浮雲保健師ぶ〜やんの呟き 保育?教育?どっちも!」〜の巻(NEWS No.469 p05)

お盆が過ぎてツクツクボウシの声とともに夏の暑さも落ち着きはじめた頃、2~3歳の子供を育てているママたちには新たなバトルの季節。
我が子の進路である。
・何歳から集団に入れるか?
・保育園か幼稚園か?
ほとんどの保育施設が10月を願書や申請の時期としているため夏休みには大体予定を決めて 9月には 各施設の見学や、体験入園が企画されているからだ。
2人以上のママが集まると いつでも どこでも すぐにその話に。
「◯◯幼稚園見てきたよ~」
「◯◯保育園体験できるよ~」
「◯◯幼稚園 鼓笛隊すごいよね~」
「◯◯保育園のびのびらしいで」
などなど…
保育園に関わっている者としては ドキドキする様な事まで 何処から仕入れてきたのかと感心するほど盛り上がり情報交換している。
第一子の場合は そんな情報を知らず 住んでいるマンションの玄関に毎朝送迎バスが来ている幼稚園に行かせることしか考えていなかったり 働いているので保育園しか選択肢が無いと思っていたり、働きたいけど保育園は入りにくいと聞いていて入園を諦めていたりしていたが、
「☓☓幼稚園先生キツイよな~」
「☓☓保育園園長代わったしな~」
「求職中でも申請して保育園入れたよ」等
第二子第三子…の ベテランママたちの自信満々に語られる濃い(怪しいことも?)うわさ話に翻弄される。
その上
お受験やインターナショナルスクールなどの情報まで混ざると もう
大・混・乱 !
パニックになった不安な表情で 私の方に救いを求めるように視線を向けてくる新米ママ。
知らないふりをしたいところだが、そう言うわけにも行かず、話の整理係となる。
あくまでも『整理係』意見は申しません!
子どもは何歳か。ママが仕事をしているのか、していないのか。求職しているのか。
など考慮しながら、整理をはじめる。
基本的に 保育園と幼稚園の違いを 知らない方が多いので そこから…。
保育園は児童福祉法。幼稚園は学校教育法。
厚生労働省と文部科学省の管轄が違う。
「保護者の委託をうけ その保育に欠ける乳幼児を保育する」と「幼児の心身の発達を助長すること」
つまり
「保護者に変わって保育するところ」と「未就学児(3~5歳)の教育をするところ」
…なんてことを説明しても余計に混乱させ納得してもらえるはずがない。
結局、その子の個性はもちろんだが、それぞれの家族の事情や思い、特に毎日送迎する保護者の考えも十分考慮しなければならない。幼稚園のような保育園もあれば、その反対もある。各園の個性の情報を収集し見学を重ね、比べて選択。当たり前と思うことだが、意外と深く考えずに入園させている保護者も多く 入園してから悩んで相談を受けることもあるので、伝えることにしている。 全身全霊 全神経を使って 言葉を選び その子やママに合わせて説明をして落ち着いた頃
「△△保育園の給食、美味しいらしいよ」
「△△幼稚園 延長保育料 安いみたい」
「△△保育園、イケメン保育士さん居たよ」
とベテランママたちの、有り難い!?ご意見に 即、反応すること必須の新米ママたち。
まぁ、つまり、子どもは ママが喜んでくれることが何よりの幸せなのです。
今から半年、進路が決まるまで、ソワソワ・ドキドキ落ち着かない毎日。
ママさん!あせらないで!
十人十色ですからね!

川崎恵子