「No news is good news…?」の巻
昨年末頃から頻繁に懐かしい子どものママたちから メールや電話がかかってくる。
「○○ちゃんの、学校から子宮がんの予防注射のお知らせが来たけど…?」
「子宮がんの注射って、どんなん?」「子宮がんって うつるん?」「注射打たなかったら 死ぬ?」等々、挨拶もそこそこに訴える。
正しくは『子宮頸がん予防ワクチン』(多くの人は 子宮がんワクチン と言う)
懐かしい声に 数年前の、小さな女の子の顔を思い出し
『へ~、○○ちゃん。中学生になったんや~』などと感慨にふけっている場合ではない。
「注射打たんかったら 死ぬ?」とまで聞かれているのだから。
また「子宮がんの予防接種、絶対効くの?」「なんで期限あるの?」「有料やったらなんぼ?」任意接種の間は、ただ何となく気になっていたが、公費負担の定期接種となり 不安増大。やっぱり「受けなければいけない(接種義務)」と思 ってしまう。 でも、心配ですぐに受けず しばらく考えてもわからなくて なんや・かんやで無料の期限が迫って来て学校の先生に言われて、不安になり メールしてきた△△ちゃんのママ。
『へ~、△△ちゃん。高校生になったんや~』などと感慨にふけっている場合ではない。
期限切れで有料になってしまうと、4~5万円の負担。また悩みが増えて大変なのだ。
その他にも、メールやlineなどで問い合わせが尽きない
それぞれのママに、予防注射の任意・定期接種の意味から説明を始める。
ママたちが、親子で保育園に通っていたころにも、説明したはずなのだが、もう数年前の事だから覚えていないだろう。
そして 子宮頸がんワクチン、子宮がんの説明もするが、ママたちが知りたいのは、「このワクチンは 必要か、否か?」の結論。しかし、残念ながら ママも一緒に考えないといけない問題。要否を即答せず しつこく説明を続ける。
「わかった、考えるわ~」と、話が終わると、また しばらく連絡は来ない。
受けたのか?受けなかったのか?
…と、思っていると先日 lineに…『子宮頸がんワクチン副作用出てるね!』や『打たんで良かった』そして『悩んで打つのやめてん~』などと、会話が飛び交う。
『受けなかったんだ。副作用に苦しむこともなかったんだ』と、ホッとしている場合ではない。十数年後、3億人(HPV感染者)のうちの45万人(子宮頸がん発症者)になったら、今、予防接種を受けなかったことを後悔するのだろうか?また相談メールくるのだろうか?