医問研新年会を開きました(NEWS No.473 p01)

1月18日に医問研事務所で新年会を開催しました。林さんの開会挨拶に続いて、臨床懇話会・臨床薬理研例会、医問研ニュース、フィリピン健診活動、ピースフォーラム、子ども健康相談会について、それぞれ報告を受けました。
入江さんが例会について報告。毎月開催し、様々なテーマが持ち寄られ、症例検討、薬剤評価、学会リハーサルなどを行いました。日常診療や学会活動に生かせたこと、寺岡さんと小林さんからのテーマで薬剤の検討を毎回行えたこと、課題としては、Yahooメール停止に伴いメーリングリストの再構築が必要なことや気軽にテーマ提供してほしいことが報告されました。
医問研ニュースについては梅田が報告。被曝問題・放射線障害を中心に医問研の取り組みや重要課題の報告ができたこと、小林さんたちの寄稿により薬のコラムなど内容が充実してきたこと、例会参加者から新たな寄稿もあったこと、課題として、編集体制の改善や、テーマの掘り起こし、技術的な問題を報告しました。
山本さんがAKCDFでの健診活動において、貧困地区での子どもの健康状態や母親の育児不安について、学術的に正確にまとめられ、改善点や課題をポイントをついて報告されました。
森さんはフォーラムで福島原発事故による放射線障害、子どもの甲状腺がん多発や周産期死亡率の増加などを報告。またフィリピン政府によるスラム解消と称しての住民の強制移住計画への警戒も報告されました。
被曝による健康被害を解明する活動や原発事故の避難者子ども健康相談会活動について高松さんが報告。甲状腺がん異常多発を含む健康被害を良心的な学者と連携して暴露し、講演会やDVDなどを通じて様々な場で訴えられたこと、低線量被曝の危険性や避難の選択の正しさの確認ができる貴重な場としての健康相談会を実施してきたこと、ドイツの科学者や運動団体との国際連帯を進められたこと、今後健診に関する要求の具体化などにも取り組むことを報告されました。健康被害解明に医問研の占める位置がますます重要になっていると思います。
森さんが腕を振るった鯛の酒蒸しやローストビーフ、おでんなどの手作り料理と山本さんのおいしいケーキの差入れやアルコールも戴いて、中身の濃い報告が続き、充実した時間となりました。
ことしも放射線障害の問題や日常臨床における課題、社会保障問題、関連する政治課題に積極的に取り組みます。研究会例会や健康相談会、フィリピン検診活動やニュースへの寄稿などにみなさんのご参加とご協力もひきつづきよろしくお願いします。