2月例会参加記(NEWS No.534 p06*)

今年令和2年2月から、例会が第3日曜日の午後2時からになりました。

木曜日の夜7時半というのは参加しづらく最近ご無沙汰でした。少し遅れて参加しましたが、いつもより沢山参加されていました。

まず、北澤さんから「全国6年制薬学部・薬科大学でのEvidence-Based Medicine(EBM)教育実態調査結果」について話題提供があり、EBM教育が「充実している」との自己評価は32.2%にとどまり,主な課題として,時間不足,演習・実習の機会の不足,教員の意識・スキルの不足,適切な教材の不足が挙げられた.とのお話を聞き、大学に身を置くものとしては、耳の痛いしかし、しっかり取り組んでいかなければならないと痛感いたしました。

次に寺岡さんからの「臨床薬理論文を批判的に読む」シリーズでは、壮年期の健康なライフスタイルとガン・循環器疾患・2型糖尿病のない余命を調べた論文でした。論文の吟味は本来一人一人が努力して読んで解釈しないといけないのですが、数人で論点を吟味したり、それぞれの解釈を聞きながら、問題点を質問したりすることによって、一人では気づかない点や個々の視点による解釈の違いに目を向け、議論することにより、噓や誇張に騙されることなく真実に対する気づきができるので、楽しく有意義に過ごさせていただきました。

また、現場で薬剤師としてお仕事をされている方も久しぶりに参加されて、現場ならではの、ホットな問題点の提示に議論が盛り上がりました。インフルエンザの薬剤の休日診療所での処方についてでしたが、新型コロナウイルスのことに関連して、感染症対策のありようにも意見が出ました。あちらこちらに飛ぶようですが、3時間があっという間でした。これも日曜の昼間に例会開催日時が変更になったおかげでしょうか!?

やはり、いろいろな分野の方が集まって意見交換することは楽しいので、皆様も一度ご参加ください。お子様がご一緒でも対応できるようにしていってくださいますので、是非ともご要望もいただければ、ありがたいです。

金 美惠子