6/16「避難者こども健康相談会きょうと」にご協力を!

避難者こども健康相談会きょうと

日 時:6/16(日) 10時~15時(要予約)
場 所:伏見区役所 1Fホール
主 催:避難者こども健康相談会きょうと実行委員会
共 催:NPO法人CRMS福島
協 力:京都小児科医有志、京都市民放射能測定所、うつくしまふくしまin京都、さぽーと紡(つむぎ)
連絡先:避難者こども健康相談会きょうと

来る6月16日(日)に京都市伏見区で「避難者こども健康相談会きょうと」が開催されます。
福島から京都に避難されている避難者の方が中心になって実行委員会を立ち上げられ、健康相談会を呼びかけられました。そのご希望に京都ゆかりの小児科医の有志が応えられ、我々医療問題研究会も協力するものです。
福島第一原子力発電所の事故により、福島県はもとより、広範な地域が放射能によって汚染されました。未だに事故は収束しておらず、多くの人々が被曝している事態が進行しています。このような中で、2月13日福島県県民健康管理調査の結果が報告され、原発事故の年の2011年にすでに甲状腺がん10名が多発していた事実が判明しました。
甲状腺がんの多発は統計学的に有意な多発であり、福島県のこの地域で大変な異常事態が生じていることを意味しています。また相当量の初期被曝があったことを意味し、このことを考えれば、さらに今後様々な小児の健康障害が懸念されます。
このような中で開催されます「避難者こども健康相談会きょうと」は、時宜にかなうものです。避難者の生活は、低線量被曝の危険性から子どもを守るために故郷を離れ、多くは母子避難で、健康不安とともに、家庭と社会生活の上で、大きな犠牲を背負って生活をされています。多くの心配、不安、悩みを抱え、「避難して良かったのか?」とも迷いながら、今まで医療機関にも相談できずに生活して来られていた方が多く、「健康相談会」ではじめて不安な気持ちを訴えて相談されることになると考えられます。
多様な子どもの症状が存在し、多くの親の健康不安の言葉を謙虚に受け止め、寄り添うことが求められます。“低線量被曝の危険性”を踏まえた医療姿勢が重要であり、避難者が安心して医療が受けられるよう、無料の検診体制の確立が必要であると考えます。
現在、京都の健康相談会は、福島の放射能測定所(CRSM)の共催、京都・市民放射能測定所の協力など、多くの方々の共同の取組として準備をされています。読者の皆様も御協力をお願いいたします。

(たかまつこどもクリニック高松)