医問研2018年活動のまとめ(NEWS No.520 p01)

2018年の活動を振り返ります。
昨年1月号でお知らせしました方針のほとんどが実践されました。

1)改憲反対の3000万人署名は多くの皆さんから署名をいただきました。この署名など憲法改悪反対の運動で、安倍内閣が「今年こそ」としていた改憲発議を延期させることができました。

2)昨年の医問研ニュース500号記念シンポジウムの報告をパンフレットにし、ZENKOの仲間、公衆衛生学会で配布し、全国の医学部薬学部図書館へ郵送しました。医問研ホームページにも全文が読めるようにしてもらっています。今年もシンポジウムを開催しました。発表は事前の議論もでき、充実したものでしたが、日程調整が悪く参加者が限られたことは残念でした。来年はどうするか今後検討してゆきます。

3)福島原発事故問題では、日本小児科学会、大阪小児科学会、公衆衛生学会での発表や「自由集会」の活動が継続でき、甲状腺がんと被ばく線量の論文作成などにより、原発推進勢力の「学者」に圧力をかけていることが、学会内外で見られるようになりました。避難者や保養に来られた方などの健康相談への助力、講演会での報告などに取り組みました。また、平和と民主主義をめざす全国交歓会の活動の中で、韓国の反原発運動で活躍する学者との連帯の端緒が開けました。

4)例会は、今年も寺岡章雄氏の報告を中心に、NPOJIP浜六郎氏の参加も得て、高度な内容で薬剤評価問題を議論できました。世界に先駆けて、世界の製薬企業の利益と患者の不利益をもたらす、日本の薬剤認可方法改悪の反対の態度を明確にすることができました。

5)本ニュースは、松本有史氏など新しい方の文章を掲載することが一部できましたが、新しい方の意見を一層多く書いてもらえる努力が必要です。そのためにも、遅れているA4版化を実現する必要があります。ニュースの充実は医問研ホームページの充実となります。

6)フィリピンAKCDFの子どもたちの健診を親子関係などにも踏み込んだ内容で実施し始めました。

7)子宮頸がんHPVワクチンのコクランレビューが発表され、コクランが抱える内部矛盾が明白になりました。「くすりコラム」のHPVワクチン検討に加え、臨床試験・レビューの検討とコクランへの働きかけが求められています。

8)青年の医療関係者への働きかけは結果的には不十分でした、青年たちの共感を得る一層の努力が求められています。