フィリピン AKCDF健診 (NEWS No.456 p07)

【2013年AKCDF ラーニングセンター健診報告】

今年度の健診は医師1名、看護師2名、保健所スタッフ1名、理学療法士1名、保育園児(年長)1名の6名での参加となりました。健診についての報告は森先生がしてくださると伺っていますので、主にその他の点についてご報告させていただきます。

滞在は金曜日から火曜日までの5日間で、健診は土曜日に行われました。

1年ぶりに訪れたAKCDFでは、女性の雇用と国内の品物の消費促進のためのプロジェクトが行われていました(お総菜屋さん?)。そのお店にAKCDFはスペースをかしてあげていて、冷蔵庫などの必要な設備は労働省から支給されたそうで、そのお金は少しずつ返していくシステムとのことでした。児童のお母さんたちがそのキッチンで料理をしてそれをストリートで売ったりして材料費を返せばあとの利益はお母さんたちのものとのことでした。

また、初日夕方にはイーストリバーサイドへ行く機会がありました。ずいぶん前にAKCDF責任者ポール・ガラン氏の息子スライマンが作成したイーストリバーサイドに住む女の子の日常をおった短編ビデオがあるのですが、そのビデオにでてくる女の子に偶然会うことができました。すっかり成長した女の子の姿に驚いたこと、無事成長していたんだなと安心しながらも、あのときのビデオと同じ場所にずっと住んでいることに気づかされるなど、いくつかの複雑な感想を持ちました。その途中で、営業はしていませんでしたがイーストリバーサイドデイケアセンターを見学する機会もありました。フィリピンには十回以上きている私ですが初めて見ることができました。AKCDFと比較すると、狭く小さく汚い印象をうけました。授業料は無料ですが、予算が足りなくなると学校は休みで、教科書や制服や給食はないとのことでした。建物上には大きく政治家が作ったんだよというアピールの看板がありました。ちょっとやなかんじ・・・。

さて今年度のAKCDFの児童対象の健診についてですが、これに並行して行われた地域住民対象の健診にはなんとバランガイドクター10名の参加がありました(うち5名はラサールプライベートホスピタルの歯科医)。そのため、地域のこどもを含め、200名近くの受診があったとのことです。予想以上の参加で児童の健診受付に混乱が生じ、ラーニングセンターに在籍する児童20名ほどが受診せずに帰ってしまったというトラブルもありましが、

現地で合流した日本人医師の長谷川先生の助けがあったおかげで例年と比較して森先生の負担も格段に少なくスムーズに健診を終えることができました。

それでは続きは森先生にお願いいたします。

NPO法人リハケア神戸

児童デイサービスいっぽいっぽ

山本八穂

Akay Youth Japan ホームページより