措置という人権侵害が感染拡大防止名目で正当化されました。<br />
｢新型｣インフルエンザは強毒性でもなく、政府のとった措置は誤りであったわけですが、国内発生<br />
確認前の5 月7 日時点で舛添厚労相(当時)は｢危機管理は過剰なぐらいやってもいい｣と述べており、<br />
｢新型｣騒動を利用して政府が危機管理、国民統制の壮大な実験を目論んだのではないかと疑われます。<br />
関西経済の損失1312 億円(関経連試算)とも言われますが、誹謗中傷された感染者や検疫措置で行動制<br />
限された人々は謝罪を受けたのでしょうか？発熱相談、発熱外来はパンクして、通常の診療が阻害さ<br />
れました。突然死の危険のあるタミフルが事実上小児にも容認され、｢新型｣ワクチン待望の世論が誘<br />
導されました。<br />
今回の講座では、｢新型｣騒動をめぐる経過、医療や公衆衛生の現場が強いられた状況を冷静に振り<br />
返り、危機管理や国民統制への流れを批判し、また、いかに根拠のない検疫体制やインフルエンザ対<br />
策が行われているか、そしていかに製薬企業や癒着している医療行政が医療をゆがめているかを検証<br />
したいと思います。</p>
<p>反貧困・公的保障の会ホームページ：<br />
<a href="http://hanhinkon.exblog.jp/" target="_blank">http://hanhinkon.exblog.jp/</a></p>
<p>みるめ君による報告記事：<br />
<a href="http://union-milme.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/2009-6029.html" target="_blank">http://union-milme.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/2009-6029.html</a></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>子どもの虐待の防止（2009年6月）</title>
		<link>http://ebm-jp.com/2009/06/child-abuse/</link>
		<comments>http://ebm-jp.com/2009/06/child-abuse/#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 28 Jun 2009 02:35:50 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[医学論文等]]></category>

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		<description><![CDATA[1990年日本で始めて「子どもの虐待の防止・予防」を取り組むために設立された団体である「児童虐待防止協会（大阪市）」主催の「子育ての変貌と子ど も虐待〜子育て実態調査と子育て支援ボランティア活動より〜」と題する講演会に医問研会員のKさんや保育士の友人と共に参加しました。講師は原田正文氏 （精神科医・大阪人間科学大学教授）でした。 原田氏は大阪府内の保健所勤務や「大阪府こころの健康総合センター」で小児・思春期外来を担当されながら，約2000人を対象とする子育ての大規模な実 態調査（1980年：大阪レポート，2003年：兵庫レポート）を実施されてきました。今回の講演では，20数年を隔てる，この二つの調査結果に基づい て，子育て現場の急速な変貌を明らかにされたあと，「今後の子ども虐待予防・子育て支援の方向性」を提起されました。 調査での質問結果の一部を列記します。 「自分の子どもが生まれるまでに，他の小さいお子さんに食べさせたり，オムツを替えたりしたことはありますか」 なかった：2003年56%，1980年41% 「近所にふだん世間話をしたり，赤ちゃんの話をしたりする人はいますか」 いない：2003年3歳児の母親17%，4ヶ月32%．1980年3歳半14%，4ヶ月16% 「育児で，いらいらすることは多いですか」 はい：2003年3歳44%，1歳半32%．1980年3歳半17%，1歳半11% 「お父さんは育児に協力的ですか」 はい：2003年3歳65%，4ヶ月79%．1980年3歳半34%，4ヶ月39% 原田氏はデータを提示しながら， 1) 親の経験不足の増加 2) 地域で孤立している母子カプセルからの解放の必要性 3) 子どもを持つ前にイメージしていた育児と実際の育児とのギャップがイライラ感・子育て負担感を高めている 4)「自己実現」をテーマに育てられてきた女性が「母親としての役割」とのバランスの取り方に悩んでいる 5) そのため，父親が協力的でも母親のイライラや子育ての負担感は解決しないのでは？ との評価をだされました。その上で「子育て支援の基本戦略(1)」として， 1) 親子の出会いの場を増やし，ひとりぼっちの親をなくす取り組み， 2)「子育てサークル」などが，グループ子育ての場としての本来の機能が発揮できるように支援すること， 3) 学習を組織していくこと などを提言され，1980年代始めにカナダで導入された「Nobody&#8217;s Perfect（誰も完全な親ではない）」プログラムを進行するファシリテーター養成講座を紹介されました。 