コロナ流行第8波後の感染動向の現状について6月例会で報告した。国立感染研の定点報告をもとに、各年次推移を示し、特徴の分類を試みた。
1)コロナ流行期間中に著しく減少したもの
今年に入りインフルエンザ、ヘルパンギーナ、手足口病などで増加傾向がみられてきている。
2)減少はしたが流行がみられていたもの
これら各感染症の動向は、コロナ禍で行われた感染防止対策、人流など社会生活の影響とともに、それぞれの病原体、感染経路、免疫保有の性質によって特徴づけられるであろう。またロタウイルス胃腸炎、水痘については予防接種の定期化よる影響、また結核の状況については保健所の結核対策との関連についての検討を要します。
入江