医問研2021年活動総括(NEWS No.556 p01)

2022年の活動の方向性を考えるために、2021年の活動を振り返ってみます。

<コロナ問題>

今年は、新型コロナ感染症問題の多くのテーマに取り組みました。コロナワクチンは2月に医療従事者、4月に高齢者への接種がはじまり、その後年齢が拡大され強引に行われました。その中で、接種後の、アナフィラキシー、心筋炎や死亡など害作用の多発問題、効果に関してのRCTやリアルワールドデータの問題点の指摘、子どもへの接種の非科学性・非人道性を明らかにしました。また、検査方法では、日本の「抗原検査」のひどい実態を学会に発表し注目を浴び、PCR検査自体の問題点もいち早く検討しました。政府・自治体のコロナ医療政策の批判的検討、さらに後半には治療薬の評価もしました。

<例会>

今年の一番の課題である、多忙な寺岡さんからの報告を2か月に1回にして、半分は他のメンバーで埋め合わせることが基本的にできました。他方で、準備不足により報告者などにご迷惑をかけたことがありましたので、お詫びします。今後発表していただく方を増やしてゆくことが求められていますので、よろしくお願いします。

また、今年はリモートでの開催により、ずいぶん遠方からの参加もしていただけるようになりました。司会の入江さんの活躍で比較的スムースに開催できるようになりましたが、開始が遅れるなど今後の改善が求められました。

<ニュース>

ニュースの内容は、前述のコロナ関連以外に、福島原発・精神科医療・本の紹介・教育関連の問題などの多くの記事を掲載することができました。

コロナ問題の文章を早くホームページに掲載するようにしました。例会と同様に、原稿がなかなか集まらないことで発行の遅れ、印刷の不手際、住所まちがいなどが例年より多くあり、申し訳ありませんでした。

投稿規定に沿って書かれた原稿が後半に多くなりました。ネット時代に合った参考文献などの表示の仕方などの工夫が必要にも思われます。

<民主的諸団体との連携>

コロナ問題を通じ、ZENKOやMDSとの連携が多くなり、多くの会場での講演などに取り組みました。また、福島原発事故関連の集会や、ワクチントークなどでの講演依頼にこたえました。

<学会活動>

学会の開催が少なく、またリモート開催が多くなっています。日本小児科学会、大阪小児科学会などでの活動条件が極端に悪くなる中でも、委員会活動や演題発表でコロナでの非科学的政策への批判や福島問題などに取り組みました。

<フィリピン>

ZENKOでフィリピンとのリモート会議で、コロナ問題の交流を行いました。その他の、検診活動などは、コロナのため不可能でした。

<福島原発事故問題>

昨年までに発表していた、医問研会員らの周産期死亡と甲状腺がんが増加したとの論文が、「国連科学委員会」2020年報告(3月発表)で、他の放射線障害を示唆した3件の論文と共に取り上げら、全く非科学的に批判されました。これは、福島原発による害を隠蔽するためと考えられ、逆にこれらの論文の内容をさらに広める必要性を示しました。

新年の例会では、以上をたたき台に総括・方針を検討したいと考えますので、皆さんのご意見をお願いします。