原田氏は，自然発生的な「子育て自主グループ」の活動を「希望の灯」として，子育てグループのネットワーク「こころの子育てインターねっと関西」を 1995年に服部祥子氏(精神科医)らと共に立ち上げられて支援活動を続けてこられました。その活動の延長線上に今回の講演内容があったように思います。 私も同じ頃，勤務先のH病院で臨床心理士，保健師，看護師，保育士らと共に，妊婦検診や乳児健診で気になったお母さん達に参加を呼びかけて「母と子の遊 びの教室」と名づけた子育て支援を始めていたので，上記のネットワーク設立集会に参加して服部先生の記念講演をお聞きしました。(ちなみに，保健師のKさ んも参加されていたそうです。) 私達の「遊びの教室」は昨年まで，10数年間続けることが出来ましたので，初期に参加していた子どもたちは中学生になっています。診察室の中だけでは経 験できないお母さん達との交流によって，子育て状況の変貌を幾分かは感じ取れて勉強になったように思います。病院の中での集まりでしたので，「子育て自主 グループ」のお母さん達とは元気さ加減が違うかもしれませんが，それでも初期の頃のお母さんたちは，病院以外の場でつどう力を持っておられたように思いま す。この10数年の間に，子育て世代の「人とつながる力」の弱まりを感じるような雰囲気を経験するようになったので，原田氏の「市民主体の子育てネット ワーク」は健在なのかなぁ〜とか，サークルに参加できない，外へ出れないお母さんへのサポートをどうするのかなぁ〜と考えていると，「子育て支援の基本戦 略(2)」として，困難事例には，専門職が前面に立って積極的にかかわることを挙げられました。 そして最後には，「子育てをする人生を選んで，良かった！と言える街づくりを！」「虐待そのものの発生を予防するには，現在の子育て環境を改善すること...]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/oyako.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-87" title="oyako" src="http://ebm-jp.com/wp-content/uploads/oyako-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /></a>1990年日本で始めて「子どもの虐待の防止・予防」を取り組むために設立された団体である「児童虐待防止協会（大阪市）」主催の「子育ての変貌と子ど も虐待〜子育て実態調査と子育て支援ボランティア活動より〜」と題する講演会に医問研会員のKさんや保育士の友人と共に参加しました。講師は原田正文氏 （精神科医・大阪人間科学大学教授）でした。<span id="more-15"></span><br />
原田氏は大阪府内の保健所勤務や「大阪府こころの健康総合センター」で小児・思春期外来を担当されながら，約2000人を対象とする子育ての大規模な実 態調査（1980年：大阪レポート，2003年：兵庫レポート）を実施されてきました。今回の講演では，20数年を隔てる，この二つの調査結果に基づい て，子育て現場の急速な変貌を明らかにされたあと，「今後の子ども虐待予防・子育て支援の方向性」を提起されました。<br />
調査での質問結果の一部を列記します。<br />
「自分の子どもが生まれるまでに，他の小さいお子さんに食べさせたり，オムツを替えたりしたことはありますか」<br />
なかった：2003年56%，1980年41%<br />
「近所にふだん世間話をしたり，赤ちゃんの話をしたりする人はいますか」<br />
いない：2003年3歳児の母親17%，4ヶ月32%．1980年3歳半14%，4ヶ月16%<br />
「育児で，いらいらすることは多いですか」<br />
はい：2003年3歳44%，1歳半32%．1980年3歳半17%，1歳半11%<br />
「お父さんは育児に協力的ですか」<br />
はい：2003年3歳65%，4ヶ月79%．1980年3歳半34%，4ヶ月39%<br />
原田氏はデータを提示しながら，<br />
1) 親の経験不足の増加<br />
2) 地域で孤立している母子カプセルからの解放の必要性<br />
3) 子どもを持つ前にイメージしていた育児と実際の育児とのギャップがイライラ感・子育て負担感を高めている<br />
4)「自己実現」をテーマに育てられてきた女性が「母親としての役割」とのバランスの取り方に悩んでいる<br />
5) そのため，父親が協力的でも母親のイライラや子育ての負担感は解決しないのでは？<br />
との評価をだされました。その上で「子育て支援の基本戦略(1)」として，<br />
1) 親子の出会いの場を増やし，ひとりぼっちの親をなくす取り組み，<br />
2)「子育てサークル」などが，グループ子育ての場としての本来の機能が発揮できるように支援すること，<br />
3) 学習を組織していくこと<br />
