医療問題研究会について

<基本的目標>
医療問題研究会は、医療内容を科学的に追求し、それに基づく医療政策の実現を目指して活動しています。医療内容は根拠に基づいた医療Evidence Based Medicine(EBM)という、世界の科学的研究を検討することを通じた結論に依拠します。医療政策は科学的医療が可能で、かつ患者・住民と医療従事者の人権が守られることをめざします。その政策の実現のために、医療の改善を求める多くの方々との連帯を追求します。

<現在の主な活動>
1)ニュースの定期的発行:医問研の活動や研究などを紹介し、月一回有料(年間送料込み2500円)で発行しています。少々遅れますが本ブログでもその内容を紹介してゆきます。
2)臨床薬理研究会:例えば歪められた高血圧の診断治療の根拠になっている文献を検討するなどの「根拠に基づいた医療=Evidence Based Medicine」の学習を行い、その成果を日常業務に反映し、また学会などに発表することもあります。
3)臨床懇話会:日常の業務で気づいたり、悩んでいる問題の検討を中心に、時々のトピックや各自の学会発表の報告などを行っています。
両研究会は月例(基本的に第3と4木曜日夜)で開催しています。
また、年一回フィリピンのスラム地区で教育と平和、生活向上をめざして活動しているAKCDFの就学前のラーニングセンターの子どもたちの健診に協力しています。
放射線と化学的毒性の強いウラニウム兵器の廃絶をめざす活動にも医学面から参加・協力しています。

<情勢に応じた活動>
医療情勢に応じて適時勉強会やシンポジウムを開催しています。例えば2009年は「豚インフルエンザ」(A/panndemicH1N12009)が怖いものでなく、タミフルやワクチンは効果なく危険であることを主張し、7月にはワクチントークの方々との学習会、10月に公衆衛生学会の中で「薬のチェック」の浜六郎氏などをむかえたシンポジウム開催、2010年4月には京都で日本感染症学会の過ちを正す学術集会、コクラン共同計画のレビューなどを紹介したパンフレットの作成、さらに社会保障の充実をめざす方々との連帯行動をしてきました。この過程で、世界的な研究集団であるコクラン共同計画との連携も強化できています。また、平和と民主主義をめざす全国交歓会に参加された皆さんとの集会や学習会を開催しました。