第3 回社会保障基礎講座のご案内 「新型」インフルエンザ問題を通じてみる日本の医療の矛盾(2010年2月)

日時:2010年 2 月14 日(日)13:30〜
場所:阿倍野市民学習センター講堂
(JR・地下鉄御堂筋線天王寺駅より阿倍野筋を南へ徒歩8 分、
地下鉄谷町線阿倍野駅よりすぐ。あべのベルタ3 階:地図参照)

現在インフルエンザシーズンですが、昨年の「新型」インフルエンザ騒動は非常に奇異なものでした。
学校の一斉休校、集会やイベントの中止、感染者が誹謗中傷の的になる、咳払いやマスク未着用では
白眼視される。水際対策にこだわり空港での厳重な検疫など、バイオテロでも発生したかのような
仰々しい対応が繰り広げられ、致死性の高い恐怖の感染症という誤ったイメージが刷り込まれ、隔
離・停留措置という人権侵害が感染拡大防止名目で正当化されました。
「新型」インフルエンザは強毒性でもなく、政府のとった措置は誤りであったわけですが、国内発生
確認前の5 月7 日時点で舛添厚労相(当時)は「危機管理は過剰なぐらいやってもいい」と述べており、
「新型」騒動を利用して政府が危機管理、国民統制の壮大な実験を目論んだのではないかと疑われます。
関西経済の損失1312 億円(関経連試算)とも言われますが、誹謗中傷された感染者や検疫措置で行動制
限された人々は謝罪を受けたのでしょうか?発熱相談、発熱外来はパンクして、通常の診療が阻害さ
れました。突然死の危険のあるタミフルが事実上小児にも容認され、「新型」ワクチン待望の世論が誘
導されました。
今回の講座では、「新型」騒動をめぐる経過、医療や公衆衛生の現場が強いられた状況を冷静に振り
返り、危機管理や国民統制への流れを批判し、また、いかに根拠のない検疫体制やインフルエンザ対
策が行われているか、そしていかに製薬企業や癒着している医療行政が医療をゆがめているかを検証
したいと思います。

反貧困・公的保障の会ホームページ:
http://hanhinkon.exblog.jp/

みるめ君による報告記事:
http://union-milme.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/2009-6029.html