などを提言され，1980年代始めにカナダで導入された「Nobody&#8217;s Perfect（誰も完全な親ではない）」プログラムを進行するファシリテーター養成講座を紹介されました。<br />
原田氏は，自然発生的な「子育て自主グループ」の活動を「希望の灯」として，子育てグループのネットワーク「こころの子育てインターねっと関西」を 1995年に服部祥子氏(精神科医)らと共に立ち上げられて支援活動を続けてこられました。その活動の延長線上に今回の講演内容があったように思います。<br />
私も同じ頃，勤務先のH病院で臨床心理士，保健師，看護師，保育士らと共に，妊婦検診や乳児健診で気になったお母さん達に参加を呼びかけて「母と子の遊 びの教室」と名づけた子育て支援を始めていたので，上記のネットワーク設立集会に参加して服部先生の記念講演をお聞きしました。(ちなみに，保健師のKさ んも参加されていたそうです。)<br />
私達の「遊びの教室」は昨年まで，10数年間続けることが出来ましたので，初期に参加していた子どもたちは中学生になっています。診察室の中だけでは経 験できないお母さん達との交流によって，子育て状況の変貌を幾分かは感じ取れて勉強になったように思います。病院の中での集まりでしたので，「子育て自主 グループ」のお母さん達とは元気さ加減が違うかもしれませんが，それでも初期の頃のお母さんたちは，病院以外の場でつどう力を持っておられたように思いま す。この10数年の間に，子育て世代の「人とつながる力」の弱まりを感じるような雰囲気を経験するようになったので，原田氏の「市民主体の子育てネット ワーク」は健在なのかなぁ〜とか，サークルに参加できない，外へ出れないお母さんへのサポートをどうするのかなぁ〜と考えていると，「子育て支援の基本戦 略(2)」として，困難事例には，専門職が前面に立って積極的にかかわることを挙げられました。<br />
そして最後には，「子育てをする人生を選んで，良かった！と言える街づくりを！」「虐待そのものの発生を予防するには，現在の子育て環境を改善すること が急務である」と講演を結ばれました。そのためには，為すべき課題が多すぎるよなぁ〜と愚痴っぽく思いつつ帰途につく私でした。</p>
<p>2009.6 I</p>
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		<title>医学論文を読む：メタボリックシンドロームを巡る前向き研究の現状</title>
		<link>http://ebm-jp.com/2009/03/current-state-of-metabolic-syndrome/</link>
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		<pubDate>Fri, 06 Mar 2009 05:38:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[医学論文等]]></category>

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		<description><![CDATA[前号，前々号でご紹介したように，メタボリックシンドロームそのものは病気ではありません。危険因子と呼ばれるものに属します。しかもメタボリックシン ドロームが危険因子だと言うのは理論的予測にしかすぎません。病気の発症や寿命との関係について決着がついているわけではないのです。 メタボリックシンドロームが本当に病気の発症と関係があるかどうかを調べるには，前向き調査研究（コホート研究とも呼ばれます）が不可欠です。すなわち 病気を発症していない人々を多く集めて，すでにメタボリックシンドロームがある人と無い人で，病気の発症率に差があるかどうかを調べるのです。統計学的に 有意の差が検出されて始めて「メタボリックシンドロームは病気の発症を予測する」危険因子だと確認できるのです。 さて昨年11月に発表された自治医大コホート研究（J Epidemiol 2007;17(6):203-9.）の結果をご紹介しておきましょう。この研究は12地区の共同で行われていますが，その内の３地区で1992年から 1995年の間にウエスト周囲径測定を含むベースライン調査を受けた2176名（男性914人，平均年齢56.4歳。女性1262人，平均年齢55.9 歳）を解析対象にしています。12.5年追跡し，全死亡との関係をコックスの比例ハザードモデルで分析しました。ハザード比は男性 1.31（0.64-1.98），女性1.31（0.41-4.18）で，ともに有意ではありませんでした。心血管疾患に限定しても，それぞれ 1.84（0.68-4.96），1.31（0.17-9.96）で有意ではありませんでした。しかし，これで関係がないと安心してはいけません。日本疫 学学会の最新の学術総会抄録を見ると，同じコホート研究で，脳卒中ではハザード比に有意差があったと報告されているではありませんか！どうやらメタボリッ クシンドロームの存在を否定するのは，なかなか大変なことのようです。 他にも「久山町研究」の報告があって，腹囲基準を男性90 cm以上，女性80 cm以上に修正すると脳梗塞の発症率に有意差が検出された（リスク比2.72，P &#60; 0.001）とされていました。