456号2013年8月発行 Archive

  • exam

    「社会保障制度改革国民会議最終報告書」は、社会保障制度解体宣言。公的保障の拡充こそが求められる (NEWS No.456 p01)

    政府の社会保障制度改革国民会議は8月5日報告書を取りまとめた。内容は、「自助」を社会保障の基本にし、国の責任を救貧に限定するもので、社会保障の解体宣言と言える。 社会保障制度改革の基本的な考え方は、国民の生活は国民が自らの労働や健康維持努力で支えるという「自助」が基本で、社会保険方式を基本とする「共助」が「自助」を支え、自助や共助で対応できない困窮等には公的扶助や社会福祉などの「公助」が補完するとしている。

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  • Paraquat

    中国の医療(前回からの続き:農薬パラコート中毒)(NEWS No.456 p02)

    「・・・、パラコート中毒は確立した治療法がなく10人中6~7人は死亡する、というお話でした。パラコートの経口最小致死量は30-40mg/kgかそれ以下といわれ、成人でスプーン1杯程度の原液量です。パラコートは中国語で「百草枯」と呼ばれていて、農民は地元の商店で容易に安価に購入できるそうです(1本20元くらい)。「どうしてこれほど致死性の高い農薬が野放しにされているのか」と疑問に思い、少し調べてみました。」 以上は、前回の文章です。

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  • table-1

    2013東京全交(NEWS No.456 p03)

    <1、全交全体の報告> 東京・日比谷公会堂をメイン会場にして開催された、今年で43回目を迎える全交(平和と民主主義をめざす全国交歓会)に参加しました。毎年、東京・大阪交互に開催されるのですが私の東京参加は4年ぶり。初めて向かう日比谷公園までの街並みから漂う外見のスマートさに「へぇ~!大阪と違うなぁ~!」と感心すると共に、「大阪都構想」の目的って何?、かっこいい建物で私たちの毎日の生活は良くなるの?と考えてしまいました。 全交・開会集会のオープニング曲は月桃の花歌舞団作曲の「スイッチ」。

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  • girl_with _high_fever

    浮き雲保健婦ぶーやんの呟き(NEWS No.456 p05)

    「猛暑お見舞い申し上げます~」の巻 2013 盛夏 まだ梅雨明けの前から連日の猛暑! そして、最高気温を観測! 41℃・・・高知県四万十では、昨年より平均気温が8度も高いとか。 体温では、重症な温度。観測は 涼しい芝生に立っている百葉箱の中にある温度計なので、実際のコンクリートジャングルでは、世にも恐ろしい温度になっているはずだ。 そんなアスファルトの上を、バギーに乗ってお出かけしてくる乳幼児たちは、軽く体温が上がってしまうに違いない。 つどいの広場の開放ルームにも、真っ赤っ赤(まっかっか)な顔をした親子が、駆け込んでくる毎日。

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  • AKCDF

    フィリピン AKCDF健診 (NEWS No.456 p07)

    【2013年AKCDF ラーニングセンター健診報告】 今年度の健診は医師1名、看護師2名、保健所スタッフ1名、理学療法士1名、保育園児(年長)1名の6名での参加となりました。健診についての報告は森先生がしてくださると伺っていますので、主にその他の点についてご報告させていただきます。 滞在は金曜日から火曜日までの5日間で、健診は土曜日に行われました。 1年ぶりに訪れたAKCDFでは、女性の雇用と国内の品物の消費促進のためのプロジェクトが行われていました(お総菜屋さん?)。

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  • By: Duncan Hull

    くすりのコラム No.237 「カネボウ まだら美白化粧品 テストに使ったのは白ネズミか黒ネズミか?」(NEWS No.456 p08)

    「美白効果」があるとして売り出した化粧品を使って肌がまだらに白くなった被害が続出している。 回収をすすめるカネボウは「メカニズムがわからない。万全の基準でやっていた。」とコメントしている。本当に万全の基準でやっていたのか? 問題のロドデノールを含む商品の1つ「カネボウ ホワイトニング エッセンスS」の審査報告書を見た。ラット、うさぎ、モルモット、ミニブタが試験に用いられていたが系統名の記載がなかった。

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