子どもへのコロナワクチン メリットなく危険なデメリットばかり(NEWS No.558 p01)

5~12歳の子どもに使う米ファイザー社製の新型コロナワクチンについて、厚労省専門家部会は2月20日に特例承認を了承、厚労省は3月メドに公費接種の開始を決定した。日本小児科学会は、本人と養育者がワクチン接種のメリットとデメリットを十分理解しておく必要性を提言して了承。マスコミ報道は、副反応が「軽症~中等症」として接種へ大合唱しているが、実際は深刻な子どもたちへの副反応の危険性がある。

コロナワクチンで死亡例、重篤な後遺症も

新型コロナの感染では、16歳以下に死亡者はみられていない。これまでの12歳以上での接種者からの副反応報告は約3万例、そのうち死亡報告は約1500例となっている。 死亡者のいない16歳以下のワクチン接種後死亡報告は表1のように複数みられている。

表1 16歳以下でのワクチン死亡例

12歳未満に接種予定されるファイザー社製コナミティについて、16歳未満の集団での副反応報告について調べた結果を表2(後掲)に示す。

死亡者の周辺に、心筋炎、アナフィラキシー、脳炎・脳症など、深刻な後遺症を残す重篤な副反応が発生している。またそれらに関連するけいれん、意識障害、感覚異常、筋力低下などの脳神経系の症状が多くみられている。これらをみると蕁麻疹、頭痛、発熱なども決して軽症・中等症と済ませことのできない全身反応ととらえるべきである。小児の新型コロナ感染症にはない深刻な症状が、コロナワクチンの害反応としてみられている。

筋短縮症の危険性

一方、成人におけるファイザーワクチンは筋肉内への注射で、局所反応の接種部位の疼痛・筋肉痛が高い頻度でみられている。小児において別の後遺症の発生が危ぶまれる。筋肉注射の接種部位や薬剤により、物理的、化学的な刺激で周囲の筋肉組織が傷害されて、筋肉の短縮や関節の拘縮が小児で集団発生した「大腿四頭筋拘縮症」が過去に社会問題となった。大半は乳幼児期の注射であるが年長児にもみられており、成長期の未熟な筋肉への注射は長期を経て障害を起こしうる。

小児のコロナ感染は、ワクチン非接種世代でも自然に収束しており、重症化は少なく、死亡はない。これらを考慮し、接種は慎重に判断すべきである。

予防接種健康被害救済制度の活用を

以上のことから現在、子どもへのコロナワクチン接種はお勧めできませんが、諸般の事情で止むを得ず、あるいは積極的に接種を考えられる場合にも、万が一に健康を害した時に備えて、子どもたちの生活を守るために「予防接種健康被害救済制度」について調べて、活用できるようにしておいていただきたい。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_kenkouhigaikyuusai.html

表2 (第74回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会 重複あり)

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