腹囲測定の意味が怪しいことを皆が感じ始めているわけですが，この発表はメタボリックシンドロームを否定するのではなく て，基準を変えれば良いとする立場です。 また，高齢者においては肥満度（BMIを使用）が一番低い群の死亡率が一番高かったとする発表（東京都老人総合研究所）や腹囲と糖尿病発症の関連はJ型 カーブを示した（つまり肥満の人だけでなく，やせの人にも多かった）という発表（金沢医大予防医学），BMIと脳卒中の発症に関連を認めなかったとする発 表（日本動脈硬化縦断研究グループ）などがあり，注目されます。これから侃々諤々（カンカンガクガク）の議論が始まりそうです。EBM健康情報研究会でも 積極的に情報の整理に当たっていくことが問われていると思います。 Y]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>前号，前々号でご紹介したように，メタボリックシンドロームそのものは病気ではありません。危険因子と呼ばれるものに属します。しかもメタボリックシン ドロームが危険因子だと言うのは理論的予測にしかすぎません。病気の発症や寿命との関係について決着がついているわけではないのです。<span id="more-156"></span><br />
メタボリックシンドロームが本当に病気の発症と関係があるかどうかを調べるには，前向き調査研究（コホート研究とも呼ばれます）が不可欠です。すなわち 病気を発症していない人々を多く集めて，すでにメタボリックシンドロームがある人と無い人で，病気の発症率に差があるかどうかを調べるのです。統計学的に 有意の差が検出されて始めて「メタボリックシンドロームは病気の発症を予測する」危険因子だと確認できるのです。<br />
さて昨年11月に発表された自治医大コホート研究（J Epidemiol  2007;17(6):203-9.）の結果をご紹介しておきましょう。この研究は12地区の共同で行われていますが，その内の３地区で1992年から 1995年の間にウエスト周囲径測定を含むベースライン調査を受けた2176名（男性914人，平均年齢56.4歳。女性1262人，平均年齢55.9 歳）を解析対象にしています。12.5年追跡し，全死亡との関係をコックスの比例ハザードモデルで分析しました。ハザード比は男性 1.31（0.64-1.98），女性1.31（0.41-4.18）で，ともに有意ではありませんでした。心血管疾患に限定しても，それぞれ 1.84（0.68-4.96），1.31（0.17-9.96）で有意ではありませんでした。しかし，これで関係がないと安心してはいけません。日本疫 学学会の最新の学術総会抄録を見ると，同じコホート研究で，脳卒中ではハザード比に有意差があったと報告されているではありませんか！どうやらメタボリッ クシンドロームの存在を否定するのは，なかなか大変なことのようです。<br />
他にも「久山町研究」の報告があって，腹囲基準を男性90 cm以上，女性80  cm以上に修正すると脳梗塞の発症率に有意差が検出された（リスク比2.72，P &lt;  0.001）とされていました。腹囲測定の意味が怪しいことを皆が感じ始めているわけですが，この発表はメタボリックシンドロームを否定するのではなく て，基準を変えれば良いとする立場です。<br />
また，高齢者においては肥満度（BMIを使用）が一番低い群の死亡率が一番高かったとする発表（東京都老人総合研究所）や腹囲と糖尿病発症の関連はJ型 カーブを示した（つまり肥満の人だけでなく，やせの人にも多かった）という発表（金沢医大予防医学），BMIと脳卒中の発症に関連を認めなかったとする発 表（日本動脈硬化縦断研究グループ）などがあり，注目されます。これから侃々諤々（カンカンガクガク）の議論が始まりそうです。EBM健康情報研究会でも 積極的に情報の整理に当たっていくことが問われていると思います。</p>
<p>Y</p>
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		<title>インフルエンザワクチンをしているとインフルエンザウイルス検査が「弱く出る」</title>
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		<pubDate>Fri, 06 Mar 2009 05:37:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[医問研ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[医学論文等]]></category>

