インフルエンザ Archive

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    豚が空を飛んだのか? —新型豚インフルエンザの流行について— (2009年5月)

    豚が空を飛んだのか? —新型豚インフルエンザの流行について— 新型豚インフルエンザの情報が日本を中心に?世界中を席巻している。 アメリカ疾病情報センター(CDC)が4月17日WHOにアメリカでの二例の報告をし,WHOが29日にパンデミック5を宣言してから1ヵ月がたった。 当のアメリカ,メキシコでの確定新患者は早くも5月に入ると同時に減少に向かった。一方日本では「新型怖い」から「今は軽いが変異したら怖いゾ」という政 府,専門家?一体となった脅しが効き,ロッシュ,中外製薬,マスク業者は大儲け。観光地は閑古鳥が泣いているのに,もっとも感染の危険度が高い病院には人 が集中しパンク寸前といった事態に。

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  • niwatori

    「ワクチントーク in 京都」で鳥インフルエンザについて語る(2009年3月)

    「ワクチントークin京都」で鳥インフルエンザについて語る 3月22日「ワクチントークin京都」で,主に鳥インフルエンザについてお話ししました。まず人インフルエンザ,鳥インフルエンザ,パンデミックインフ ルエンザ,を明確に区別することからはじめました。以前は,脳症になるからインフルエンザが怖いと脅かしていましたが,消炎剤の使用減少で脳症の発生は以 前の1/10程度,年間30名ほどに減りました。そこで登場したのが,鳥インフルエンザやパンデミックであり,この各種インフルエンザを混同させることで 市民を脅かして,人ワクチンを売り,タミフルやプレパンデミックワクチンを備蓄(製薬会社に税金や医療費を横流し)しているからです。

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  • 鳥インフルエンザワクチンを人間に —この恐ろしい計画—

    鳥インフルエンザワクチンを人間に —この恐ろしい計画—

    「世界に先駆けて」日本で,鳥インフルエンザを1千万人に接種する計画があります。4月6日の「専門家会議」の方針では,まず6千人の臨床実験をするそうです 1)。4月25日にこのワクチンの開発・備蓄を促進する法律まで成立しました。

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  • 迅速検査キットの意義(2008年12月)

    迅速検査キットの意義(2008年12月)

    昔は,臨床現場では感染症の診断はまるきりの臨床診断がほとんどで,例外的に髄膜炎など重症患者や,流行調査や食中毒などの公衆衛生的目的で,ウイルス 培養をすることがほとんどでした。しかし,現在ではその場で判定できる検査キットができてきて,ある意味では大変便利になりました。日本小児科学会でタミ フルの議論がされたときに,タミフル消費が世界の8割であった日本が異常という私たちの主張に対し,タミフル推進派の人はタミフルの異常使用は「インフル エンザ迅速診断ができるようになっている我が国の保険医療の誇るべき成果」だと反論していました。

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    インフルエンザ迅速検査の意味は?(2008年12月)

    インフルエンザ迅速検査の意味は? 以前,このニュースで,インフルエンザワクチン接種群の方が,症状が同じ程度出ていても,インフルエンザ迅速検査や培養では陰性が多くなることをお伝え しました。その理由を考え続けていますが,なかなかはっきりした理論を構築できません。今考えていることを以下にお示ししますので,皆さんからご意見をい ただきたく思います。

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  • インフルエンザ関連脳症とワクチン

    インフルエンザ関連脳症とワクチン

    インフルエンザ関連脳症とワクチン−学会の非科学性の暴露 インフルエンザ関連脳症は,ワクチン接種拡大に利用された。「ワクチンを打っていれば脳症にはならなかったのに」という患児の親御さんへのことば,学会 での症例報告に必ずついて回った「ワクチン既往なし」という一行など。「脳症の予防に,インフルエンザワクチンが有効かどうかはデータはないが…ウイルス 血症が発症に関与しているとすれば,有効と考えるのが妥当である。(99.12月小児科学会Hpより)」。一方,我々は早期からNSAIDsの危険性を指 摘,中止を要請してきた。

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  • 「高齢者のインフルエンザ予防のためのワクチン」コクラン・レビュー

    「高齢者のインフルエンザ予防のためのワクチン」コクラン・レビュー

    2006年7月,コクランライブラリーの「高齢者のインフルエンザ予防のためのワクチン」レビューがオンライン出版された。以下はその要約と評価である。 (1) 要約 背景: 高齢者へのインフルエンザワクチンは世界中で推奨されている。 目的: 65歳以上へのインフワクチンの有効性(efficacyとeffectiveness)と安全性についての文献レビュー 検索戦略,引用基準,集積と分析: 略 主要結果: efficacy/effectivenessについて64の研究が採用され,その結果96のデータが集まった。

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  • 薬のコラムNo.136:インフルエンザワクチン再考

    薬のコラムNo.136:インフルエンザワクチン再考

    1.はじめに 2001年11月予防接種法の見直しで65歳以上が接種対象となり,インフルエンザワクチン接種率は2001年度対象年齢高齢者の 27.45%,2002年度35.26%となり,2003年度は37.77%と見込まれる.小児では接種者の罹患もよく見られ,ワクチンはインフルエンザ パニック解決には少しも役立っていないように思える.インフルエンザワクチンの効果について再考した.

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