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		<description><![CDATA[インフルエンザの診断は，迅速検査キットのおかげで大変容易にできるようになりました。今シーズンになって，ワクチンをしているとインフエンザ検査の反 応が「弱く出る」と感じるようになりました。まるで，根拠のないことを感じているわけではないのです。実は，インフルエンザワクチンをしていると，症状が 出ているのに，インフルエンザウイルスの検出率が極端に落ちるという相当厳格な試験結果が表の２つです。 まず大事なことは，試験Aの「発熱を伴う気道感染率」がワクチンと偽薬群の間に差がないことです。これは，ワクチンが臨床症状を減らす効果がないことを証明しています。同様に，試験Bでも「インフルエンザ様疾患」にかかる率は両群でほぼ同じです。 にもかかわらず，試験Aでも試験Bでも，インフルエンザウイルスの培養陽性率がワクチン群の方が偽薬群の３分の１に減るのです。発熱やインフルエンザ様 の症状が出ているのですから，インフルエンザにかかっていても鼻咽頭からのウイルス量が減るかなくなる，または別のウイルスに感染しているのかのどちらか と考えられます。 ウイルス培養陽性率の低下は，ウイルス量の減少の延長線上にあるのですから，迅速検査で「薄くでる」のも当然と思われます。 のどや鼻のウイルス培養陽性率が低下することは，他人への伝染を防ぐことが予想されますが，これは群馬県前橋市の観察などでも否定されています。 驚いたことに，病院勤務のお母さんが「うちの子はワクチンをしたのにこんなにはっきりでたんですか？ふつうワクチンをしていると薄く出ますよね！」とおっしゃったのです。鋭い観察力です。 (H) ————————————————————————————————— ワクチン群(%)　　偽薬群(%) ————————————————————————————————— 試験A 発熱を伴う気道感染の率　　　　　　　　　　　　23　　　　　　 25 インフルエンザウイルス培養陽性率　　　　　 5.5　　　　　 15.9 試験B インフルエンザ様症状　　　　　　　　　　　　　14.5　　　　　 15.9 インフルエンザウイルス培養陽性率　　　　　 7.5　　　　　 24.9 ————————————————————————————————— 試験A：対象者 6-24ヶ月児 411人，RCT. (Hoberman A et al. JAMA 2003;209:1608-1616. 注；この数字は本文にこっそり書かれています。) 試験B：対象者 1-65才, RCT. (Edwards KM et al. JID...]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>インフルエンザの診断は，迅速検査キットのおかげで大変容易にできるようになりました。今シーズンになって，ワクチンをしているとインフエンザ検査の反 応が「弱く出る」と感じるようになりました。まるで，根拠のないことを感じているわけではないのです。実は，インフルエンザワクチンをしていると，症状が 出ているのに，インフルエンザウイルスの検出率が極端に落ちるという相当厳格な試験結果が表の２つです。<span id="more-154"></span><br />
まず大事なことは，試験Aの「発熱を伴う気道感染率」がワクチンと偽薬群の間に差がないことです。これは，ワクチンが臨床症状を減らす効果がないことを証明しています。同様に，試験Bでも「インフルエンザ様疾患」にかかる率は両群でほぼ同じです。<br />
にもかかわらず，試験Aでも試験Bでも，インフルエンザウイルスの培養陽性率がワクチン群の方が偽薬群の３分の１に減るのです。発熱やインフルエンザ様 の症状が出ているのですから，インフルエンザにかかっていても鼻咽頭からのウイルス量が減るかなくなる，または別のウイルスに感染しているのかのどちらか と考えられます。<br />
ウイルス培養陽性率の低下は，ウイルス量の減少の延長線上にあるのですから，迅速検査で「薄くでる」のも当然と思われます。<br />
のどや鼻のウイルス培養陽性率が低下することは，他人への伝染を防ぐことが予想されますが，これは群馬県前橋市の観察などでも否定されています。<br />
驚いたことに，病院勤務のお母さんが「うちの子はワクチンをしたのにこんなにはっきりでたんですか？ふつうワクチンをしていると薄く出ますよね！」とおっしゃったのです。鋭い観察力です。</p>
<p>(H)</p>
<p>—————————————————————————————————<br />
ワクチン群(%)　　偽薬群(%)<br />
—————————————————————————————————<br />
試験A<br />
発熱を伴う気道感染の率　　　　　　　　　　　　23　　　　　　 25<br />
インフルエンザウイルス培養陽性率　　　　　 5.5　　　　　 15.9<br />
試験B<br />
インフルエンザ様症状　　　　　　　　　　　　　14.5　　　　　 15.9<br />
インフルエンザウイルス培養陽性率　　　　　 7.5　　　　　 24.9<br />
—————————————————————————————————<br />
試験A：対象者 6-24ヶ月児 411人，RCT. (Hoberman A et al. JAMA 2003;209:1608-1616. 注；この数字は本文にこっそり書かれています。)<br />
試験B：対象者 1-65才, RCT. (Edwards KM et al. JID 1994;169:68-76.)</p>
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